他人の情事(18禁)
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#950 [○○&◆.x/9qDRof2]
俺のクラスは2−C、三階のグラウンド側。このタイミングだとホームルームとかぶるなぁ。なんて考えながら窓の外を眺める。枯れた木の枝に三羽の雀(すずめ)。
:22/10/19 06:28
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#951 [○○&◆.x/9qDRof2]
昔、雛太(ひなた)と圭太郎(けいたろう)と、誰が一番高いとこまで登れるか競ったっけなぁ。ガキの頃からふざけたことしか言わない圭太郎。それに比べて寡黙(かもく)で男気溢れる、雛太。二人とも俺の幼なじみなんだけど、雛太は小学校に上がると同時に転校しちゃってそれっきり。
:22/10/19 06:29
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#952 [○○&◆.x/9qDRof2]
圭太郎はまぁいいとして、ひなた.......元気でやってっかなぁ。なんてセンチに物思いに耽っていると。
「間宮ああ!お前は、まぁた遅刻かあ!?」
:22/10/19 06:29
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#953 [○○&◆.x/9qDRof2]
学年主任の武田先生、通称ハゲ先が首にぶら下げたホイッスルをカチャカチャ振り回しながら怒鳴ってきた。その音量ったら半端ない。思わず飛び跳ねちゃった俺。
:22/10/19 06:29
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#954 [○○&◆.x/9qDRof2]
すると、ハゲ先の陰から長い巻き毛を細かく揺らしてクスクス笑う女の子が見えた。幽霊!?ビビりな俺は、またもやビックリ。だけど、よく見るとちゃんと足だって付いてるし、ちらっと見えた笑顔が、笑顔が.......か、
「わいい.......」
:22/10/19 06:29
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#955 [○○&◆.x/9qDRof2]
は?俺、いま、何つった!?
「何だ間宮?わけわからんこと言ってないで、はよ教室入れ!」
ハゲ先に首根っこをつかまれ、半ば強引に教室に放り込まれた俺。何だ何だと駆け寄ってくる圭太郎を無視して、さっきの彼女を目だけで追う。真っ白な肌に栗色の巻き毛。化粧っ気はなくてナチュラルな感じ。だけど唇はぷるんぷるん。
:22/10/19 06:29
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#956 [○○&◆.x/9qDRof2]
「もう、ガッとしてギュッとして、チュウゥゥゥってしたい.......」
耳元でいきなり聞こえた圭太郎の声のせいで、背筋に気持ち悪い心地が走る。
「なっななな何言ってんの?バッカじゃねぇ!?ぶぁーか!ぶぁーあぁか!」
:22/10/19 06:30
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#957 [○○&◆.x/9qDRof2]
変な汗をかきながらうろたえまくる俺を、鼻で笑う圭太郎。
「ストライクゾーンどんぴしゃってとこですか!」
至って冷静に俺の感情を逆なでする。
「だぁかぁらぁー!」
ハゲ先にも負けないくらいの怒鳴り声で圭太郎にかみ付く。
:22/10/19 06:30
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#958 [○○&◆.x/9qDRof2]
教室中がしんとしたところでホームルーム終了のチャイムが鳴った。もちろん俺は担任から呼び出し。こってり説教をくらって教室に戻ると、ニタニタと嬉しそうに圭太郎が駆け寄って来た。
:22/10/19 06:30
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#959 [○○&◆.x/9qDRof2]
「女の子のケツばっか追っかけてるからこんな目に合うんだぜ〜?んっとしょうがねぇなぁ、カケルちゃんは」
「カケルちゃん言うな」
頭を撫でようとしてくる圭太郎の手を思い切りよく振り払う。
「はぁぁ‥昔は可愛かったのになぁ.......俺のカケルちゃんを返せ!!」
そう言って今度は首を絞めてくる。
:22/10/19 06:30
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#960 [○○&◆.x/9qDRof2]
「やめとけって!今じゃ俺のが十センチは背ぇ高いんだぜ?」
いつまでもガキのイメージ引きずられてちゃ困る!そう思ってわざと襟を正しながら、ぴんと背筋を張って見せた。
:22/10/19 06:31
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#961 [○○&◆.x/9qDRof2]
「くっそぉ!正確には9.8センチだけどな!!もぉいいや‥せっかく聞いてきてやったのに、転校生情報.......お前には教えてやんないっ」
ぷいっとあっちを向いたかと思うと圭太郎はそのまま教室を出て行ってしまった。転校生って.......さっきの美少女?うそうそ、気になる!
