・・悪魔なキミ・・
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#300 [みい]

とどことなく嬉しそうに聞いてくる。


「いやいや、別に何もないし!」


あったっちゃああったけどさ…。

『冗談で告られたのを真に受けて、彼氏がいるにも関わらず多少舞い上がってました』だなんて、いくらさえちゃん相手でも言えない。


言ってもむなしいだけだし、さえちゃんだって反応に困るだろうし…ね。

⏰:08/06/19 22:15 📱:SH905i 🆔:h.7epjTs


#301 [みい]

「ふーん、そっかあ…」


何故か肩を落とすさえちゃんに、私は当たり前じゃん〜!と笑いながら、染谷蓮の方をちらっと盗み見した。


「……っ!!//」


同時に固まってしまう。なんでかって、染谷蓮もこっちを見ていたからだ。


何故だか目を逸らすことができない。

⏰:08/06/19 22:15 📱:SH905i 🆔:h.7epjTs


#302 [みい]

顔が、身体中が熱くなって、火が噴き出しそうなほど。


「…ず!柚っ!!」


隣でさえちゃんが私を呼ぶ声に、私ははっと意識を戻した。


と同時に、染谷蓮がふいっと視線を逸らす。


「あ…はは、ごめん。ぼーっとしちゃった」

もー、と軽く睨んでくるさえちゃんに、へへっと笑い謝った。

⏰:08/06/19 22:16 📱:SH905i 🆔:h.7epjTs


#303 [みい]

なんか今…見つめ合ってるみたいで、すごいドキドキした…。


…違う違う!!ドキドキなんかしてないもん!!あんなっ…あんな、私のことを騙しておもしろがる、極悪非道な奴なんかっ…!!!!


………………………………

私は帰りのホームルームが終わると、すぐさま教室を飛び出した。染谷蓮に声を掛けられる前に、さっさと帰ってしまいたかったのだ。

「はあ…」

⏰:08/06/19 22:17 📱:SH905i 🆔:h.7epjTs


#304 [みい]

思わず嘆息をもらす。

なんでこんなことしてるんだろ。たった一日、奴を避け続けただけなのに、なんだかどっと疲れが押し寄せてきた。


「いつまで…続けなきゃいけないのかな」


呟いてみたものの、答えなんか出てこない。だって、私が勝手にやっていることなんだから。


マンションについて、ロビーに入りポストを覗く。

⏰:08/06/19 22:18 📱:SH905i 🆔:h.7epjTs


#305 [みい]

まだ夕刊来てないや。また6時頃になったら取りに来よう…。


ぼーっとそんな事を考えながらポストを閉めた時、


「……柚」


背後から響く低い声に、私の手が止まる。


「柚、こっち向け」


命令に従うことが出来ない。怖くて、後ろを振り向けない。

⏰:08/06/19 22:19 📱:SH905i 🆔:h.7epjTs


#306 [みい]

暫く沈黙が続いたあと、肩をぐっと掴まれ、体ごとぐるっと回転させられた。


目の前には、今日ずっと避け続けた悪魔の姿。


「今朝、なんで先行った?」


私の肩を強く掴んだまま、そう聞いてくる染谷蓮に、


「よ、用事があったから…」


と目を逸らしながら答える。

⏰:08/06/19 22:20 📱:SH905i 🆔:h.7epjTs


#307 [みい]

私の返事を聞いたあと染谷蓮は暫く黙っていたが、そのあと私の顔を見ると、はあーっと深く溜息をつき、


「昨日…見たっしょ?」


と質問を重ねる。


私はその態度が何ともめんどくさがっているように見えて、頭にかっと血が上ったのがわかった。


「見たっしょ?って…何よその言い方!!見たよ!!見ましたよ!!邪魔してすいませんでしたっ!!!」

⏰:08/06/19 22:21 📱:SH905i 🆔:h.7epjTs


#308 [みい]

私は肩にかかっている染谷蓮の腕を思い切り振り払うと、階段まで走り出そうとした。


でも、やはり染谷蓮の方が一枚上手だった。今度は私を壁に押し付ける格好になってしまう。


「んな事言いたいんじゃねーよ。俺さ、」
「ご丁寧に説明してくれなくても分かってるから!私なんかで十分楽しんで頂けたかしら!?」


染谷蓮の言葉を遮るようにまくし立てると、奴は眉間に皺を寄せた。

⏰:08/06/19 22:22 📱:SH905i 🆔:h.7epjTs


#309 [みい]

