夢の中の私の影
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#289 [紫陽花]
それにしても……
なんてリアルな夢だったんだろう。今も自分からあの腐った血の臭いがしているようで胸くそ悪い。

鼻には血の臭い、
瞼には赤い世界、
両手には首を絞めている感触、
何もかもが身体に染み着いているようで身震いがする。

⏰:08/06/24 23:25 📱:F905i 🆔:kVepP.ak


#290 [紫陽花]
「私が2人を殺したの……?」

夢の中の私は確かに誰かの首をぎりぎりと締め付けていた。そして、時折聞こえたゴキ、ゴキと言う音は骨の砕ける音だったのか?

もう何がなんだか分からない。

⏰:08/06/24 23:26 📱:F905i 🆔:kVepP.ak


#291 [紫陽花]
久子先生は私が蟻を潰していたときの顔は狂気に満ちていたと言っていたが夢の中の私は『狂っている』という言葉がピッタリの恐ろしい、狂気に満ちた形相だった。

⏰:08/06/24 23:27 📱:F905i 🆔:kVepP.ak


#292 [紫陽花]
……ちょっと待って。

あのスライドのように写し出された私の行為は本当に夢の中の世界なのか?

私が夢の中だと思っているだけで、あれは現実に、リアルな私が存在しているこの世界で起こった事じゃないのか!?

⏰:08/06/24 23:28 📱:F905i 🆔:kVepP.ak


#293 [紫陽花]
もう分からない……
考えたくない……

「優人さん助けてよ……。本当に私が殺したの?」


部屋には時間を刻む時計の音だけが響いていた。

⏰:08/06/24 23:28 📱:F905i 🆔:kVepP.ak


#294 [紫陽花]
―――――………

――――……

あのリアルな夢を見てから夢見が悪くなった気がする。

幼稚園へ捜査をしにいってから3日がたつ。相変わらず学校へ行き、意味の分からない公式を覚えたりしたが日に日に私は睡眠時間が減っていた。

⏰:08/06/24 23:29 📱:F905i 🆔:kVepP.ak


#295 [紫陽花]
夜に寝ていても、授業中にうつらうつらと軽く眠っただけでもあの赤い夢が私を襲う。

夢の中の血の臭いに耐えられず目を覚ます。

毎日がそれの繰り返しだった。

⏰:08/06/24 23:30 📱:F905i 🆔:kVepP.ak


#296 [紫陽花]
「ちょっと柚紀ちゃん大丈夫!?」

放課後、あれほど心配をかけたくなかった陽乃にも体調のことを聞かれてしまった。

「ん…大丈夫。最近寝不足なんだよね」

⏰:08/06/24 23:31 📱:F905i 🆔:kVepP.ak


#297 [紫陽花]
陽乃とそんなやりとりをしているとポケットの中に入れていた携帯が震え始めたことに気付いた。

メール受信中

「メールだ……」

誰からだろう?
心の片隅には優人さんからのメールだったらいいな、などと砂糖菓子のように甘い期待を抱いていることで、やはり私は優人さんが好きだといつも気付かされる。

⏰:08/06/24 23:31 📱:F905i 🆔:kVepP.ak


#298 [紫陽花]
本当は学校に携帯の持ち込みは禁止なので、ポケットから鞄の影に移動させ受信完了の文字と同時にメールボックスを開く。

「メール?誰から?」

陽乃が顔をこちらに向けて画面をのぞき込むような形で聞いて来るが、正直私はそれどころじゃい。

⏰:08/06/24 23:33 📱:F905i 🆔:kVepP.ak


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