可愛いS女
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#151 [イクト]
指が絡んだだけなのに感じてしまう。

唯子 「……高田君…。…感じてるの?」

先端を指で弄りながら唯子が言う。

葉月 「…ンッ。か…感じてなんか…!!」

⏰:08/06/24 16:48 📱:P705i 🆔:☆☆☆


#152 [イクト]
唯子 「…感じてるんだね。…でもまだ駄目だよ…。」

唯子の言葉に俺は違和感を覚える。

すると唯子はスカートのポケットからリボンを取り出した。

⏰:08/06/24 17:02 📱:P705i 🆔:☆☆☆


#153 [イクト]
葉月 「…リボン…?」

唯子 「そう…。…リボン。」

微笑みを俺に向ける。

…嫌な予感がした。

⏰:08/06/24 17:03 📱:P705i 🆔:☆☆☆


#154 [イクト]
唯子がゆっくりと俺のモノにリボンを結ぶ。

葉月 「ちょ…!?唯子!?」

唯子 「…おとなしくしてて…。」

少し睨まれて俺はゾクッとした。

⏰:08/06/29 15:33 📱:P705i 🆔:☆☆☆


#155 [イクト]
唯子の睨んだ顔は綺麗で悲しくて…。

睫毛が少し伏せるからとても魅力的になってつい看取れてしまう。

⏰:08/06/29 18:31 📱:P705i 🆔:☆☆☆


#156 [イクト]
唯子がリボンを結び終わったらしい。

唯子 「……いいね…。」

立ち上がって上から俺のリボンを結んでいるアレを見ている。


……滅茶苦茶恥ずかしい。

⏰:08/06/29 18:35 📱:P705i 🆔:☆☆☆


#157 [イクト]
葉月 「…っ…。もう…いいだろ?」

唯子 「…何が?」

葉月 「このリボン…ほどいてくれよ…。」

多分俺の顔は真っ赤だ。

⏰:08/07/04 12:06 📱:P705i 🆔:☆☆☆


#158 [イクト]
唯子 「…どうして?」

葉月 「…へ?」

唯子 「…ほどかなくてもいいじゃん…。…折角綺麗に結んだのに。」


…嘘だろ。
心の中で俺は呟いた。

⏰:08/07/04 12:08 📱:P705i 🆔:☆☆☆


#159 [イクト]
俺は…唯子に愛されているのか…?

俺は…唯子の瞳にどんなカタチで映っているんだろう…?




