・・万華鏡・・
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#532 [果樹]
「すごいね。すごく温かい感じがする」
俺はペラペラとページを一枚一枚捲りながら写真を見ていく。
「ありがとう。でもまだまだだよ。全然下手」
「そんなことないよ。俺の親が写真家やってるから少しわかるけどうまいと思う」
謙遜する小鶴さんに俺は、親の事を話す。
:08/10/20 13:28
:P902iS
:☆☆☆
#533 [果樹]
「倉橋くんのご両親写真家なの?」
「いや、写真撮ってるのは親父の方。倉橋すぐるって知ってるかな?」
「倉橋すぐる?!!嘘でしょ?」
「え?いや本当だけど・・・」
小鶴さんの思わぬ食い付きぶりに俺は内心ビックリする。
:08/10/20 13:28
:P902iS
:☆☆☆
#534 [果樹]
「あたし倉橋すぐるさんの写真すごく好きなの!!」
少し興奮気味に言う小鶴さんになんだか俺は顔の筋肉が緩むのを感じた。
「そうなんだ。でも本人は何の変哲もないただのおっさんだよ」
俺たちはそんな話題で互いに笑いあった。
別れ際に、今度父さんの撮った写真を持ってくるというと小鶴さんはありがとうと満面の笑みで笑った。
:08/10/20 13:29
:P902iS
:☆☆☆
#535 [果樹]
――――・・
「つる子ー!またサボったなぁ」
教室に入るなり麻衣のお説教が始まった。
「はいはい。すみませんでした」
私は軽く受け流しながら自分の席に座る。
「まったくもう!ん?なんか嬉しそうだね?良いことでもあった?」
:08/10/20 13:29
:P902iS
:☆☆☆
#536 [果樹]
「え?」
怒っていた麻衣が私の顔を見るなりそんなことを言うものだから内心驚いてしまった。
基本ポーカーフェイスの私は、あまり心を悟られないのだが今日はうっかり顔に出ていたらしい。
「うん。まぁちょっとね」
そういいながら私は自分のアルバムを捲る。
:08/10/20 13:30
:P902iS
:☆☆☆
#537 [果樹]
「写真増えたね」
「うん」
麻衣は私が写真好きなのを知っているので、一緒に覗き込んでくる。
倉橋すぐるさんがまさか倉橋くんのお父さんだったなんて・・・。
「ふふっ」
「何いきなり笑いだして。気持悪いよ」
:08/10/26 08:18
:P902iS
:☆☆☆
#538 [果樹]
私の突然の笑いに麻衣がツッコミをいれてくる。
「んーん。なんでもない」
私はまだにやける顔のまままたアルバムを捲った。
――――・・
「小鶴さんいるかな?」
俺は今昼休みを利用して小鶴さんのクラスまで来ている。
:08/10/26 08:19
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:☆☆☆
#539 [果樹]
理由は先日約束したものを渡すため。
ドア付近にいた女の子に声をかけるとちょっと待っててと言われたので俺は廊下で待つことにした。
「倉橋くん・・・?」
ドアに寄りかかりながら待っていたら遠慮がちに名前を呼ばれたので振り向くと小鶴さんがドアからひょっこりと顔だけ覗かせていた。
:08/10/26 08:19
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:☆☆☆
#540 [果樹]
「約束したやつ持ってきたよ」
そういいながら右手に持っていたアルバムを小鶴さんの目の高さらへんで揺らすと小鶴さんの顔が一気に明るくなった。
「ありがとう!ねぇ中庭に行って一緒に見ない?いろいろ話も聞きたいし」
「・・・いいよ」
:08/10/26 08:20
:P902iS
:☆☆☆
#541 [果樹]
まさか誘われるとは思ってなかった俺は小鶴さんの言葉に戸惑いながらも返事をする。
それから僕たちは中庭に向かった。
――――・・
「すごい・・・。すごく綺麗!」
小鶴さんは次々とページを見ながら感嘆の声を上げる。
:08/10/26 08:20
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