:22/10/19 06:31
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#962 [○○&◆.x/9qDRof2]
「待ってくれよ親友〜!」
「るせっ!しっしっ!あっち行けよ!俺は忙しいの」
足早に廊下をすり抜ける圭太郎。さすがチビっこなだけあるぜ。
「待てよ圭太郎ぉ!ごめんってば圭ちゃん許して〜」
いつもこう言えばたいていのことは許される。ほら今回もこうやって
:22/10/19 06:31
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#963 [○○&◆.x/9qDRof2]
「しゃあねぇなぁ.......俺がいないと生きてけなぁい!っつったら許してやるよ」
「それはさすがにキモいって!」
二人で笑って階段を下りる。向かった先は音楽準備室。ここが圭太郎と俺のおサボりスポットだ。
「で?情報って何?どうせ名前とかどっから来たとかだろ?」
:22/10/19 06:31
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#964 [○○&◆.x/9qDRof2]
焦る気持ちが口に伝わりついつい早口になってしまう。
「まぁまぁそうせっつくんじゃねぇよ」
すると圭太郎は準備室の椅子に腰掛け、足を組んでから大きく息を吸った。
「‥‥‥‥‥‥‥‥」
:22/10/19 06:31
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#965 [○○&◆.x/9qDRof2]
俺の喉がゴクリと鳴った。沈黙に耐えれなくて目をそらそうとした瞬間、
「やっぱやめた!自分で聞いた方がいいよ、こういう事は」
思わず前につんのめった俺はその勢いのまま圭太郎につかみ掛かった。
「そりゃないぜ圭ちゃぁぁあん!」
言ったと同時に口元を手で抑えられて「しー!」と人差し指を立てられる。こうなるとますます気になる謎の美少女。
:22/10/19 06:32
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#966 [○○&◆.x/9qDRof2]
「名前だけでも、」
「だぁめ!」
頑として口を開かない圭太郎に苛立ちながらも、こうなったら自力で聞きに行くしかないとよわっちい根性を奮い立たせていると
「なぁお前、とうどうひなたのこと覚えてる?」
急にトーンを抑えた圭太郎が神妙な面持ちで話し掛けてきた。
:22/10/19 06:32
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#967 [○○&◆.x/9qDRof2]
「え?あぁ、覚えてるよ。よく三人で木に登ったじゃん。お前と違って優しくてカッコよくて、俺の憧れだったよ」
それがいま、どう関係あんだよ!俺はそんな事よりどうやってあの美少女に近づくかを考える事に集中したいんだ。
:22/10/19 06:32
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#968 [○○&◆.x/9qDRof2]
「そっか.......お前、あれからあいつと会ったか?」
「だぁ!もぉ何なんだよ?会ってねぇよ!雛太が転校して、いまの一度も!見かけた事すらない!」
お願いだからシュミレーションの邪魔をしないでくれ。
「.......そっか、だったらいいんだ」
:22/10/19 06:33
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#969 [○○&◆.x/9qDRof2]
その時、圭太郎がどんな表情してたかなんて覚えてないけど、今なら想像がつく。きっと目新しいおもちゃを手にした子供のように、目をキラキラ.......いや、ギラギラ輝かせてたに違いない。
:22/10/19 06:33
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#970 [○○&◆.x/9qDRof2]
圭太郎の真意を知るのはこの数時間の後だった。まさか俺にこんな運命が待っていようなんて.......。
「ねぇねぇ、あの子の名前わかる?」
昼休み、まずは隣のクラスの女子にリサーチ。本当根性ないんだ、俺。こんな時だけ圭太郎のノリの良さが羨ましくなる。
:22/10/19 06:33
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#971 [○○&◆.x/9qDRof2]
「あぁ、七川さん?なんか前にもこっちに住んでたことあるらしいよ」
思ってもみない名前以外の情報ゲット!七川さんかぁ.......名字もなんか可愛い。