…知りたい。

⏰:08/07/06 11:12 📱:P705i 🆔:☆☆☆


#160 [イクト]
葉月 「…なぁ。唯子…。」


俺の姿を眺めるのに集中してた唯子が顔をあげる。



唯子 「…何?」

首を傾げる。

⏰:08/07/06 11:15 📱:P705i 🆔:☆☆☆


#161 [イクト]
葉月 「唯子はいつも…俺の事思ってる?」

唯子 「…どうしたのいきなり…。」

葉月 「俺はいつも唯子の事想ってるよ。大好きなんだよ。休み時間とかは後ろ姿見ただけで抱き締めたくなる…。」



唯子は俺の心の言葉を黙って聞く。
真剣な顔で…。

⏰:08/07/06 11:25 📱:P705i 🆔:☆☆☆


#162 [イクト]
葉月 「…初めて会った時からずっと…ずっと想ってた。だから…昨日の事も今の事も耐えれる…。」


段々涙が込み上げてくる。

⏰:08/07/06 11:34 📱:P705i 🆔:☆☆☆


#163 [イクト]
葉月 「でも…。唯子は俺にこんな事して楽しいの?なんだか分からなくなってきて…。」

俺はもう言葉が出なかった。
やっと手に入れた唯子を…手放すような会話だったからだ。

⏰:08/07/08 12:53 📱:P705i 🆔:☆☆☆


#164 [イクト]
俺は暫く泣いた。
声を出さず静かに…。


唯子 「…………………。」

その間。
唯子はずっと俺を見ていた。
屋上の床に落ちる涙と、泣いて酷い俺の顔を、ただ見てた……。

⏰:08/07/09 18:45 📱:P705i 🆔:☆☆☆


#165 [イクト]
唯子 「…落ち着いた…?」

ようやく涙が途切れて幾分話せるようになった俺に、唯子が心配そうな声で聞いてきた。

⏰:08/07/09 23:05 📱:P705i 🆔:☆☆☆


#166 [イクト]
葉月 「…っ。…大丈夫。なんか…ごめん。」

いつの間にか俺のアレに結んであったリボンはほどかれていた。
泣いている時に唯子がほどいたんだろう。

唯子 「…私もね…。…この高校に入学して…初めて高田君を見た時から…高田君の事好きだったんだよ…。」

唐突に唯子が話しだした。

⏰:08/07/09 23:10 📱:P705i 🆔:☆☆☆


#167 [イクト]
葉月 「…へ…?」

あまりに唐突だったので理解できなかった。

そんな事はお構い無しに、唯子は更に話を進める。

⏰:08/07/09 23:12 📱:P705i 🆔:☆☆☆


#168 [イクト]
唯子 「…入学式の日に…初めて高田君を見たの…。佐原君と楽しそうに話してて…。…その笑顔が凄くキラキラしてた…。」

唯子が空に顔を向ける。
2回…深呼吸をする。

⏰:08/07/12 23:08 📱:P705i 🆔:☆☆☆


#169 [イクト]
葉月 「……知らなかった。」

唯子 「……。」


俺の事を…。
ずっと…。

⏰:08/07/12 23:11 📱:P705i 🆔:☆☆☆


#170 [イクト]
…キーンコーン…

チャイムが鳴っている。
授業が終わったらしい。

葉月 「…なんか…分かんないけどさ。俺はやっぱり唯子の事好きだし…この気持ちは変わらないと思う…。」

唯子の瞳を見て素直に言う。

⏰:08/07/12 23:16 📱:P705i 🆔:☆☆☆


#171 [イクト]
唯 「………私は…高田君を離したくないから…。…今は…高田君の隣に居させてくれるだけで…いい。」


初めて聞いた。
唯子のこんな言葉…。

⏰:08/07/14 16:51 📱:P705i 🆔:☆☆☆


#172 [イクト]
俺は…やっぱり…離せない。
この人を。


そう心に決めた瞬間に。

⏰:08/07/16 14:07 📱:P705i 🆔:☆☆☆


#173 [イクト]
葉月 「ン…。」

唯子が俺の唇にキスしてきた。

唯子 「…このキスは……約束のキスだよ…。…暫く高田君に手を出さない…。」

⏰:08/07/26 12:13 📱:P705i 🆔:☆☆☆


#174 [イクト]
葉月 「…ん。分かった。俺は…もっと強くなってみるよ。」

笑顔で言った。

唯子もふんわり微笑む。

唯子 「…教室戻ろ?」

葉月 「…うん。」

⏰:08/07/26 12:15 📱:P705i 🆔:☆☆☆


#175 [イクト]
俺達は…もっともっとお互いを知らなきゃならない。

だから歩くんだ。

俺と唯子の幸せを探しに。

⏰:08/07/26 12:17 📱:P705i 🆔:☆☆☆


#176 [イクト]
――――――――――――――――――――――――一応第1話終わりです。

⏰:08/07/26 12:20 📱:P705i 🆔:☆☆☆


#177 [イクト]
――――――――――――第2話。

⏰:08/07/26 12:41 📱:P705i 🆔:☆☆☆


#178 [イクト]
春のふんわりとした香りが消え失せ、季節は爽やかな香りの夏に変わった。


俺と唯子は相変わらず。


…あの日から進展はない。

⏰:08/07/28 19:25 📱:P705i 🆔:☆☆☆


#179 [イクト]
あの日の夜、貴斗から電話があった。


貴斗 『お前なんで朝の2時間サボったんだよ。鈴原も居ないしさ−……。先生怒ってたぜ。』

葉月 「…あ−。ちょっと色々あってさ…。大変だったんだよ。」

⏰:08/07/28 19:30 📱:P705i 🆔:☆☆☆


#180 [イクト]
貴斗 『ふぅん…。まぁ良いんだけどさ…。…鈴原となんか進展あった?』

突然ニヤニヤした口調で聞いてきた。

葉月 「えっ…。………別に…。」

