・・万華鏡・・
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#36 [果樹]
それから俺は昼休みになると必ず桜の木の下へ行った。

咲良は俺が行くより先に必ずいて、いつのまにか咲良に会うのは俺の日課になっていた。


――――――――・・・・・


「ちっあっきくーん♪」

猛がなんだか楽しそうに俺の元へスキップでやってきた。

⏰:08/05/30 15:12 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#37 [果樹]
「あ?ていうか猛きしょい!」

おれは眉間に皺を寄せ、猛を見るがそんな俺はお構い無しに猛はにまにま笑っている。
気味が悪い。

「そんなこと言っていーのかなー?俺ばっちりこの目で見ちゃったもんねー♪」

「何を?」

にまにま笑いを止めない猛に呆れた顔で聞き返す。

⏰:08/05/30 15:13 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#38 [果樹]
「桜の木の下での噂の美少女との密会♪」

「なっ・・・!」

猛のいきなりの言葉に俺はつい椅子から立ち上がって猛を見るが、猛は相変わらずだ。

「まぁまぁ落ち着けって」

とりあえず俺は椅子に座り直して頬杖をつくと猛と目を合わせないようにした。

⏰:08/05/30 15:14 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#39 [果樹]
「なるほどなー。美少女に会うために千晃は昼食うと必ず消えてたんだなー」

「うるせーな。別にいーだろ」

猛の言葉につい俺は、喧嘩腰っぽい口調になってしまった。


「やだなー千晃。俺は応援してんの♪千晃モテんのに今まで女作んなかっただろ?だから美少女が千晃の彼女になればいーなぁって♪」

⏰:08/05/30 15:17 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#40 [果樹]
あー確かに今まで複数なら女はいたけど一人の女と付き合うってのはなかったなー。

猛の言葉につい納得してしまう。


いや待てよ。

「つか咲良は別にそんなんじゃねぇし」

「咲良とか呼んじゃってるくせに何言ってんだか・・・。まっ頑張れよ♪」

猛は俺の肩をぽんぽんと叩いて席に戻って行った。

⏰:08/05/30 15:18 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#41 [果樹]
昼休み

弁当を食い終わってガタンと席をたった俺に、猛は顔を上げた。


「あれ?千晃どこに・・・ああ!愛しの咲良チャンのとこ?」

分かっているくせに聞いてくるところがわざとらしい・・・。

「うるせー」

「いってらっしゃーい♪」

⏰:08/05/30 23:28 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#42 [果樹]
ぶんぶんと手を振って見送る猛を無視して俺は桜の木へと向かった。


――――――――・・・・・


「あれ・・・?」

桜の下まで来た俺は、いつもと違うことに気付いた。


咲良がいない。

珍しいな咲良が俺より早く来てないなんて。

⏰:08/05/30 23:29 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#43 [果樹]
いつもは必ず俺より早く来ているのに、と少し不安になったが、とりあえずいつも通り桜の木の下に寝転び咲良を待つことにした。

もう葉桜になってきたか・・・。

俺の上では桜の花が散り始め、段々と葉が茂ってきていた。


俺は、目を瞑って瞼の裏に咲良を思い浮かべる。


黒髪の綺麗な髪。
ぱっちりとした二重の目。

⏰:08/05/30 23:30 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#44 [果樹]
少し茶色みがかった瞳と薄いピンク色の唇。。

全てが綺麗で俺を惹き付ける存在。


「千晃!」

名前を呼ばれて俺は現実に引き戻された。
校舎の方から走ってくるのは猛だ。

「なんだよ猛こんなところまで・・・」

「ばか!んなこと言ってる場合かよっ!!」

「は?」

⏰:08/05/30 23:31 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#45 [果樹]
猛は息を切らせて俺のところまでくるといきなり怒鳴りつけてきた。

意味が分からない俺はただただ目を丸くする。

「咲良ちゃんが教室で倒れて保健室に担ぎ込まれたらしいんだ!」

「――――っ!」

猛の言葉を聞いた俺はすぐさま立ち上がって猛には目もくれず保健室へ走った。

⏰:08/05/30 23:32 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


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