・・万華鏡・・
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#341 [果樹]
「化学の時間いなかったろ?」
「・・・・・・・」
なんだそんなことか。
私は、はぁと溜め息をつき立ち上がって屋上の柵に肘をついて校庭を眺めた。
「ここにいたのか?」
うるさいなぁ。
当たり前じゃん。
「・・・・・・」
:08/07/02 07:21
:P902iS
:☆☆☆
#342 [果樹]
心の中では返事をするが決して口には出さない。
「聞いてんだから答えなさいな」
背後から柴浦が頭にチョップをかましてきた。
「いったいなー。暴力教師!」
私は振り返って頭を擦りながら後ろで腕を組んで笑っている柴浦を睨む。
「なんで授業にでない?」
結局説教か。
:08/07/02 07:21
:P902iS
:☆☆☆
#343 [果樹]
「かったるいから」
「でも前は出てたろ?」
「・・・・・・・」
「なんでいきなり出なくなった?」
何こいつ?
尋問でも始める気?
私は柵に寄りかかる。
「別に。意味なんかないよ」
「ふーん」
:08/07/02 07:22
:P902iS
:☆☆☆
#344 [果樹]
それっきり柴浦はそこに胡座をかいて座り込んだ。
「てゆーか。居座らないでくれる?」
「なんで?」
上目使いで見てくる柴浦。
「ここはあたしが見つけた場所だから」
「プハッお前かわいーね」
真顔で言った私に柴浦は吹き出してクックッと喉の奥で笑っている。
:08/07/02 07:22
:P902iS
:☆☆☆
#345 [果樹]
:08/07/02 07:23
:P902iS
:☆☆☆
#346 [果樹]
嫌な感じ。
「は?馬鹿にしてんの?」
睨んだ私を、柴浦はまた上目使いで見てきて
「違うよ。褒めてんの」
とか言いやがった。
なんだこいつ。
意味がわからない。
私は眉間に皺が寄る。
「用がないならどっか行ってよね!」
:08/07/02 20:00
:P902iS
:☆☆☆
#347 [果樹]
私は、柴浦から目線を外しまた校庭を見る。
「用ならあるよ。なんであの時泣いてたんだ?」
「あの時?」
柴浦の言っている言葉の意味がわからず思わず聞き返してしまう。
「先週の放課後。男と別れた後の教室」
柴浦の言う短い言葉にピンと来るがこいつの前で戸惑いを見せるのは嫌なのであくまで平常心を保つ。
:08/07/02 20:01
:P902iS
:☆☆☆
#348 [果樹]
「見てたんだ。変態。あんた覗きが趣味なの?」
柴浦の言う“あの時”とは、あいつと最悪な別れ方をした放課後のことだ。
「違います」
「変態教師」
「だから違うって言ってるでしょーが」
柴浦は着ているジャケットから煙草を出して、火をつける。
:08/07/02 20:01
:P902iS
:☆☆☆
#349 [果樹]
「どうでもいいけど、あたしに関わらないでくれる?」
「そうはいかないんだよ。一応お前は俺のクラスの生徒だからな」
煙草を吹かしながら言う柴浦に言われても説得力に欠ける。
「教師の勤めってやつ?くっだらない。」
ハッと悪態をつくが柴浦はへらへらと脳天気に笑っている。
:08/07/02 20:02
:P902iS
:☆☆☆
#350 [果樹]
「まぁそー言わないで仲良くやろうぜ。笹原真理奈さん」
「馬鹿らしい。」
手を出して握手を求める柴浦を無視して私は校庭を見続けた。
――――――――・・・・
あれからというもの柴浦は私を見かければ声をかけてくる。
:08/07/08 00:19
:P902iS
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