・・万華鏡・・
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#196 [果樹]
「あたしも・・・隼人が好き」
目を閉じた時、笑顔が見たいと思うのも、一番強く想うのも、私の心が求めているのも。
全部全部あなただけだよ?
隼人。
:08/06/05 01:27
:P902iS
:☆☆☆
#197 [果樹]
あ!そういえばこの間、隼人の部屋で大量の写真を見つけたの。
その写真ていうのがどれも私の横顔や後ろ姿ばっか。
しかもその中には、あの時写真部の部室で床に散らばったやつもあって・・・。
隼人を問いただしたら、「やってー涼ちゃんが写ってる写真やってんからなんや捨てるに捨てれんくて・・・」としゅんと小さくなってた。
:08/06/05 01:29
:P902iS
:☆☆☆
#198 [果樹]
「でもこれ、冴木先輩を好きな時のやつだよ?」と私がいうと隼人は、「それは確かに嫌やねんけどー。今は俺にその目ぇが向いてるさかいにええねん」と笑っていた。
ねぇ隼人・・・?
私の目があなたに向いてるのは今だけじゃないよ?
:08/06/05 01:31
:P902iS
:☆☆☆
#199 [果樹]
10年先も20年先もずっとずっと私の目はあなたに向いているよ。
これからもたくさんの思い出をそのカメラに刻もうね。
カシャッ
【レンズ越しの恋】
―End―
:08/06/05 01:32
:P902iS
:☆☆☆
#200 [果樹]
父に呼ばれて居間に行くと、知らない男の人がソファに座り父と話をしていた。
「つかさ。今日からお前に勉強を教えてくれる時田先生だ。挨拶しなさい。」
ああ新しい人・・・。
私はぺこっとお辞儀をして簡単な挨拶を済ます。
すると男の人は、にこっと綺麗な顔に笑みを作った。
:08/06/05 14:59
:P902iS
:☆☆☆
#201 [果樹]
「こんばんは、つかさちゃん。僕は時田総一郎。よろしくね。」
これがこれから私の家庭教師となる時田総一郎との最初の出会いだった。
Story 3
【自由に憧れた鳥】
:08/06/05 15:00
:P902iS
:☆☆☆
#202 [果樹]
「おい。・・・・おい!」
煩い・・・。
「呼んでんだから返事くらいしろよ」
私は、はぁと溜め息をつき、シャーペンを机に置いて後ろを振り替える。
「お言葉ですが時田先生。私の名前は“おい”じゃありません」
さっきから煩く話しかけてくるこの男は、一週間前私の家庭教師になった時田総一郎。
:08/06/05 15:01
:P902iS
:☆☆☆
#203 [果樹]
椅子に座って足と腕を組んで、とても偉そうにしている。
これが家庭教師の姿なのだろうかと神経を疑う。
「じゃあつかさ」
しかも馴れ馴れしい。
「呼び捨てにしないでください」
私はばっさりと時田先生の言葉を切り捨て、また机に向かって勉強を始める。
:08/06/05 15:03
:P902iS
:☆☆☆
#204 [果樹]
「ったく可愛くねー女だな」
「あなたに可愛いとか思われたくありません」
ていうか教える気がないなら出ていって欲しい。
「お前さぁ顔は綺麗なんだから笑えばいいのに」
時田先生は私の横まで椅子を持ってきて、顔を覗き込んできた。
「先生、それは勉強に関係ないと思いますが」
:08/06/05 15:03
:P902iS
:☆☆☆
#205 [果樹]
相手をしても仕方がないので、私は時田先生と目を合わせないでひたすら目の前の問題を解いた。
「つーかお前さ。頭良いんだから家庭教師なんかいらなくね?」
今のは家庭教師としてあるまじき言葉だろう。
私は、また溜め息をつくと時田先生をちらりと見る。
「先生何も知らないんですね」
:08/06/05 15:04
:P902iS
:☆☆☆
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