・・悪魔なキミ・・
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#741 [みい]

二人の接点といえば、私が知る限りでは佐々木君が私を映画に誘った朝くらいなんだけど…。


そんな二人が、なぜ今更あんな長話を?


…作戦会議とか、そんなのだったらいいんだけど…。


何か嫌な予感がしていた。



けたたましく笛が鳴り、試合が始まる。

⏰:08/09/17 00:32 📱:SH905i 🆔:K0tbq4dg


#742 [みい]

次々に点が入り、蓮達がリードしていながらも相手チームとはどうやら互角のようだ。


「頑張れーっ!」
「行けっ!走れっ!」


体育館には声援が響く。


蓮がシュートを決めれば、黄色い声援がより一層増す。


「きゃーっ!かっこいい!」
「染谷くーんっ!」

⏰:08/09/17 00:33 📱:SH905i 🆔:K0tbq4dg


#743 [みい]

でも、そんな中私は声すら出せないでいた。


場の雰囲気に飲まれた、とでもいうのだろうか。
あまりにも眩しくて、息を飲んでしまうくらいだ。


私って、あんな人の彼女なのかあ…。




ハーフタイムに入った。選手は各々休んでいる。

⏰:08/09/17 00:34 📱:SH905i 🆔:K0tbq4dg


#744 [みい]

パイプ椅子に座る蓮は、半袖のTシャツを捲り上げ、首にかけたタオルで汗を拭いている。


でも次の瞬間、私は見てしまった。


肋骨の辺りを抑え、微かに顔を歪める蓮の姿を。


蓮…もしかして、淕の時の傷、まだ痛むの!?


そんなこと一言も言わないから、ちっとも気づかなかった。

⏰:08/09/17 00:35 📱:SH905i 🆔:K0tbq4dg


#745 [みい]

考えてみたら、いつも咳ばらいとかする時だって一瞬眉間に皺を寄せる気がする。


まだ、痛いんだ…!


どうしよう、どうすればいい?


迷う暇なんかない。これ以上続けたら、蓮が辛いだけだ。止めさせなきゃ…!


しかし、私がコートへ一歩踏み出した瞬間、再び笛が鳴り響く。

⏰:08/09/17 00:37 📱:SH905i 🆔:K0tbq4dg


#746 [みい]

蓮は何事もなかったようにコートに戻り、試合が再開された。


蓮…!無理しないで、お願い…!


しかし、この時蓮の不調に気付いたのは私だけではなかったのだ。


前半と変わらない活躍を見せる蓮に異変が起きたのは、すぐだった。

「…なんかあいつ、邪魔じゃね?」


矢野君が独り言のように呟く。
あいつとは、佐々木君のことだろう。

⏰:08/09/17 00:41 📱:SH905i 🆔:K0tbq4dg


#747 [みい]

私も、さっきから蓮の横にぴったりくっつくようにしている佐々木君に気付いていたから、矢野君の言葉がすぐ理解できた。


確かに邪魔だ。まるで敵をマークしてるかのような動き…。


そんなことを考えている私の目に飛び込んできたのは、佐々木君の肘が蓮の肋骨の辺りに当たっているところ。


それも一度や二度ではない。


わざと、だ…。佐々木君はわざとやっているんだ。

⏰:08/09/17 00:41 📱:SH905i 🆔:K0tbq4dg


#748 [みい]

そう思えば、カーッと頭に血が上るのがわかった。


やめて!やめて、やめて、ヤメテヤメテヤメテ…!!


「やめてーーっ!!」


心の中の叫びが声に変わった瞬間、蓮が倒れたのが目に飛び込んできた。


……………………………


保健室のベッドで眠っていた蓮が、目を覚ました。

⏰:08/09/17 00:42 📱:SH905i 🆔:K0tbq4dg


#749 [みい]

「蓮!わかる!?」


私は蓮に駆け寄り、顔を覗き込む。


「…試合は?」
「勝ったみたい、矢野君からメールがあったよ」


そっか、と蓮は言うと、小さく笑った。


「佐々木君に、やられたんでしょ…?」

⏰:08/09/17 00:43 📱:SH905i 🆔:K0tbq4dg


#750 [みい]

「…知らねえよ、あんな雑魚。俺が勝手にくたばっただけだ」
「…嘘だ。私、見たんだからね」


ちょっとだけ沈黙が流れた後、蓮が口を開いた。


「お前には関係ねえ。いちいち首突っ込むな」


その言葉に私の苛立ちは募る。


「心配してるだけじゃん!なんでそんなこと言うの!?」

⏰:08/09/17 00:44 📱:SH905i 🆔:K0tbq4dg


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