「はあ?何のこと…」
「私のことっ…からかってたんでしょ!?好きって言ったのも、冗談なんでしょ!?」


やばい、なんで?なんで泣きそうなのよ私は。


「日を跨いでまで続けるなんて、随分手の込んだいたずらだね…。でもね、私はそんな遊びに付き合ってる暇なんかないのっ…!!」


下を見ながら一気に全部吐き出した。

⏰:08/06/19 22:23 📱:SH905i 🆔:h.7epjTs


#310 [みい]

「もう…離して…」


震える声で解放を請い、私の肩の上の壁についた染谷蓮の腕にそっと触れる。


しかし、その瞬間に私は染谷蓮の体に包まれた。


「ちょっ…!止めっ…」
「なんでわかんねーんだよっ!!」


染谷蓮は私を痛いくらい強く抱きしめたまま、耳元で声を荒らげる。

⏰:08/06/19 22:25 📱:SH905i 🆔:h.7epjTs


#311 [みい]

「俺がいつ冗談だって言った!?俺がいつ、嘘だよってお前のこと笑ったんだよ!?」


耳元で響く奴の声が、頭の中でこだまする。


「…冗談なんかで言ったんじゃない。いたずらでもねえよ…」


そう呟くと、染谷蓮は私を抱きしめていた腕の力を緩め、私と向き合う形になる。

⏰:08/06/19 22:28 📱:SH905i 🆔:h.7epjTs


#312 [みい]

「俺が好きなのは、お前だ」


ドクンッ…と胸が高鳴ったのが自分でもわかった。顔が真っ赤になった気もする。


それでも、染谷蓮の真剣な瞳に縛られて、絡み合った視線を逸らすことが出来ない。


声を発することも出来ずにただ見つめ合っていると、遠くの方から誰かの足音が近づいてきた。

それに気づいて染谷蓮は私からそっと離れる。

⏰:08/06/19 22:29 📱:SH905i 🆔:h.7epjTs


#313 [みい]

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
更新Stopします

よかったら感想等もら
えると嬉しいです

>>1みい感想板
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

⏰:08/06/19 22:40 📱:SH905i 🆔:h.7epjTs


#314 [ハル]
頑張って下さい!

⏰:08/06/21 11:09 📱:911T 🆔:uSKqjtxA


#315 [我輩は匿名である]
>>200-350

⏰:08/06/21 22:19 📱:D705i 🆔:2xMI5GL2


#316 [まぁこ]
続き楽しみ

⏰:08/07/02 02:03 📱:F905i 🆔:ACGSg5mw


#317 [我輩は匿名である]
続き気になります
楽しみに待ってます

⏰:08/07/04 14:46 📱:SH903i 🆔:wllSYeBU


#318 [ハル]
書かないの?

⏰:08/07/04 18:29 📱:911T 🆔:JTclBPIo


#319 [みい]

>>312
「あら、二人ともお帰りなさい」


ロビーに入ってきたのは、スーパーの袋を両手に提げたうちのお母さんだった。


「…ども」


染谷蓮は一瞬間をあけた後、無表情でうちのお母さんに頭を下げ、ロビーを出ていってしまった。


対して私はと言うと、まだ頭がぽーっとして、口を開けて突っ立ったままだ。

⏰:08/07/10 22:07 📱:SH905i 🆔:0De4jBQ2


#320 [みい]

「ちょっと、柚稀?」


お母さんの声にはっと我に返った私は、急いで笑顔を作った。


「あっ、はいはい?」
「蓮君と何かあったの?いつもと違う感じがしたけど…」


す、鋭い…;


「な、何もないよ!早く家入ろ?」

⏰:08/07/10 22:08 📱:SH905i 🆔:0De4jBQ2


#321 [みい]

まだ不思議そうな顔をしたままのお母さんと家に入った。


「ふぁあ〜……」


部屋に入るなりベッドにダイブして、先程のことを思い出す。



『なんでわかんねえんだよ!!』

『俺が好きなのは、お前だ』


「〜〜〜っ!//」

⏰:08/07/10 22:09 📱:SH905i 🆔:0De4jBQ2


#322 [みい]

本当だったんだ…。あの染谷蓮が、本当に私のことっ……//


私は枕をぎゅっと抱いた。


でもっ…私は会田君と付き合ってるんだもん!染谷蓮に告白されたところで…別に関係ないっ…!

