・・万華鏡・・
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#24 [もも]
「本当に好きなんだな。その本」
「え?」
「昨日も同じの読んでただろ?」
俺の言葉に少女はにっこりと微笑んだ。
「覚えててくれたんだ」
「べ、別に・・・」
俺は何だか顔が赤くなっている気がして寝返りをうって少女に背中を向けた。
:08/05/29 13:04
:P902iS
:☆☆☆
#25 [もも]
「そんなに好きなのか?」
俺は背中を向けたまま聞く。
「うーん・・・どうだろ?共感出来るの。だからつい読んじゃって」
「ふーん」
少女の顔は見えなかったが声は何だか寂しそうだった。
キーンコーンカーンコーン
:08/05/29 13:05
:P902iS
:☆☆☆
#26 [もも]
授業開始5分前を告げるチャイムが鳴った。
「あ、授業始まっちゃう。それじゃあさようなら」
「あ・・・」
俺が振り返った時には、少女はもう校舎に向かって歩いてしまっていた。
また名前聞けなかった。
全く・・・俺は何してんだ。
:08/05/29 13:06
:P902iS
:☆☆☆
#27 [果樹]
自分の不甲斐無さに嫌気が差しながら俺は教室へと戻った。
――――――――・・・・・
「千晃ー。どこ行ってたんだよー」
「ヤボ用」
俺はガタンと椅子を引いて座ると、机に突っ伏した。
俺は授業なんか耳にも入らず、ずっと少女のことを考えて一時間過ごした。
:08/05/29 18:10
:P902iS
:☆☆☆
#28 [果樹]
「なぁ猛」
俺は休み時間に目の前で漫画を読んでいる猛に声をかけた。
猛は「んー?」と生返事を返す。
「この間お前が言ってた美少女って・・・」
“美少女”のフレーズを出すと猛は読んでいた漫画を閉じ、身を乗り出してきた。
「お?ついに興味持ったかぁ?」
:08/05/29 18:11
:P902iS
:☆☆☆
#29 [果樹]
「あー・・・まぁな」
適当に返した答えにも関わらず猛はうんうんと頷いている。
「それでこそ男だ!あ、そういやー美少女について新情報だぞ」
「ん?」
表面上は関心の無さそうに聞くが内心では、聞きたくて仕方がなかった。
「美少女の名前は水嶋咲良チャン♪かんわいー名前だろぉ」
:08/05/29 18:11
:P902iS
:☆☆☆
#30 [果樹]
「咲良・・・ねぇ」
俺が名前を口にすると、猛はにんまりと怪しい笑みを浮かべる。
「なんだなんだぁ?恋の予感か?」
「さーあ。どうだろうな?」
恋か・・・。
そんなんじゃないだろ。
俺はこの時は、そう思っていた。
:08/05/29 18:12
:P902iS
:☆☆☆
#31 [果樹]
すいません(。_、

)
上の名前で“もも”ってなってますがこちらも果樹です!!
ほんとややこしくてすみません

:08/05/29 18:13
:P902iS
:☆☆☆
#32 [果樹]
次の日の昼休み
また桜の木のところにいくと例の少女は、また木に寄りかかるようにして本を読んでいた。
俺は何も言わずに側へ行き、また例の如く寝転ぶ。
「あんたの名前、咲良っていうんだろ?」
俺が唐突に聞くと少女は本から俺に視点をずらし驚いたようにこっちを見ていた。
「そうだけど。何で知ってるの?」
:08/05/30 15:06
:P902iS
:☆☆☆
#33 [果樹]
あ、やべぇ。
いきなり名前知ってたら変だよな。
でも口にしてしまったものは仕方がない。
俺は正直に答える。
「だちに聞いた」
すると少女、いや咲良はあの時と同じように気を悪くした様子もなくにこっと笑った。
「ふふッ・・・随分情報通のお友達なのね」
「ただのおせっかい野郎だ」
:08/05/30 15:07
:P902iS
:☆☆☆
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