・・万華鏡・・
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#482 [果樹]
・・・・は?俺?
「なんだ倉〜?なんかやらかしたのかぁ?」
哲がからかってきた。
「し、してねぇ!」
と思うがわかんねぇ・・・。
「とりあえず俺行ってくるわ!」
:08/09/12 01:08
:P902iS
:☆☆☆
#483 [果樹]
弁当を机の上に置き、俺は職員室へ急いだ。
・・・・・・・・・・・・・・・
「失礼しましったー」
ガラガラガラ・・・パタン
はー何だよ。
焦って損したぁ。
俺が職員室へ呼ばれた理由。
それは、母ちゃんからの土産の礼だった。
:08/09/12 01:09
:P902iS
:☆☆☆
#484 [果樹]
俺の母ちゃんと父ちゃんは、世界中飛び回ってる翻訳家とカメラマンで、結構名前は知れてんだ。
けど何故か、行った先の外国の土産を学校に送りつけてくるっていうちょっと変わった人たち。
いつもは学校側から礼の電話をしてるらしいんだけど、前に母ちゃんが
「たまには空の声も聞きたい!」
:08/09/12 01:09
:P902iS
:☆☆☆
#485 [果樹]
とか愚痴ったお陰で、担任に
「今日はお前から電話してやれ!」
とか頼まれた。
はー母ちゃんと話すと長くなるから極力電話は避けてたのに最悪だ。
案の定休み時間を20分も削られた。
元気そうで何よりだったけど、貴重な休み時間を削られたのは痛い。
:08/09/12 01:09
:P902iS
:☆☆☆
#486 [果樹]
昼飯をゆっくり食う時間がなくなったことに、俺は肩を落とし、一人とぼとぼと廊下を歩いていると、向こうから本を読みながら歩いてくる子が視界に入った。
あのままじゃ壁に激突するんじゃないかなーと思った矢先、彼女は壁に一直線に進む。
「うわっ前!前ー!」
――――――――・・・・
「うわっ前!前ー!」
:08/09/12 01:10
:P902iS
:☆☆☆
#487 [果樹]
え・・・・?
ゴンッ
「―――っっ!」
頭部に鈍い痛みが走り目の前には星が飛ぶ。
ああ・・・またやってしまった。
「あ、あの・・・大丈夫?」
横からスッと手が延びてきて見上げると、オレンジ色に近い髪の色の可愛い男の子が心配そうな顔で手を差し出してくれていた。
:08/09/14 22:56
:P902iS
:☆☆☆
#488 [果樹]
「はい。なんとか・・・。すみません。いつものことなんで大丈夫です。」
あたしはその手を借りて立ち上がると、スカート裾をパッパッと手で払った。
「あの・・・本読みながら歩いたら危ないよ?」
「そうですね。気を付けます」
心配そうに見てくるオレンジ頭の男の子に無表情で返す。
「あ!」
いきなり大声を出したオレンジ頭の男の子にちょっとびっくりしてしまう。
「これあげる!」
「え・・・?」
「ほら手ぇ出して!」
「え?あ、はい」
とっさに出した右の手の平に、ちょんと可愛らしい赤い包みが乗せられた。
:08/09/14 22:57
:P902iS
:☆☆☆
#489 [果樹]
「うーんとどっか外国のお菓子だから美味しいと思うよ。じゃあね」
それだけ言ってオレンジ頭の男の子は走って行ってしまった。
残された私は、ぼんやりとその後ろ姿を見続けた。
――――――――――・・・・
「倉ー遅かったなぁ」
:08/09/14 22:58
:P902iS
:☆☆☆
#490 [果樹]
教室に入るなり哲が声をかけてきた。
「あー・・・母ちゃんの話が長くてさ」
苦笑い気味に言うと哲も苦笑いで「あーね」と返してきた。
哲は家が近いせいか何度か俺ん家に来ていて、母ちゃんのことも何度か見ている。
そのため母ちゃんが俺を溺愛してんのも知ってんだ。
:08/09/20 09:39
:P902iS
:☆☆☆
#491 [果樹]
「相変わらずなのな。お前の母ちゃん」
「ハハッまーな」
哲と話しながら俺は弁当を口の中にかきこんだ。
「あ、ほーだ!ふぁっきはぁひゃんからのみひゃげもはった」
「何言ってっかわかんねーから食ってから話せよ」
哲が呆れながら言うので俺は急いで口の中の物を飲み込む。
:08/09/20 09:40
:P902iS
:☆☆☆
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