・・万華鏡・・
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#255 [果樹]
総の声が聞こえた瞬間、肩を掴まれて、反転させられた。
総の顔が近い。
「ほら・・・おいで」
そういって総は背中に手を回して引き寄せる。
私は総の胸に身体を密着させて、抱き締められるような形になった。
「おやすみ」
上を少し見上げると目を瞑って総は寝る体勢にはいっていた。
:08/06/09 05:14
:P902iS
:☆☆☆
#256 [果樹]
え?ええ?
これで眠れっていうの?
嘘でしょ!?
恥ずかしくて眠れないわよぉ!
すぐ近くでは総の心臓がトクントクンと脈を打っている。
あ・・・心地いい音。
あったかい。
「おやすみなさい・・・」
:08/06/09 05:15
:P902iS
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#257 [果樹]
私もぽつりと呟いて目を閉じた。
――――――――・・・・
「んー・・・」
目を覚ますと見知らぬ天井が、目の前にあった。
ここ・・・どこだっけ?
私は何回か瞬きを繰り返して、自分がいる場所を確かめた。
:08/06/09 05:16
:P902iS
:☆☆☆
#258 [果樹]
あ、そっか。
昨日先生が家から連れ出してくれて、それで・・・。
それで・・・。
ん?なんか枕硬い?
少し顔を動かして見てみると総が隣で静かに寝息を立てていた。
そして私の頭の下には総のたくましい腕があった。
「きっ・・・!」
私は大声で叫びそうになった自分の口を急いで手で塞ぐ。
:08/06/09 17:05
:P902iS
:☆☆☆
#259 [果樹]
「んん゙・・・」
隣で眠っていた総が少し声を洩らす。
しかし総はまたすぐ寝息を立て始めた。
私は総が起きなかった事にほっと静かに胸を撫で下ろして、またそーっと総の顔を見る。
今までは総の顔をしっかり見たことなんてなかったが、総はよく見ると端整な顔立ちをしていた。
:08/06/09 17:06
:P902iS
:☆☆☆
#260 [果樹]
長いまつげに薄い唇、スッと通った鼻筋と綺麗に弧を描いた眉そして綺麗な黒髪。
街を歩けば女の人が振り返るような美形だ。
総は彼女なんていないのだろうか?
もしいたら、私なんかにかまっている時間なんてないだろうけど。
じっと総を見ていたらおもむろに総の目が開いた。
:08/06/09 17:06
:P902iS
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#261 [果樹]
「あ、つかさおはよ」
「お、おはようございます」
目を擦りながら私を見る総に、ずっと見ていたことが気づかれないように、私は急いで天井の方に向きを変えた。
顔が赤くなっていたのに気づかれてしまっただろうか。
「んあー・・・よく寝た」
:08/06/09 17:07
:P902iS
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#262 [果樹]
総は起き上がって、両手を上に伸ばして軽く伸びをしてからベッドを降りた。
「コーヒーでも飲むか?」
「は、はい」
キッチンに向かいながら肩越しに聞いてきた総に、起き上がって私はこくこくと頷く。
――――――――・・・・
「つかさ。今日どっか行きたいとこあるか?」
:08/06/09 17:08
:P902iS
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#263 [果樹]
「行きたいところ?」
総が作ってくれた朝食を食べている際に、聞かれたので私は首を傾げる。
少し考えてから、私はパッと頭に電球が点いたように閃く。
「お買い物!お買い物に行きたい!!」
「買い物?別にいいけど」
私の言葉に総は不思議そうな顔をしたが、承諾してくれた。
:08/06/09 17:09
:P902iS
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#264 [果樹]
「ありがとう総!」
「ん?・・・ああ」
私が笑いかけると、総は軽い返事を返して黙々と朝食を平らげた。
総の顔が一瞬赤らんだのは気のせいだったのかな・・・?
――――――――・・・・
「うっわぁ・・・人がたくさんいる」
:08/06/09 17:09
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