可愛いS女
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#201 [イクト]
唯子が顔を少し上に傾ける。

葉月 「…は、恥ずかしいからさ…目ェ瞑ってくれるかな…?」


俺の頼みを唯子は答えてくれた。

首を縦に動かし、目を瞑る。

⏰:08/08/05 23:30 📱:P705i 🆔:☆☆☆


#202 [イクト]
ドクン…ドクン…。


心臓が…潰れそうだ。

俺は唯子の細い肩に手を置いた。

⏰:08/08/06 07:05 📱:P705i 🆔:☆☆☆


#203 [イクト]
そして唯子の唇にキスしようとする…。


唯子 「………………。」


グイッ。

⏰:08/08/06 07:06 📱:P705i 🆔:☆☆☆


#204 [イクト]
――え?


制服のネクタイを急に引っ張られ、気付いた時には――。

⏰:08/08/06 07:09 📱:P705i 🆔:☆☆☆


#205 [イクト]
チュ…。

唯子にキスされてた。


ま…また!?


俺はまた唯子に自分からキス出来なかった。

⏰:08/08/06 07:10 📱:P705i 🆔:☆☆☆


#206 [イクト]
葉月 「ちょ…!!唯…ンッ!!」

唯子が舌を入れてきた。

クチュ…。

葉月 「…アッ…」

⏰:08/08/10 22:39 📱:P705i 🆔:☆☆☆


#207 [イクト]
唯子の舌が俺の口内を滅茶苦茶に荒らす。

口の端からは糸が垂れた。

葉月 「…ッハァ…。」

唇が離れた。

くらくら立ちくらみがする。

⏰:08/08/10 22:42 📱:P705i 🆔:☆☆☆


#208 [イクト]
葉月 「…俺からしたかったのに…。」

かなりへこんだ。

唯子 「高田君の口の中…ソーダの味がした。」

またほっぺたをプニプニさせながら、嬉しそうに言う。

⏰:08/08/10 22:44 📱:P705i 🆔:☆☆☆


#209 [イクト]
葉月 「……ッ……!!」

体が熱くなる。

葉月 「ゆ…唯子の舌だって…オレンジの味がしたよ…!!」

唯子 「…だって…オレンジ味のアイス食べたからだもん…。」

髪の毛を指にくるくる絡めながら唯子が言う。

⏰:08/08/11 00:03 📱:P705i 🆔:☆☆☆


#210 [イクト]
葉月 「……ッ…そりゃ…そうだけどさ…。」


唯子 「……クスッ……。高田君…。やっぱり可愛い…。」

唯子はそう言って俺の腰に腕を絡める。

⏰:08/08/12 22:31 📱:P705i 🆔:☆☆☆


#211 [イクト]
唯子 「…そろそろ行こっか…?」

上目遣いで俺を見てくる。

葉月 「…うん…。」

俺達は屋上を後にした。

⏰:08/08/16 10:32 📱:P705i 🆔:☆☆☆


#212 [イクト]
 
 
 
――ザアァァ――…
 
葉月 「…さっきまで晴れてたじゃねぇかよ。」

と空に文句を言う。

⏰:08/09/02 23:00 📱:P705i 🆔:☆☆☆


#213 [イクト]
 
貴斗 「まぁまぁ。たまには雨も良いじゃねぇかよ。」 

葉月 「…まぁ最近ずっと晴れてたから良いけどさ…。」
 

⏰:08/09/02 23:03 📱:P705i 🆔:☆☆☆


#214 [イクト]
 
