・・万華鏡・・
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#881 [○○&◆.x/9qDRof2]
「何かいつも真剣に聞いてるからそんなに好きなのかなと思って。」
「はぁ、そうですか……。……ん?いつも?」
「ウン。俺いつもアンタ見かけてたから知ってるんだよね。アンタは全然ぽいけど。」
だって周りになんて然程(さほど)興味ないんだもん。逆に興味持ってキョロキョロしてる方が怪しいだろうし……。また会話が途切れた時、すぐに駅についた。
:22/10/18 18:00
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#882 [○○&◆.x/9qDRof2]
「じゃあな。」
「あ、ハイ。どうも。」
私はお兄さんを見ながらイヤホンをつけた。なるほど。昨日お兄さんがいなくなったのはこの駅で降りるからだ。着いた駅は昨日降りた駅と同じ。それにしても変わったお兄さんだ。私が近くにいても嫌な顔ひとつしないなんて。大抵は私の様なデブスは遠ざける筈なのに。……まぁ満員電車で動けって方が無理か。
:22/10/18 18:00
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#883 [○○&◆.x/9qDRof2]
お兄さん私なんかが近くでスイマセンでした……。私は心の中でそっとお兄さんに手を合わした。
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学校までは坂道だ。
涼しくなったとは言え坂道を登れば多少は汗をかいてしまう。この体が1つは原因だろうがね。タオル片手に私はひーこらひーこら上がり、やっと学校に着いた。教室に行って、即効でさらさらシートと脇シューをする。体が少し清潔になった気がする。
:22/10/18 18:01
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#884 [○○&◆.x/9qDRof2]
念のため帰りの電車乗る前にもしておこう。汗臭い奴が乗ってきたら迷惑だよね。ただでさえデブって邪魔なのに。
「おはよーチロル!」
「あぁ暁子ちゃん。」
暁子ちゃんは私の隣に座ると、何だか意味あり気に私を見つめてきた。私は暁子ちゃんを見つめ返しながら瞬きを何回かする事で「何?」と言う意味を示した。暁子ちゃんはにまぁと笑った。
:22/10/18 18:01
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#885 [○○&◆.x/9qDRof2]
「いやね、昨日の王子様とは会えたのかなってっ。」
私は思わず大笑いしてしまった。
「アハハハハハ!!お、お、王子さ…っまって!んな素敵な言葉ウチの人生にはないねっ。」
「えーっ!そんなことないよ。で、やっぱり昨日っきり?」
:22/10/18 18:01
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#886 [○○&◆.x/9qDRof2]
「今朝会ったけど?」
それを聞くと暁子ちゃんは目を輝かせた。可愛いらしいのう……と私は暁子ちゃんのキラキラした目の光を浴びながら思った。
「名前は?!」
「さぁ。」
「歳は?!」
「さぁ。」
「どこの人?!」
「さぁ。」
「えぇー!」
:22/10/18 18:01
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#887 [○○&◆.x/9qDRof2]
「えー。」
私の答えに暁子ちゃんは心底がっかりした。だって何故に名前やら歳やらを聞かねばならないのだろうか。別に私がその人にズキュン!ときた訳じゃないのに。いやズキュン!ときたとしても、私はそんなに積極的タイプではないし。
:22/10/18 18:02
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#888 [○○&◆.x/9qDRof2]
「暁子ちゃん。知ってるでしょ?私が男の人恐いって。」
「でも彼氏は欲しいでしょ?なんならその人好きになったらいいじゃない!」
どちらかと言えば相手に選ぶ権利があると思うんだが……。第一私なんかに好きになられたら相手は困るだろうに。私は遠い目をしながらそう思った。
:22/10/18 18:02
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#889 [○○&◆.x/9qDRof2]
「あ、そういえば、どっかの大学から生徒が美術学科の作品見に来るらしいよ。」
え、何その迷惑な話。
「何の為に……。」
「知らない。でも来るって。今日。」
「今日―――――っ?!」
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授業の油絵で私は頭を悶々とさせながらキャンバスに向かっていた。飾られているのならまだしも、今からここに来てじろじろ見られるだなんて辛抱ならなかった。
:22/10/18 18:02
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#890 [○○&◆.x/9qDRof2]
あぁ……どこかへ消えてしまいたい……。唯一それを止めてくれるのが聞いてる音楽だった。何かに集中したい時はこうするのが一番なのだ。
「こんにちわー。」
!!!!
来た……。
先生達の挨拶を微かに聞きながら私はキャンバスに集中しようとしていた。しかしチロリと視線を来た人達に向けると私は絶句した。なんと女の子だけじゃなく男の子もいたのだ。あぁー最悪……。一切私はそちらに気にならない様に音楽の音量をさっきより上げた。これでいいだろう。筆をまた動かせた。
:22/10/18 18:02
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