それにあんな、誰とでもキスしちゃうような奴なんかっ…!


考えれば考えるほど、なぜか胸の奥が苦しく、ぎりぎりと締め付けられるような痛みが走る。

⏰:08/07/10 22:09 📱:SH905i 🆔:0De4jBQ2


#323 [みい]

「関係ないもんっ…!」


言い聞かせるように呟いた。


………………………………

「早瀬先輩、なんか元気ないっすね」


会田君がお箸を持つ手を止めて、心配そうに私の顔を覗き込む。


「えっ?そ、んなことないよ?」


図星だった。あれこれ考え過ぎて、食欲があまり湧いてないのだ。

⏰:08/07/10 22:10 📱:SH905i 🆔:0De4jBQ2


#324 [みい]

「ならいいんすけど……」


うーん、と会田君は唸って、何か考えているようだ。


「あ、本当に大丈夫だか…」
「先輩、明日土曜日だし、デートしませんか?」


私の言葉を遮るように会田君が口を開く。


「ああ、うん、デートね、デート…って、ぇええっ〜!?!?」

⏰:08/07/10 22:11 📱:SH905i 🆔:0De4jBQ2


#325 [みい]

「…駄目すか?」


必要以上にオーバーリアクションしてしまった私を見て、会田君はシュンとうなだれる。


「あ、いやいや!そういう意味じゃなくて!!ちょっとびっくりしちゃっただけ!」


私は焦って否定した。


「じゃあ、オッケーですか?」


……付き合ってるんだもん!!オッケーしないわけないよ、ね…。

⏰:08/07/10 22:12 📱:SH905i 🆔:0De4jBQ2


#326 [みい]

「うんっ!明日だよね!!楽しみだなあっ!!」


うわっ、今の大声、わざとらしかったかもっ…!!;

人はごまかすときほど声が大きくなるって聞いたことがある。なら、私は今……。


私のもやもやした心とは裏腹に、会田君は微笑みながら、


「決まりですね。またメールしますから」

⏰:08/07/10 22:14 📱:SH905i 🆔:0De4jBQ2


#327 [みい]

と言ってくれた。

会田君につられて、私も笑う。


そうだよ、私は会田君の彼女なんだ。それが一番幸せだ。


染谷蓮なんて…関係ない…。


………………………………

明日、デートかあ…。思えばちゃんとしたデートなんて、初めてだよなあ。


晩御飯を食べながら、明日のことに思いを馳せる。

⏰:08/07/10 22:16 📱:SH905i 🆔:0De4jBQ2


#328 [みい]

なんか…ちょっと楽しみかも。


はっ!!「ちょっと」じゃない!「すっごく」楽しみっ!!!!


「そうそう、柚?…ってあんた、何やってるの?」


一人で首をぶんぶん振っていた私に、お母さんが呆れ顔で話し掛けてきた。


「あ、いや、何でも…。どうしたの?」

⏰:08/07/10 22:16 📱:SH905i 🆔:0De4jBQ2


#329 [みい]

あははと軽く苦笑いして、お母さんに聞き返すと、予想もしなかった言葉が返ってきた。


「染谷さんのとこ、また大阪に戻るんですって」




え……?



オオサカニ、モドル…?



⏰:08/07/10 22:17 📱:SH905i 🆔:0De4jBQ2


#330 [みい]

誰が?なんで?いつ?



聞きたいことがたくさんあるのに、…いや、ありすぎるからか、言葉が喉から出てこない。


「それで、出発が明日の夕方だって言うからびっくりしちゃったわよー!本当急よね〜。帰ってきたばっかりだったのに…って柚?」


お母さんの話は続いていたみたいだけど、私は席を立って、部屋に戻った。

⏰:08/07/10 22:18 📱:SH905i 🆔:0De4jBQ2


#331 [みい]

嘘…。何それ、私そんなこと一言も聞いてない…。


まあ、あれ以来登下校も別々だったから、会話自体交わしていないんだけど。


明日の夕方?明日って…、明日は…会田君とデートだ…。


ってことは、染谷蓮とはもう会えなくなるの?


