・・悪魔なキミ・・
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#667 [みい]
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Story10〜弱気。
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:08/08/26 00:50
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:fijO4rPk
#668 [みい]
淕はあれ以来、よく俺の病室にやって来る。
「でさ、そん時浩二が…」
内容はたわいもないこと。仲間の話だったり、バイトの話だったり。
それでも動けなくて退屈な俺には、有り難いことこの上ない。
「失礼しまーす…」
「おっ、柚ちゃんだーあ!」
:08/08/26 00:51
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#669 [みい]
柚は学校が終わると、必ずと言っていいほど見舞いに来てくれる。
「淕も来てたんだあ!」
「おうよ!」
そして、この二人もいつの間にか打ち解け、三人で喋ることが出来るようになった。
三人でいると、柚が学校での出来事を話し、淕がそれに対して相槌を打ち、俺は静かに聞いている、という役回り。
:08/08/26 00:51
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#670 [みい]
そんなことをしているうちに外は暗くなる。
「…あ、もうこんな時間!そろそろ帰らないと…」
…俺が一番嫌な瞬間。
「送ってったげるよ!」
「毎回ごめんね、淕」
柚は女だし、一人で帰すより淕が送ったほうが安全に決まってる。
:08/08/26 00:52
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#671 [みい]
…でも。
「蓮、また明日ね!」
「また来るから〜!」
仲良さ気に病室を後にするあいつらの背中を見ながら、俺はどうしようもない気持ちに駆られる。
無意識に嘆息を漏らしたとき、
「れーんっ♪」
楽しげな声とともに矢野がドアから顔を出した。
:08/08/26 00:54
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#672 [みい]
「廊下で会ったぞー、柚ちゃんと弟君。仲良く手なんか繋いじゃってさ〜…」
「は!?」
手を繋いでいた、だと?柚と淕が?
矢野の垂れ込みに、思わず身を乗り出し大声を出す。
そんな俺を見て、矢野は豪快に笑い出した。
「嘘だよ!冗談冗談〜!」
:08/08/26 00:55
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#673 [みい]
そうと分かると、矢野の悪戯にまんまとはまってしまった自分が恥ずかしくなる。
「…矢野、お前マジで殺すぞ」
「悪い悪い、んな怒んなよ!それにしてもあれだな、お前がそんな焦るとこ、初めて見たよ」
矢野は悪びれることもなく、さぞかしおかしいと言わんばかりに笑いこけた。
「…るせーよ」
:08/08/26 00:56
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#674 [みい]
「しかしさあ、蓮も希少な男だよなあ。淕と柚ちゃん二人にさせて、危機感とかないの?」
柚が、俺以外の男とふたりきり。俺が何も思わないわけないじゃねえか。
「…柚は、俺のもんだから」
言い聞かせるように声に出しても、やはり不安なところはある。
淕と楽しそうに話す柚を見ると、胸がもやもやする。
:08/08/26 00:57
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:fijO4rPk
#675 [みい]
俺と二人でいるときに、あんな笑顔を見せてくれたことがあっただろうか?
俺といるより淕といるほうが、柚は…。
病室で一人、ベッドに寝ていると良からぬ考えばかり浮かぶ。
「…くだらないこと考えんのはよせよ」
まるで俺の頭の中を覗いたかのタイミングで、矢野が忠告する。
:08/08/26 00:58
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#676 [みい]
「ああ」
「ま、淕に取られないようにせいぜい気いつけるんだな」
「…分かってる」
分かってんだよ、んなこと。お前に言われなくたって。
「学校では俺が守ってやってるからさ、心配すんな!」
「むしろお前が近付くな」
女みたいに頬を膨らます矢野に苛立ちを覚えながら、俺は柚と淕の後ろ姿を思い出していた。
:08/08/26 00:59
:SH905i
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