・・万華鏡・・
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#710 [果樹]
今だ笑ったままの京太は真っ赤になる私の頭をぽんぽんと叩いてまた歩き出す。

「京太・・・」

今のは京太なりの仲直りだと気付いた私は二、三歩先にいる京太の元まで走った。

――――・・・

遊園地に着いた私たちは早速入場ゲートをくぐり中に入る。

⏰:08/11/24 02:23 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#711 [果樹]
「うわぁーあ!」

中に入った私は思わず感嘆の声を上げる。

遊園地の中はジェットコースターにメリーゴーランドにお化け屋敷などこれぞ遊園地!というものが各方向にあって、もちろん色とりどりの風船をもった熊のきぐるみが、子どもたちに風船を配っている光景なんかもあるわけで、私はそんな空間にいるせいか体がうずうずしていた。

⏰:08/11/24 02:30 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#712 [果樹]
「京太!遊園地!遊園地だよっ」

私は京太の袖を早く行こうと催促するように引っ張る。

「ククッ・・ユイカは昔っから何も変わんねーなぁ」

「何が?」

そんな私を見て京太が歯を出して笑うものだから私は首を傾げる。

⏰:08/11/24 02:30 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#713 [果樹]
「小さい頃から遊園地や水族館に行くと一人ではしゃいですぐ迷子になってた」

京太が意地悪な笑みを浮かべるものだから私はムッとする。

「もうなんないよ!」

「どーだか」

「なんない!」

⏰:08/11/24 02:31 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#714 [果樹]
入場してすぐにこんな言い合いをする二人も珍しいと思うが何だか悔しかったのだ。

京太の中での私はまだ幼い頃の“ユイカ”な気がして。


「だといーなー。俺が困るし」

「迷子になんてならないから大丈夫ですー」

⏰:08/11/24 02:32 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#715 [果樹]
相変わらず意地悪な笑みを浮かべる京太にムカついてあっかんべーをする私。

そんな私に京太はククッ・・と声を押し殺したように笑って私の手を引いた。

「わかったって。ほら行くぞ」

ケンカはどこへやら笑う京太につられて私も笑ってしまい引っ張られるままついていった。

「うん!」

⏰:08/11/24 02:35 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#716 [果樹]
――――・・・

「京太ー次あれ!あれ乗ろうっ」

京太の袖を引っ張ってはしゃぐ私をよそに京太は青ざめた顔で口元を覆っていた。

「ちょっ・・ちょっとタンマ・・・」

近くにあったベンチにふらふらと頼りない足どりで向かい、座る京太の前に立って私は京太の顔を覗きこむ。

⏰:08/11/24 15:00 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#717 [果樹]
「もうダウンー?だらしないなぁ」

「あのなぁ・・・」

ジェットコースターをたて続けに5回も乗ればそりゃあグロッキーにもなるだろ・・・。

なんてことを京太が思っていたなんて知らない私はふぅと小さく溜め息をつく。

「しょうがないなぁ。あたし何か暖かいもの買ってくるよ」

⏰:08/11/24 15:17 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#718 [果樹]
私はベンチから少し離れた売店に走った。

――――・・・

売店で温かいココアを買って京太のいるベンチに戻る道すがら風が一層強く吹いた。

頬に直接触れる風がひんやりと冷たく、目の前を枯れ落ちた葉が風と一緒に踊っている。

⏰:08/11/24 15:18 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#719 [果樹]
今日も星は綺麗に見えるかな。

なんて考えながら歩いていたら声をかけられた。

「かーのじょ。一人なの?俺らと遊ばない?」

私の歩調に合わせながら二人の男は私を挟むように両隣を歩く。

「結構です」

にやにやと笑いながら話す態度が気に入らなくて私は更に歩調を速める。

⏰:08/11/24 15:42 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


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