なんか…心が、ぐちゃぐちゃだよ…。

⏰:08/07/10 22:19 📱:SH905i 🆔:0De4jBQ2


#332 [みい]

……………………………

今日は土曜日、私は会田君と遊園地デート中。


「…早瀬先輩?」


はっ!やば、私ったらまたぼーっとして…。


「たっ、楽しいね!そうだ、次あれ乗ろうよ!」


自分でも分かってる。無理してはしゃいでる、私。

⏰:08/07/10 22:20 📱:SH905i 🆔:0De4jBQ2


#333 [みい]

「いや、次はあれに乗りましょう」


と、私の提案であるコーヒーカップを却下して、会田君が指差したのは観覧車。


「カップルっぽくていいね!でもあれって、普通最後に乗るんじゃない?夜景がロマンチックでさあ…」


やけにテンションの高い私の言葉を遮ったのは会田君だ。


「いや、今乗っちゃいましょう」

⏰:08/07/10 22:20 📱:SH905i 🆔:0De4jBQ2


#334 [みい]

微笑む会田君の言葉は、何か逆らえないものがあって、私はただ頷くことしかできなかった。





「足元にお気をつけ下さい」


係員さんの言葉に従って、ゴンドラに乗り込む。


「うっわー!見て見て会田君!!人がアリみたいに見えるよ!」

⏰:08/07/10 22:21 📱:SH905i 🆔:0De4jBQ2


#335 [みい]

窓にへばり付くようにして外を見下ろす私に、会田君からの返事はない。


「会田君?」


窓の外から会田君に視線を移すと、会田君はどこか悲しそうに微笑んでいた。

そして、


「早瀬先輩、別れましょう」


衝撃的な一言。

⏰:08/07/10 22:22 📱:SH905i 🆔:0De4jBQ2


#336 [みい]

「え……?」


私は掠れた声を漏らす。


「早瀬先輩は今、誰のことを考えてるんですか?」


会田君は表情を崩さない。悲しい笑顔のまま。


「…俺じゃない男の人でしょ?」
「っ……」


…なんで?どうして……?

⏰:08/07/10 22:23 📱:SH905i 🆔:0De4jBQ2


#337 [みい]

「分かりますよ、早瀬先輩って正直だから。見てたらすぐ分かる」


ふっと笑う会田君の姿が涙で滲む。


ああ、駄目だ。泣いちゃ駄目。泣きたいのは、きっと会田君の方だもの…。


「あー!泣かないで下さいよ!!なんか俺が泣かしたみたいじゃないすか!」


会田君は私の涙を自分の服の袖で拭ってくれた。

⏰:08/07/10 22:23 📱:SH905i 🆔:0De4jBQ2


#338 [みい]

「ね、早瀬先輩?ちゃんとあいつに、素直な思いぶつけて下さい」


私の濡れた頬を拭きながら、会田君は急に真面目な顔つきになる。


「それで、絶対幸せになって下さい。あとで俺んとこ来ても、もう遅いですよ?」


最後の言葉を、会田君が笑いながら言うと、ようやく私も笑うことができた。


ごめんね…ありがとう、会田君…。

⏰:08/07/10 22:24 📱:SH905i 🆔:0De4jBQ2


#339 [みい]

やっと、やっと決心のついた私は、悪魔のもとへと走り出す。


各駅の電車がもどかしかった。自分の足の遅さに苛立った。二回転んだ。



家に着く頃には、六時を回っていた。


染谷蓮の家に、明かりは…ない。

⏰:08/07/10 22:33 📱:SH905i 🆔:0De4jBQ2


#340 [みい]

「はあっ、はあ…」


息を切らしながら、明かりが消えた染谷連の家を見上げる。


「ふぇっ…くっ……」


遅かった。間に合わなかった…。


私がもたもたしてるから。真っ正面からぶつかってきてくれたのに、私はそれから逃げていた。


自業自得……。

⏰:08/07/10 22:34 📱:SH905i 🆔:0De4jBQ2


#341 [みい]

「ひっく…ひっ…」


もう…駄目なのかな。好きなんだ、って、やっと気付いたのに。遅すぎたよね。自分勝手だよね…。



マンションの前の道路でひたすら泣き続けていたら、


「…何、泣いてんの」




……なんで、ここにいるの?

