・・悪魔なキミ・・
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#111 [みい]

佐々木君は薄く笑って口を開いた。


「知らねーよそんなガキ」





頭を金づちかなんかで思い切り打たれたみたいな心地がした。

「目障りなんだよ」


無心で突っ立っている私に向けて、さらに付け加えられた暴言。

⏰:08/05/10 13:47 📱:SH905i 🆔:/P10HVKk


#112 [みい]

………………………………

あれからどうやってここまで帰って来たか覚えてない。


頭にこびりついた佐々木君の心ない言葉。



……馬鹿みたい、私。騙されて、遊ばれて。


地面を見つめながらひたすら歩く。

「おい」

⏰:08/05/10 13:49 📱:SH905i 🆔:/P10HVKk


#113 [みい]

マンションの下まで来たとき、聞き慣れた声に顔を上げた。


「思ったより早かったな」


そこには…壁にもたれて腕時計を覗き込みながら呟く悪魔の姿。


ただでさえ会いたくないのに、こんな気分の時に会うのは本当に嫌だ。


私は無視して階段を上ろうとした。

⏰:08/05/10 13:51 📱:SH905i 🆔:/P10HVKk


#114 [みい]

が、残念なことに奴に腕を掴まれてしまった。


「楽しかったか?」


誰もいない小さなロビーの中、無感情な低い声が響く。


なんだよその質問。やっぱ悪魔だ。今1番嫌なところをピンポイントでえぐってくる。


「楽しかったかって聞いてんだよ」

私が答えないでいると、一層低い声で聞いてくる。

⏰:08/05/10 13:53 📱:SH905i 🆔:/P10HVKk


#115 [みい]

なんでそんなに追究してくる?まるで私が今日どんな目にあったか知ってて、わざと楽しんでるみたいだ。


…ああそっか。悪魔だもん。全部お見通しなのかも。雲の上から見てるんだ…ってそれは天使か…。



くだらない空想が頭をいっぱいにしたそのとき、

「答えろ!!!!」


奴の大声が耳をつんざく。

⏰:08/05/10 13:55 📱:SH905i 🆔:/P10HVKk


#116 [みい]

「楽しかったよっ!!!!」


こうなりゃ意地だ。負けじと声を張る。


染谷蓮を睨みつける私の目から一筋の涙が頬を伝って床に落ちた。


そんな私を、奴は驚きもしないでじっと見つめてきたかと思うと、


「…あ、そ」

そう言って私の腕から手を離し、階段を上っていった。

⏰:08/05/10 13:57 📱:SH905i 🆔:/P10HVKk


#117 [みい]

ロビーに一人取り残された私は、我慢しきれずに流れてしまった涙を手で拭く。


「ひっ……くっ…」


悔しい。佐々木君みたいな最低な人の為に泣きたくなんかない。



そんな強い思いとは裏腹に、止まない涙の雨。


家に帰ってからも自分の部屋で泣き明かした。

⏰:08/05/10 13:57 📱:SH905i 🆔:/P10HVKk


#118 [みい]

………………………………

――*蓮Side*――

「俺、今日部活あるから先帰れ」


休み明けの月曜日の放課後、俺は柚にそう告げて屋上に出た。


今朝会ったら柚は元通りに戻っていて、俺のイジメにもいつものように嫌そうな顔を見せた。


ただ、若干目が腫れていた。


「…もうそろそろ…かな」

⏰:08/05/10 13:59 📱:SH905i 🆔:/P10HVKk


#119 [みい]

俺は呟き、屋上を後にする。




「あ、悠っ…んっ」

ヤってるヤってる。お楽しみ中のとこ悪いけど、ちょっとだけ邪魔させてもらうよ?


俺は勢いよくドアを開けた。

「きゃあっ!!」

既に下着姿になって佐々木に跨がっていた女は、入ってきた俺を見るなり教室の端に逃げた。

⏰:08/05/10 14:02 📱:SH905i 🆔:/P10HVKk


#120 [みい]

「…染谷…」


一瞬驚いたような顔をする佐々木は、次の瞬間には笑みを浮かべてこう言う。


「こないだの早瀬、最高だったよ。目に涙いっぱい溜めて俺のこと睨んでさあ……」

くくくっと笑う佐々木。


「そりゃよかったな」


俺もそんな佐々木に微笑みかける。

⏰:08/05/10 14:13 📱:SH905i 🆔:/P10HVKk


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