ふと横を見ると、唯子がちょうど玄関から出てきた。 
貴斗 「鈴原も出てきたし、じゃあ俺部活行くから。また明日な。」
 
スポーツマンらしく爽やかな笑顔で貴斗は去っていった。

⏰:08/09/02 23:05 📱:P705i 🆔:☆☆☆


#215 [イクト]
葉月 「また明日−…。」
 
 
雨がアスファルトの地面を容赦なく叩きつける。
 
 
唯子 「…一緒に帰らない…?」
 
 唯子が傘を持って近付いて来た。

⏰:08/09/02 23:08 📱:P705i 🆔:☆☆☆


#216 [イクト]
唯子の傘はレモン色の綺麗な傘だった。

…俺の透明な素っ気ないビニール傘よりも滅茶苦茶綺麗…。

葉月 「もっ…勿論!!」

唯子 「…良かった。」

微かに微笑む。
…可愛すぎる。

⏰:08/09/02 23:14 📱:P705i 🆔:☆☆☆


#217 [イクト]
葉月 「…じゃあ行こう。」

俺が傘を開きかけたその時。


? 「す−ず−は−ら−さ−ん!!」
 

⏰:08/09/02 23:16 📱:P705i 🆔:☆☆☆


#218 [イクト]
唯子を呼ぶ声。

? 「今帰りなの!?良かったら傘貸してよ!!」

あ−…この女。

俺はあまり良くない頭をフルにして名前を思い出した。

⏰:08/09/02 23:18 📱:P705i 🆔:☆☆☆


#219 [イクト]
確か…。

山内…山内智尋だ。

ギャル系のキャーキャー煩い女。

今日もしっかりメイクしてスカートはパンツが見えそうなほど短い。

⏰:08/09/02 23:20 📱:P705i 🆔:☆☆☆


#220 [イクト]
唯子 「…山内さん持ってないの…?」

智尋 「だって朝晴れてたじゃん!!ゴチャゴチャ言わないで貸してよ!!」

…いちいち命令口調で嫌な女だ。

⏰:08/09/02 23:23 📱:P705i 🆔:☆☆☆


#221 [イクト]
唯子 「…分かった。…はい。」

唯子が傘を差し出す。

ニヤリと笑って智尋は奪うようにして受け取った。

智尋 「最初から貸せば良いんだよ。」

コイツ…。
俺は苛々していた。

⏰:08/09/02 23:25 📱:P705i 🆔:☆☆☆


#222 [イクト]
葉月 「俺の傘の中入れば良いよ。」

俺は唯子に言った。

唯子 「…あ…うん…。」

唯子は吃驚した表情で頷いた。

⏰:08/09/02 23:27 📱:P705i 🆔:☆☆☆


#223 [イクト]
するとその会話を聞いていた智尋が俺に歩み寄ってきた。


葉月 「…何だよ。」

智尋 「葉月チャン…。私と一緒に帰ろうよ!!」

とんでもない事を言ってきやがる。

しかも俺とコイツは初対面だ。

⏰:08/09/02 23:29 📱:P705i 🆔:☆☆☆


#224 [イクト]
葉月 「あのさぁ…なんでお前と帰らなくちゃいけないんだよ。」

智尋 「だってぇ〜。私…ずっと葉月チャンの事好きだったからぁ〜…。」

上目遣いで見てくる。




…正直気持ち悪い。

⏰:08/09/02 23:36 📱:P705i 🆔:☆☆☆


#225 [イクト]
葉月 「…折角だけど止めとくよ。」

俺は最低限の笑顔で断った。

智尋 「良いじゃん別に!!鈴原さんと帰るより私と帰ったほうが絶対楽しいって!!」

気安く腕を絡めてくる。

⏰:08/09/03 07:52 📱:P705i 🆔:☆☆☆


#226 [イクト]
葉月 「…ッいい加減にしろよ!!唯子が傘を貸してくれたんだから帰れよ!!」

俺の苛々は最高潮に達してた。

智尋 「あ。そっか〜。鈴原さんの傘があるからいけないんだ〜。」

………………は?
心の中がクエスチョンマークで一杯になった。

⏰:08/09/03 07:55 📱:P705i 🆔:☆☆☆


#227 [イクト]
智尋 「鈴原さ〜ん。」

陽気な声で唯子を呼ぶ。

唯子 「……何?」

智尋 「傘返すよ。私、葉月チャンの傘に入れてもらうからさ。」

⏰:08/09/03 07:58 📱:P705i 🆔:☆☆☆


#228 [イクト]
葉月 「…本当にいい加減にしてくれ。俺は…お前と帰りたくない。」

俺は眉間に皺を寄せて低い声色で言った。

智尋 「良いじゃん。鈴原さんおとなしいし口数少ないし〜。それに比べて私は喋りだすと止まらないから話尽きないよ〜?」


……なんだよソレ。

⏰:08/09/03 08:02 📱:P705i 🆔:☆☆☆


#229 [イクト]
葉月 「…だから止めろよ。俺は唯子と帰るからさっさと行ってくれ。」

唯子を見る。
肩が雨で少し濡れてしまっている。

⏰:08/09/03 16:33 📱:P705i 🆔:☆☆☆


#230 [イクト]
智尋 「だから鈴原さんなんて放っておけば良いじゃん!!早く行こ!!」

智尋は俺の腕をグイグイ掴み、引っ張ってくる。

葉月 「……ッ!!お前本当に…」

その時。

⏰:08/09/03 16:47 📱:P705i 🆔:☆☆☆


#231 [イクト]
 
―グイッ―

智尋が掴んでいる反対の腕を勢いよく掴まれた。

葉月 「唯…子?」

唯子が俺の腕を掴んでいる。

⏰:08/09/03 16:49 📱:P705i 🆔:☆☆☆


#232 [イクト]
その行動に智尋は驚いていた。

いや。
更に驚いたのは俺だった。 

⏰:08/09/03 21:57 📱:P705i 🆔:☆☆☆


#233 [イクト]
智尋 「ちょ…鈴原さん放しなさいよ!!」

そう言って智尋は俺の腕を引っ張る。

唯子 「…高田君は……私の大事な人だから…放さないし…渡さない…。」

ゆっくり。
静かに。
強い口調で唯子が言った。 
 

⏰:08/09/03 22:00 📱:P705i 🆔:☆☆☆


#234 [イクト]
その言葉に驚いたのか、智尋の力が緩まった。

その隙をついて、唯子は俺の手を握って走り出した。

唯子 「……じゃあね…。」

智尋に別れの挨拶を言って…。
 

⏰:08/09/03 22:04 📱:P705i 🆔:☆☆☆


#235 [イクト]
 
