・・万華鏡・・
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#630 [果樹]
「え?だって・・え?!」

私は頭が混乱して思考がうまく回らない。

そんな私を諭すように麻衣が口を開く。

「つる子なんか勘違いしてない?あたしは寧ろ倉橋くんとつる子のこと応援してたんだよ?」

全てはあたしの勘違い?
麻衣は倉橋くんが好きなわけじゃ・・ない?

⏰:08/11/13 15:00 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#631 [果樹]
じゃああたしは勘違いで倉橋くんを振ったの・・・?

回想終了――――


「あのっ哲くん!倉橋くんいる?」

倉橋くんの教室まで来た私は哲くんに詰め寄る。

「へ?倉なら風にあたってくるっていってどっかいったけど・・・」

⏰:08/11/13 15:01 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#632 [果樹]
「わかった。ありがとうっ」

バタバタバタ・・・

小鶴が出ていった方を見ながら

小鶴さんてあんなにハキハキしたタイプだったっけ?

とちょっと不思議に思う哲なのであった。

⏰:08/11/13 15:02 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#633 [果樹]
――――・・・

情けねぇなぁ俺。

屋上から校庭を眺めながら俺は自分に落胆する。

振られると思わなかったわけではない。
覚悟はしていた。

しかしいざ断られるとやっぱりダメージは大きかった。

⏰:08/11/13 16:29 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#634 [果樹]
「はぁ・・・男のくせにだらしねぇ」


ガチャッ

物思いに耽っていると屋上のドアが開く音がした。

「倉橋くんっ!!」

大きな声で呼ばれて肩がビクッと弾む。

「小鶴さん・・・」

⏰:08/11/13 16:30 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#635 [果樹]
振り向くとそこには小鶴さんが息を切らして立っていた。

「どうしたの?小鶴さんもサボりに来たの?」

俺は精一杯の笑顔を作る。

――――・・・

倉橋くんが無理に笑顔を作っているのがわかる。

⏰:08/11/13 16:31 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#636 [果樹]
そうさせているのはあたしだ。

「日差しは眩しいけど風は気持いいよね。昼寝に持ってこいだ。あ、そういえば小鶴さん次の授業何?俺は数学でさー教室で寝るくらいならここで寝ようと思って――・・・」

倉橋くんはあたしが喋る暇も作らせないくらい一人で喋っている。

⏰:08/11/13 16:32 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#637 [果樹]
「倉橋くんっ!」

痺を切らした私は大きな声で倉橋くんの名前を呼ぶ。

「あのねっ・・・聞いてほしい話があるの」

私がそう言うと倉橋くんはにぱっと笑って。

「大丈夫だよ。これからも友達だから」

⏰:08/11/13 16:33 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#638 [果樹]
と空元気としか受け取れない笑顔を見せる。

「父さんの写真見たいならまた昼休みに会えばいいし」

「・・・がう」

「なんにも心配いらないよ」

その最後の言葉に私の中の何かがぷちんと音を立てて切れた。

⏰:08/11/13 16:34 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#639 [果樹]
「ちがうってばーー!!」
大声を出したせいかはぁはぁと息が荒くなる。

倉橋くんは私の大声に驚いたのか目を見開いている。

「私・・・勘違いしてたの。私は・・っ私も・・・」

喋っている最中なんだか目頭が熱くなって鼻の奥がつんとした。

⏰:08/11/13 16:35 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


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