⏰:08/07/11 02:45 📱:SH905i 🆔:XC9l/Qeo


#342 [みい]

特徴のある、低く落ち着いた声に振り向くと、そこには…


「んなとこで何泣いてんだよ、ばかゆず」


いつもどおり仏頂面の…私が、好きな人が立っていた。


また、ぶわっと涙が溢れ出す。「泣き止め」って言う声が耳に入るけど、そんなの逆効果。余計に涙腺が緩む。


堪らず勢いよく染谷蓮の胸に飛びこんだ。

⏰:08/07/11 02:46 📱:SH905i 🆔:XC9l/Qeo


#343 [みい]

「おい、どうしたんだよ」


頭のすぐ上で響く、やっぱり不機嫌そうな声。でも、今日は恐くなんかない。


私が何も言わないままだから、染谷蓮は観念したのか、一つ息をつくと私の頭に手を置き、微かだけどぽんぽんって撫でてくれる。


何台か車が私達の横を通り過ぎていったけれど、それさえ気にならなかった。

⏰:08/07/11 02:47 📱:SH905i 🆔:XC9l/Qeo


#344 [みい]

「行かないで…」


しばらくしてから、私はようやく言葉を発した。染谷蓮の胸の中で、下を向いたままだけど。


「は?どこに?」
「大阪…」

「…………」


ちょっとの沈黙のあと、私はまた泣きそうになりながら付け加えた。

「どこにも行かないで。ここに…、そばに、いて…下さ…」

⏰:08/07/11 02:48 📱:SH905i 🆔:XC9l/Qeo


#345 [みい]

最後のほうはもう、声が震えて言葉にならなかった。


「…俺、行かねえよ?どこにも」


………へ?

拍子抜けして顔を上げると、笑いを堪えるような顔をした染谷蓮がいた。


「お前、勘違い。大阪に戻るの親父だけだから」


……………ぇぇえええ〜〜っ!?!?

⏰:08/07/11 02:48 📱:SH905i 🆔:XC9l/Qeo


#346 [みい]

「えっ、だって…」


お母さんが…


『染谷さんのとこ(のお父さん)、また大阪に戻るんですって』


……そーゆーことぉお!?!?


えっ、私のはやとちりってことですか!?


「まじ馬鹿。お前いつまでたっても頭弱いのな」

⏰:08/07/11 02:49 📱:SH905i 🆔:XC9l/Qeo


#347 [みい]

くすくすと、頭上で馬鹿にするような厭味な笑い声がする。


「〜〜っ!!!!///」


ものすごく恥ずかしくなって、悪魔から無理矢理離れようとしたら、逆にさらに引き寄せられてしまった。


「ちょっ…//」
「そばにいろっつったのはお前だろ?」


耳元で楽しそうな声が低く響いて、思わずぞくっとしてしまった。

⏰:08/07/11 02:50 📱:SH905i 🆔:XC9l/Qeo


#348 [みい]

「そうゆう意味じゃないもん!//」「ふーん、どーだか」



…ああ、私は何だってこんな男が好きなんだろうか…。


「ところで」


私を抱きしめたまま、染谷蓮は話を切り出す。


「この俺に許可なく抱き着いてくるなんて、いい度胸してんじゃねえか」

⏰:08/07/11 02:51 📱:SH905i 🆔:XC9l/Qeo


#349 [みい]

体中の血の気がすーっと引いていくのがわかった。


「いや、あの、それはつい勢いで…ごめんなさ…」


急いで離れようとしても、腰に回された染谷蓮の腕が、それを阻止する。


「ばかゆずの分際で、ちょーっと生意気なんじゃねえの?」


だから謝ってるじゃないのよーっ!!!

⏰:08/07/11 02:52 📱:SH905i 🆔:XC9l/Qeo


#350 [みい]

「それなりの覚悟はできてんだろうな?」


口角を上げ、にやりと笑った染谷蓮は、細長い綺麗な指で、私の顎をそっと掴み、少し上を向かせる。


「か…くご、って…」


声が上擦る。そんなこと言ってるうちに、目の前には染谷蓮のどアップ。


「……お前は目開けたままキスすんのか」

⏰:08/07/11 02:52 📱:SH905i 🆔:XC9l/Qeo


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