・・万華鏡・・
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#381 [果樹]
『まぁいいけどさ。明日はちゃんと学校来いよ』

「・・・・・」

『クスッ・・じゃあな』

プツッという音と共に電話は切れてツーツーという機械音だけが耳に残った。


もうこれ以上あたしに構わないで欲しい・・・。

今だうるさく鳴る心臓を押さえて私は仰向けに寝転ぶ。

⏰:08/07/28 01:11 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#382 [果樹]
♪〜・・♪〜・・

今日はよく鳴るな。

再び鳴った携帯に目をやればそれは驚く人物からの着信だった。

サブ画面に写し出された名前は“進藤啓祐(シンドウ ケイスケ)”

啓祐はあたしの彼氏。
いや、彼氏だった人。

あたしたちはあの放課後の教室で終わった。

⏰:08/07/28 01:12 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#383 [果樹]
鳴り響く着信音。
携帯を掴む手が震える。

ピッとボタンを押して携帯を耳に当てがう。

「はい・・・」

『真理奈ー久しぶりだなぁギャハハ』

「啓祐・・・」

電話の向こうの啓祐はなにやら上機嫌で相変わらず軽いノリだった。

⏰:08/07/28 01:12 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#384 [果樹]
『俺、女と別れちまってよぉ。また相手してくんね?』

「何・・いってんの?」

『あん時のことまだ怒ってんのかぁ?水に流してまた仲良くしようぜ。なぁ?』

「・・・・・」

『まぁいーや。とりあえず明日の放課後残ってろ。教室行くから。じゃな』

⏰:08/07/28 01:13 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#385 [果樹]
啓祐との会話はプツッという音と共に切れた。

なんで今更・・・。

私はベッドに倒れこんで顔を腕で覆い隠して明日のことを考えたまま寝てしまった。


―――――――――――


「はぁ・・・」

⏰:08/07/28 01:13 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#386 [果樹]
結局考えもまとまらぬまま放課後が来てしまった。

帰りたいけど帰ったら帰ったで後が怖いのだ。

私は机に突っ伏してまた盛大に溜め息をついた。

「そんなに溜め息ばっかりしてると幸せ逃げるよ?」
カタンという音がして顔を上げると百合が前の席に座っていた。

⏰:08/07/29 19:53 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#387 [果樹]
「百合ぃー」

「うわ!何?どうした?」

半泣き状態で百合に泣き付くと百合がビックリしたようなでも心配そうな顔で聞いてきた。

私はとりあえず百合に昨日あったことの一部始終を話し啓祐のことも話した。

「あたしこのまま待ってるべきかなぁ?」

⏰:08/07/29 19:53 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#388 [果樹]
「うーん・・真理奈はさ啓祐くんとヨリ戻したいの?」

そう聞かれて一瞬戸惑ってしまった。

前の私だったら即「うん」と答えていたのに今はそうではない。

「ううん・・・もういい」

私は首を横に振って否定を表す。

⏰:08/07/29 19:54 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#389 [果樹]
あんなに好きだった人だけれど今は違う。

何故かはわからないけどあたしの心が好きじゃないっていっている。

「じゃあ啓祐くんにきっぱりと言ったら?このまま逃げてたって同じ学校にいるんだからいつかは捕まるでしょ?だったら今日きっぱりと別れるって言った方がいいよ」

「・・・・・うん。そうだね。そうする」

⏰:08/07/29 19:56 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#390 [果樹]
「大丈夫!強い見方を呼んであげるから!何かあったら電話して」

そう言って百合は手を振って教室を出ていった。

強い見方・・・?

百合が最後に言っていた言葉が気になったが分からなかったのでとりあえず考えるのを止めた。

⏰:08/07/29 19:56 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


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