他人の情事(18禁)
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#516 [兎]
俺はまたタイミングを見誤った。
オヤジをとっ捕まえる前に駅、着いちまった…。

掛け降りる女子高生の姿も、油ギッシュなオヤジの姿も流れる人込みですぐ見えなくなる。

俺が降りる駅は次。
まだ駅にゃ着いてないがドア付近に移動するため席を立つ。

なんだこれ?

ちょうど女子高生が立ってた場所に四角く茶色い物が落ちていた。

⏰:08/08/26 22:17 📱:N905i 🆔:☆☆☆


#517 [兎]
身をかがめ拾い上げると中身は学生証。
へえ、白百合女学園の生徒か。
確かあそこはお嬢様学校だったな。

名前は…………

と、徳井ゆかり!?
ま、まさか、な…?
俺は小さく乾いた笑いを盛らした。

『ドアが閉まります』
車内アナウンスが流れドアが閉まった。

⏰:08/08/26 22:18 📱:N905i 🆔:☆☆☆


#518 [兎]
あっぶねぇ!
名前に気を取られすぎており遅れるとこだったぜ。
俺は間一髪で電車を降りた。

名前のせいか学校に向かう足はいつもより重く感じる。


「はぁ〜」

教室に入り席に着くなり出る大きなため息。

⏰:08/08/26 22:19 📱:N905i 🆔:☆☆☆


#519 [兎]
「なに岸本?
人の顔見てため息とか失礼じゃなぁい?」

「ああ…わりっ、でもなぁ…はぁ…」

「なんだよっ!」

ムッと頬を膨らませ顔を近づけるかなみ。
言わずと知れた徳井かなみ。
痴漢されてた子と同じ名字の徳井かなみ。
これじゃため息も出るってもんさ…。

⏰:08/08/26 22:20 📱:N905i 🆔:☆☆☆


#520 [兎]
茶色のふわふわ猫っ毛を肩の少し上で切り毛先を遊ばせ、押さえ目とはいえギャルメイクのかなみ。

反対にセミロングの黒髪ストレートを耳の下で二本に結わいた清楚なお嬢様の徳井ゆかり。
後ろ姿しか見てないが、生徒手帳に貼ってある写真はナチュラルメイクで可愛らしい顔をしていた。

⏰:08/08/26 22:20 📱:N905i 🆔:☆☆☆


#521 [兎]
白百合女学園に通う子とかなみがもし血縁者だったらショックでかいな…。
かなみだったら脅迫して金奪ってる。
震えたりなんか絶対するわけがない。

そーゆー血があの子の中にも…と考えると聞けない。

「ちょっと、そんなジッと見ないでよ…」

なにを勘違いしたのか、かなみの顔は少し赤らんでいた。

「わりっ、なんでもねーよ」

⏰:08/08/26 22:21 📱:N905i 🆔:☆☆☆


#522 [兎]
勢い良く席を立ちぐるっと教室を見渡す。
おー、いたいた。

「おーいメタボッ!」

「あ、岸本くん」

後ろの窓側に近い俺とは違い、前の入り口付近に座る佐藤を呼んだ。

屋上で話して以来、俺は佐藤をメタボと呼んでいる。

⏰:08/08/26 22:22 📱:N905i 🆔:☆☆☆


#523 [兎]
「なに?」

「うわっ!!メタボッ」

俺の席まで歩いてきた佐藤を見てかなみが嫌そうな声を出す。

「カアァーーーーッ!!」

佐藤はくるっとかなみの方を向き、両手を顔の横で猫みたいに尖らせ威嚇した。

「うわっキモッ!!」

それについては俺もかなみと同意見だ。
キモいぞ、メタボ。

⏰:08/08/26 22:23 📱:N905i 🆔:☆☆☆


#524 [兎]
「メタボッて呼ぶなっ!」

俺以外がメタボと呼ぶと佐藤は激しく怒る。
悲しいかな、俺は好かれてしまったらしい…。

「こんな女が近くにいたんじゃおちおち話も出来ないっ!」

メタボ佐藤は短い腕を無理矢理くみ口を尖らせる。
俺もかなみの前で話すのは嫌だったから調度いい。

「どっか行くか?」

「はいっ!」

力強く返事した佐藤を連れ屋上に上がる。

⏰:08/08/26 22:23 📱:N905i 🆔:☆☆☆


#525 [兎]
見渡すかぎりの青空。
やっぱり屋上は最高だ!
隣にいるのがこいつじゃなきゃな…。

「お前さぁ痴漢ってしたことあるか?」

「うぬふわぁっ!?
いやいやいやいや」

足を一歩後ろへさげ顔の前で大きく手を振るその仕草が怪しい。
まさか、あるのか…?

「いや、いい。
お前が痴漢してよーがなんだろーが今は関係ない」

「と、いいますと?」

俺は佐藤を呼んだわけを話し教室に戻った。

>>512-525更新分

⏰:08/08/26 22:25 📱:N905i 🆔:☆☆☆


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