貴斗 『ふ〜ん。別に…か…。』

…コイツ。

⏰:08/07/28 19:37 📱:P705i 🆔:☆☆☆


#181 [イクト]
葉月 「…じゃあ俺そろそろ寝るから。」

早めに話を切り上げようとしてみる。

貴斗 『おぅ。…悪いなこんな時間に。』

葉月 「…ん。じゃあ…。」

ピッ。

…。

⏰:08/07/28 19:43 📱:P705i 🆔:☆☆☆


#182 [イクト]
…そして俺は眠りについた。





そして今は学校の屋上にいる。

⏰:08/07/30 03:18 📱:P705i 🆔:☆☆☆


#183 [イクト]
屋上で−…。






アイスを食べてる。

⏰:08/08/02 03:09 📱:P705i 🆔:☆☆☆


#184 [イクト]
しかも3人で。


俺はソーダ味。
唯子はオレンジ味。
貴斗はイチゴ味。


屋上から見える景色を眺めながら、3人で黙々とアイスを食べる。

⏰:08/08/02 03:12 📱:P705i 🆔:☆☆☆


#185 [イクト]
靴下を脱いで裸足になってるからなんだか涼しい。

屋上の端に座って足をぶらぶらさせながらアイスを食べた。

⏰:08/08/02 03:15 📱:P705i 🆔:☆☆☆


#186 [イクト]
貴斗 「イチゴ味ってさぁ−…結構甘いのな。」

アイスを食べ終わった貴斗が唐突に言う。

葉月 「…アイスってどれも甘いモンじゃねぇの?」

俺は食べかけのアイスを眺めながら言った。

⏰:08/08/02 03:20 📱:P705i 🆔:☆☆☆


#187 [イクト]
唯子 「……アイスもさ…甘いアイスと甘くないアイスがあるよ…。」

食べ終わった唯子が口を挟む。

葉月 「そっかなぁ…。全部甘いと思うけど…。」

⏰:08/08/02 03:23 📱:P705i 🆔:☆☆☆


#188 [イクト]
唯子 「…楽しくない時に食べると甘くないよ…。…楽しい時に食べると甘くなる…。…アイスのイチゴ味味が甘いって思った佐原君は今楽しいって思ってるんだよ…。」


なんだか矛盾している気もする。

そう思いながら、俺は残りのアイスを口に入れた。

⏰:08/08/02 03:27 📱:P705i 🆔:☆☆☆


#189 [イクト]
貴斗 「なるほどな−…確かに今のこの時間は楽しいよ。鈴原良い事言うね〜。」

そう言って貴斗は寝転がった。



楽しい。


ソレは俺も思った。

⏰:08/08/02 03:30 📱:P705i 🆔:☆☆☆


#190 [イクト]
こうやって何も考えずに人と居る事は好きだ。

しかも大好きな人と一緒に。


ただ、傍に居る。


これだけの事がとても幸福なんだ。

⏰:08/08/02 03:32 📱:P705i 🆔:☆☆☆


#191 [イクト]
貴斗 「…さて。俺はそろそろ行くよ。」

貴斗が立ち上がる。

葉月 「おぅ。じゃあまたな。」

唯子 「…アイスありがとう…。」


あのアイスは貴斗が持ってきたモノだった。

⏰:08/08/04 13:11 📱:P705i 🆔:☆☆☆


#192 [イクト]
貴斗 「…あぁ。」

貴斗は嬉しそうな表情で屋上から出ていった。

残ったのは…。

俺と唯子とただ青いだけの空。

⏰:08/08/04 13:12 📱:P705i 🆔:☆☆☆


#193 [イクト]
しばらくの沈黙が続く。

蝉の声がやけに大きく聞こえる。

「…あのさ。」

先に声を発したのは唯子だ。

⏰:08/08/04 13:17 📱:P705i 🆔:☆☆☆


#194 [イクト]
俺は突然の事だったから吃驚してしまった。

葉月 「なっ…何?」


唯子 「…春にさ…行けなかった水族館…行かない?」

⏰:08/08/04 22:37 📱:P705i 🆔:☆☆☆


#195 [イクト]
葉月 「…!!」

俺は言葉が出なかった。

唯子 「…行けなかったの結構悔しかったからさ…。
…嫌?」

唯子の表情が少し曇る。

⏰:08/08/04 22:41 📱:P705i 🆔:☆☆☆


#196 [イクト]
葉月 「……嫌な訳ねぇじゃん。俺…唯子と水族館行きたかったんだもん…。」

唯子 「……良かった。」

唯子の嬉しそうな顔。
ほっぺたを指でプニプニ触っている。

一緒に居て気が付いた。
唯子は嬉しい時は、ほっぺたをプニプニする癖がある。

⏰:08/08/05 22:51 📱:P705i 🆔:☆☆☆


#197 [イクト]
…ぷに。

唯子 「…高田君?」

葉月 「………!?うわっ!!ごめん!!」

俺は無意識のうちに、唯子のほっぺたをつついていた。

⏰:08/08/05 22:53 📱:P705i 🆔:☆☆☆


#198 [イクト]
葉月 「…なんか嬉しくってさ。唯子が誘ってくれたから…。」


穏やかな風が吹く。
唯子の黒髪が揺れる。

唯子 「……高田君…。」

唯子のほっぺたがほんのり赤い。

⏰:08/08/05 23:08 📱:P705i 🆔:☆☆☆


#199 [イクト]
ドクン…。

俺の心臓が鳴る。

葉月 「…なぁ唯子。」

唯子 「…何?」

首を傾げて俺のほうを向く。

葉月 「……キス…させて?」

⏰:08/08/05 23:20 📱:P705i 🆔:☆☆☆


#200 [イクト]
唯子 「……駄目。」

葉月 「……!?…え゙っ」

俺はよろけた。

唯子 「…嘘だよ。」

フフッと笑う。

⏰:08/08/05 23:24 📱:P705i 🆔:☆☆☆


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