・・万華鏡・・
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#651 [果樹]
「ばか京太・・・」

私は顔が赤いのを気付かれないように京太の少し斜め後ろを歩いた。

――――・・・

「おっかえりー!!」

教室に入るなり、圭ちゃんが手を振りながら大声で迎えてくれた。

⏰:08/11/14 12:20 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#652 [果樹]
「ただいま」

私は席について次の授業の用意をする。

「何なに?きょんと2人でどこに行ってたのー?」

圭ちゃんはあたしの前の席に座り、なんだか嬉しそうだ。

「柴くんのパシリで資料室まで行ってただけだよ」

⏰:08/11/14 12:21 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#653 [果樹]
「ふーん」

本当の事を話したのに圭ちゃんは、ニマニマと怪しい笑顔を浮かべている。

「な・・・なに?」

「ユイカさ。告っちゃえば?」

ガタッガタンッ

盛大に椅子からずり落ちてしまった。

⏰:08/11/14 12:21 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#654 [果樹]
「圭ちゃん・・・何をいきなり」

椅子に座り直してからも、目の前で満面の笑みを浮かべる圭ちゃんに呆れてしまう。

「だってなんかじれったいんだもん!バシッと気持ち伝えて付き合えばいーのに」

真顔で言ってくる圭ちゃん。

⏰:08/11/14 23:48 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#655 [果樹]
「別にあたしはっ・・・そのー・・・ト、トイレ行ってくるっ!」

言葉がおぼつかない。
このままじゃあ墓穴を掘るのが落ちだ。
ここは・・・逃げるが勝ち!

あたしは教室を出てトイレへと向かった。

――――・・・

くくっユイカは面白いなー。

⏰:08/11/14 23:49 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#656 [果樹]
私はユイカが出ていったドアの方を見ながら笑うのを必死に堪えた。

私、柳田圭はユイカの友達で、きょん(京太)との仲を見守るキューピッド・・・なんだけど、なかなか進展しないのがあの二人。

まったくじれったいったらない!

やっぱりユイカって恋愛初心者なのかしら。

⏰:08/11/14 23:50 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#657 [果樹]
私が一人、思考を巡らせていると視界の隅に子犬が見えた。

「なぁ圭ー」

「なぁにきょん」

子犬はもちろんきょん。

私はきょんの方に視線を向けて話しを聞くことにした。

⏰:08/11/14 23:50 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#658 [果樹]
「ユイカってさー好きな奴いんのかな?」

きょんの問いに一瞬、ユイカの気持ちに気付いたかと思ったが、きょんは鈍感なのでありえないだろうと思い直した。

「なんで?」

「だってさー最近俺に対してよそよそしいんだよ。前以上にくっついてこなくなった気ぃするし」

⏰:08/11/14 23:52 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#659 [果樹]
「そりゃあアンタを意識してるからだよ!」
とつっこんでやりたいが、これはユイカが言うことだから私が言ってはいけない。

「さーねぇ?ユイカにもいろいろあるんじゃないの?あ、噂をすればユイカ発見」

「え?!どこっ?」

⏰:08/11/14 23:52 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#660 [果樹]
ユイカの事となるとすぐ食い付いてくる。
まさに犬。忠犬ハチだ。

「ほらあそこー。柴くんと話してるよ」

私が指差して教えるときょんは窓から身を乗り出してそこを見る。

きょんは楽しそうに話している柴くんとユイカを見てやきもちを妬いているのか、頬を膨らませて不機嫌を露にしている。

⏰:08/11/15 02:32 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


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