「こっちに住んでたっていつ頃?」
「さぁ?あたしのクラスの子はみんな知らないって言ってたし、小さい頃じゃない?」
:22/10/19 06:33
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#972 [○○&◆.x/9qDRof2]
それだけ言うとナントカさんは行ってしまった。まだもうちょっと聞きたいことはあったけど、我慢我慢。次のターゲットを絞っていると、七川さんの周りに人だかりができているのが目にとまった。少しうつむいて顔を赤くしてる七川さん。そんな表情もたまらなく可愛い。
:22/10/19 06:33
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#973 [○○&◆.x/9qDRof2]
「あぁあ〜お前いいの?あれ」
またも、俺の背後からちょうど耳元めがけて囁いてくる圭太郎。
「気持ち悪いなぁ、何がだよ?」
「あれだよあれ」
そう言って圭太郎が指さした方へ視線をたどれば、学年一、いや、校内一のモテ男、石橋一樹が視界に入った。何でも石橋に触れられたら、誰でもかれでもイチコロらしいのだ。その石橋が向かう先には.......なんと愛しの七川さんが!
:22/10/19 06:34
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#974 [○○&◆.x/9qDRof2]
「あっどうしよ!圭太郎!どうしたらいい?」
焦った俺は、やり場のない感情を圭太郎に訴えかける。
「知〜らね!自分で何とかすればぁ?」
そう言うと圭太郎は意地悪そうに歯を見せてヒヒヒと笑ってみせた。.......ぐ、ちぐじょー!どうすりゃいいんだこんな時!?俺はここでただただ指加えて見てる事しかできないのか?
:22/10/19 06:34
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#975 [○○&◆.x/9qDRof2]
それでも動こうとしないこの足.......ヘタレにもほどがある。そうこうしているうちに何とも華麗な手さばきで、石橋が七川さんの白魚のような手にそっと自分の手を重ねた。
:22/10/19 06:34
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#976 [○○&◆.x/9qDRof2]
終わった。
さようなら俺の愛しい人。せめて一言だけでも会話したかった。だけど次の瞬間奇跡が起こった。石橋の手を物凄い勢いで払いのけた七川さんが、俺めがけて走って来たんだ。半泣きで頬を紅潮させた七川さん。スローモーションで再生されてるような感覚。ゆっくり、ゆっくりと俺の方へ翔けてくる。
:22/10/19 06:34
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#977 [○○&◆.x/9qDRof2]
そのたび揺れる栗色の巻き毛。俺の方へ伸ばされる腕は折れそうなほどか細くて、思わず一歩前に出ると同時に飛び込んできた七川さんを、からだごと抱きとめた。
「カケルちゃんっ!」
:22/10/19 06:35
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#978 [○○&◆.x/9qDRof2]
わずかに聞こえた七川さんの声も「ヒュ〜♪」という圭太郎の口笛のせいで掻き消された。.......え?いま、何つった?カケルちゃん?疑問符を飛ばしながらも俺の心臓は限界を優に越えていた。
:22/10/19 06:35
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#979 [○○&◆.x/9qDRof2]
絶対、七川さんに聞こえてるよなコレ。だけどわずかに動くたび鼻をかすめる七川さんの甘い香りが、俺の正気を奮い立たせる。
「あっあの、七川さん?」
俺の胸元に埋もれる七川さんに、恐る恐る話しかける。すると俺にしがみついた七川さんの手に、さらに力が入るのがわかった。
「大丈夫だよ、もう恐くない」
:22/10/19 06:35
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#980 [○○&◆.x/9qDRof2]
よしよし、と栗色の髪を撫でてやる。そんなに全身で頼られちゃうと、いくらヘタレな俺でもカッコイイセリフの一つくらい言えてしまった。もちろん耳まで真っ赤だろうけど。はっと我に返ったのか、急に俺から離れた七川さんは俺よりさらに顔を赤くして戸惑いを隠せないようだった。
:22/10/19 06:35
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