・・万華鏡・・
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#191 [果樹]
“好きです”の言葉を言う前に私は上條先輩の体にすっぽりと包まれてしまった”
先輩・・心臓の音が速い・・・。
「俺も大好きや」
ダイレクトに耳に囁かれた言葉に、私の心臓は跳ね上がり、上條先輩と同じ速さで刻み始めた。
「上條先輩・・・」
:08/06/05 01:23
:P902iS
:☆☆☆
#192 [果樹]
「あ・・・!」
しばらくそのままの体勢でいたら、上條先輩がいきなり大きな声を出した。
「どうしたんですか?上條先輩」
何事かと先輩を見上げて聞くと先輩が私の方を見る。
「それ!」
「え?」
:08/06/05 01:24
:P902iS
:☆☆☆
#193 [果樹]
何・・・?
「その上條先輩っていうのやめようや」
上條先輩をやめる・・・?
「え?でも・・・」
“何て呼べば?”と言おうとしたら上條先輩がにっこり笑う。
「隼人」
「え・・・?」
:08/06/05 01:25
:P902iS
:☆☆☆
#194 [果樹]
「俺の名前は上條隼人。言うて?」
言うてって・・・。
先輩が無邪気に言うものだから断れなくなってしまった。
「隼・・・人」
小さく先輩の名前をつむぐ。
:08/06/05 01:26
:P902iS
:☆☆☆
#195 [果樹]
「もっかい」
私をじってみて言う先輩の顔が近い。
「隼人」
私はさっきより少し大きな声で言う。
「え・・・ちょ隼・・・っ」
「大好きや涼子」
再び引き寄せられ、耳に流れ込んできた優しくて愛しい声。
:08/06/05 01:26
:P902iS
:☆☆☆
#196 [果樹]
「あたしも・・・隼人が好き」
目を閉じた時、笑顔が見たいと思うのも、一番強く想うのも、私の心が求めているのも。
全部全部あなただけだよ?
隼人。
:08/06/05 01:27
:P902iS
:☆☆☆
#197 [果樹]
あ!そういえばこの間、隼人の部屋で大量の写真を見つけたの。
その写真ていうのがどれも私の横顔や後ろ姿ばっか。
しかもその中には、あの時写真部の部室で床に散らばったやつもあって・・・。
隼人を問いただしたら、「やってー涼ちゃんが写ってる写真やってんからなんや捨てるに捨てれんくて・・・」としゅんと小さくなってた。
:08/06/05 01:29
:P902iS
:☆☆☆
#198 [果樹]
「でもこれ、冴木先輩を好きな時のやつだよ?」と私がいうと隼人は、「それは確かに嫌やねんけどー。今は俺にその目ぇが向いてるさかいにええねん」と笑っていた。
ねぇ隼人・・・?
私の目があなたに向いてるのは今だけじゃないよ?
:08/06/05 01:31
:P902iS
:☆☆☆
#199 [果樹]
10年先も20年先もずっとずっと私の目はあなたに向いているよ。
これからもたくさんの思い出をそのカメラに刻もうね。
カシャッ
【レンズ越しの恋】
―End―
:08/06/05 01:32
:P902iS
:☆☆☆
#200 [果樹]
父に呼ばれて居間に行くと、知らない男の人がソファに座り父と話をしていた。
「つかさ。今日からお前に勉強を教えてくれる時田先生だ。挨拶しなさい。」
ああ新しい人・・・。
私はぺこっとお辞儀をして簡単な挨拶を済ます。
すると男の人は、にこっと綺麗な顔に笑みを作った。
:08/06/05 14:59
:P902iS
:☆☆☆
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