・・万華鏡・・
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#751 [果樹]
ああ・・・。
そうだった。
京太は昔から人に嫌われるのを極端に嫌う人だった。
京太は結局私のことなんてなんとも思ってないんだ・・。
「もう・・・いいよ」
私は諦めにも似た返事をする。
:08/11/30 06:48
:P902iS
:☆☆☆
#752 [果樹]
「よくないっ!」
京太がいきなり大声を出すものだからびっくりして肩が跳ねる。
「俺・・よくわかんないんだけど、多分圭が男に絡まれててもあそこまで怒らなかったと思う。でも、ユイカが絡まれてるのみたらなんかムカついて・・・。ユイカだから・・・ユイカだったから」
言っている意味はわかるのに、京太が言おうとしていることがわからない。
:08/11/30 06:49
:P902iS
:☆☆☆
#753 [果樹]
「京太は・・・あたしをどう思っているの?」
流れる沈黙。
顔を上げない京太。
聞いた私が馬鹿だった。
今まで通りでいいんだ。
それが一番なんだ。
「ごめん。今のは忘れて」
立ち上がって、うつ向いて立っている京太の横を通りすぎる。
:08/11/30 06:49
:P902iS
:☆☆☆
#754 [果樹]
今まで通りの幼馴染み。
それがいいんだ。
私は校舎内に通じるドアを開ける。
「ユイカ!」
後ろから大声で名前を呼ばれた反動でドアノブから手を離してしまった。
ドアはそのままバタンとしまる。
:08/11/30 06:50
:P902iS
:☆☆☆
#755 [果樹]
「俺・・・まだよくわかんないんだけど、ユイカのことは手放したくない」
それは友達としてでしょ?
「友達としてじゃなく男として手放したくないんだ!」
まるで私の心の声に答えるように京太が大声で叫ぶ。
:08/11/30 06:50
:P902iS
:☆☆☆
#756 [果樹]
「この気持ちがなんなのかまだわからないんだけど・・・。でも」
「もういい」
京太が喋っている上に私は言葉を重ねる。
「もういいよ」
くるりと京太の方を向く。
「京太のばーか!」
大きな声での悪口。
:08/11/30 06:51
:P902iS
:☆☆☆
#757 [果樹]
「なっ・・・ユイカのバーカ!」
いつのまにか私は笑顔になっていた。
笑顔の私を見てほっとしたのか京太がいつものように言葉を返す。
これが私達流の仲直りの形。
「早く教室に戻ろう?」
ギッとドアを再び開けて私は京太の顔をみる。
:08/11/30 06:52
:P902iS
:☆☆☆
#758 [果樹]
「おう!」
京太もニヒッと顔をクシャクシャにして笑う。
――――・・・
トントンと二人で階段を降りていく。
京太の背中を見ながら私は笑顔が溢れる。
嬉しかった・・・。
友達としてではなく、男として手放したくないって言ってくれて嬉しかった。
:08/11/30 06:52
:P902iS
:☆☆☆
#759 [果樹]
京太が私を好きとかまだわからないけど、今はそれだけで十分だった。
今日は幼馴染みから一歩進めた、私の中での記念日。
友達以上の幼馴染み。
恋人は未定。
だけど私たち二人の時計はまだ動き始めたばかり・・・――
【 友達以上恋人未定 】
―end―
:08/11/30 06:54
:P902iS
:☆☆☆
#760 [果樹]
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ねえ、先輩。
先輩はあたしのこと好きですか?
Story.7
【 先輩へ 】
.
:08/12/02 22:55
:P902iS
:☆☆☆
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