 
―ザアァァ―

雨は止む気配がない。

―バシャバシャ―

唯子と俺の走る足音がやけに大きい。

⏰:08/09/03 22:06 📱:P705i 🆔:☆☆☆


#236 [イクト]
葉月 「唯子…!!もう大丈夫だから…!!」

俺の言葉に唯子は足を止めた。

唯子 「…そっか…良かった…。」

ホッとした表情を俺に見せる。
 

⏰:08/09/03 22:08 📱:P705i 🆔:☆☆☆


#237 [イクト]
葉月 「あ〜あ。ビショビショだよ…。」

唯子 「…結構走ったからね…。」

唯子が微笑みを俺に向ける。
楽しそうだ。

⏰:08/09/03 22:16 📱:P705i 🆔:☆☆☆


#238 [イクト]
葉月 「…ははっ。楽しかったな。」

唯子 「…うん。」

俺達はお互いの顔を見合わせて笑った。
 

⏰:08/09/03 22:17 📱:P705i 🆔:☆☆☆


#239 [イクト]
葉月 「……で。どうする?これから…。」

ずぶ濡れだから早くしないと風邪をひいてしまう。

唯子 「……どうしようねぇ…。」

唯子も考える。

⏰:08/09/04 07:42 📱:P705i 🆔:☆☆☆


#240 [イクト]
 
 
 
 
葉月 「……家…来る?」


言ってしまった。
 

⏰:08/09/04 07:43 📱:P705i 🆔:☆☆☆


#241 [イクト]
唯子 「……………え?」

いきなりの誘いに唯子は少し戸惑っていた。

葉月 「あっ…いや!!俺の家ここから近いからさ!!早くしないと風邪ひくし!!」
 

⏰:08/09/05 23:33 📱:P705i 🆔:☆☆☆


#242 [イクト]
 
なんて事を言ったんだ俺は。
これじゃまるで誘ってるみたいじゃないか。

唯子 「……高田君の家…行く。」
 

⏰:08/09/05 23:37 📱:P705i 🆔:☆☆☆


#243 [イクト]
 
唯子がポツリと言った。

葉月 「……え!?」

俺は間抜けな声を出し、その拍子に水溜まりに片足をダイブしてしまった。
 

⏰:08/09/06 00:06 📱:P705i 🆔:☆☆☆


#244 [イクト]
 
葉月 「あ−!!やっちまった!!」

制服のズボンが更にビショビショに…。

唯子 「……フフッ……高田君…驚きすぎだよ…。」
 

⏰:08/09/06 00:08 📱:P705i 🆔:☆☆☆


#245 [イクト]
 
葉月 「だ…だってさ……まさか唯子がOK出すとは思わなかったからさ…。」

唯子 「……高田君がどんな生活してるか…知りたいから…。」

そう言って唯子は下を向いた。
 

⏰:08/09/06 21:52 📱:P705i 🆔:☆☆☆


#246 [イクト]
 
葉月 「…ハハッ。そっか。なら早く行こう。」

俺は素直に嬉しかった。
唯子が俺を知りたがっている事に。

俺は唯子の手を掴んで走り出した。
 

⏰:08/09/06 22:02 📱:P705i 🆔:☆☆☆


#247 [イクト]
 
 
 
 
唯子 「……ここ…?」

葉月 「ここ。」

俺達が見上げてる建物。
 
 
 
3階建てのアパートだ。
 

⏰:08/09/06 22:08 📱:P705i 🆔:☆☆☆


#248 [イクト]
 
唯子 「…お邪魔…します…。」

おそるおそる入る唯子。
なんだか笑ってしまう。


葉月 「誰も居ないからさ。遠慮しなくて良いよ。」
 

⏰:08/09/06 22:11 📱:P705i 🆔:☆☆☆


#249 [イクト]
 
唯子 「……綺麗な部屋…。」

俺は掃除は好きな方だから、週に1回は掃除していた。

葉月 「たまたま綺麗なだけだよ…。…ソコに座って?」 
防水加工のソファに唯子を座らせる。
 

⏰:08/09/06 22:14 📱:P705i 🆔:☆☆☆


#250 [イクト]
 
葉月 「ちょっとお風呂暖めてくるね。」

そう言って俺は風呂場に行こうとした。

唯子 「…………ありがとう…。」
 

⏰:08/09/06 22:16 📱:P705i 🆔:☆☆☆


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