夢の中の私の影
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#292 [紫陽花]
……ちょっと待って。

あのスライドのように写し出された私の行為は本当に夢の中の世界なのか?

私が夢の中だと思っているだけで、あれは現実に、リアルな私が存在しているこの世界で起こった事じゃないのか!?

⏰:08/06/24 23:28 📱:F905i 🆔:kVepP.ak


#293 [紫陽花]
もう分からない……
考えたくない……

「優人さん助けてよ……。本当に私が殺したの?」


部屋には時間を刻む時計の音だけが響いていた。

⏰:08/06/24 23:28 📱:F905i 🆔:kVepP.ak


#294 [紫陽花]
―――――………

――――……

あのリアルな夢を見てから夢見が悪くなった気がする。

幼稚園へ捜査をしにいってから3日がたつ。相変わらず学校へ行き、意味の分からない公式を覚えたりしたが日に日に私は睡眠時間が減っていた。

⏰:08/06/24 23:29 📱:F905i 🆔:kVepP.ak


#295 [紫陽花]
夜に寝ていても、授業中にうつらうつらと軽く眠っただけでもあの赤い夢が私を襲う。

夢の中の血の臭いに耐えられず目を覚ます。

毎日がそれの繰り返しだった。

⏰:08/06/24 23:30 📱:F905i 🆔:kVepP.ak


#296 [紫陽花]
「ちょっと柚紀ちゃん大丈夫!?」

放課後、あれほど心配をかけたくなかった陽乃にも体調のことを聞かれてしまった。

「ん…大丈夫。最近寝不足なんだよね」

⏰:08/06/24 23:31 📱:F905i 🆔:kVepP.ak


#297 [紫陽花]
陽乃とそんなやりとりをしているとポケットの中に入れていた携帯が震え始めたことに気付いた。

メール受信中

「メールだ……」

誰からだろう?
心の片隅には優人さんからのメールだったらいいな、などと砂糖菓子のように甘い期待を抱いていることで、やはり私は優人さんが好きだといつも気付かされる。

⏰:08/06/24 23:31 📱:F905i 🆔:kVepP.ak


#298 [紫陽花]
本当は学校に携帯の持ち込みは禁止なので、ポケットから鞄の影に移動させ受信完了の文字と同時にメールボックスを開く。

「メール?誰から?」

陽乃が顔をこちらに向けて画面をのぞき込むような形で聞いて来るが、正直私はそれどころじゃい。

⏰:08/06/24 23:33 📱:F905i 🆔:kVepP.ak


#299 [紫陽花]
なぜなら……
私の妄想という名の甘い期待は見事に現実のものとなって私に近づいた。


そう、優人さんからメールが来たのだ。

⏰:08/06/24 23:33 📱:F905i 🆔:kVepP.ak


#300 [紫陽花]
いつも仕事に追われ深夜しか空き時間のない優人さんから平日の昼間にメールが来るなんてすごく珍しい事。
ということは、緊急の連絡か何かだろうか。

頭では私的なメールではなく公的な、捜査に関わるメールだと分かっていても優人さんからのメールだと言うだけで私の脈拍は2倍近く増えてしまう。

⏰:08/06/24 23:34 📱:F905i 🆔:kVepP.ak


#301 [紫陽花]
はやる気持ちで内容を読み上げる。もちろん内容は捜査のことで今から警察署に来てほしいというものだった。

「ごめん、陽乃!!急用入ったから先に帰るね。ホントごめん!!」

教科書を手に取り、無造作に鞄につっこむ。陽乃には悪いが、今は一秒でも惜しい。早く優人さんに会いに行かなきゃ。

⏰:08/06/24 23:34 📱:F905i 🆔:kVepP.ak


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