ギンリョウソウ
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#11 [向日葵]
そんな女性にも困らなさそうな彼が、「ギンリョウソウ」と称している自分を好んだのか、椿はやっぱり分からないでいた。
しかし、椿には薄々気づいている事もあったのだ。
――――――――……
「ただいま戻りました」
「お帰りなさいませ、お嬢様」
迎えてくれるメイドや執事達に会釈して、椿は自室へと向かった。
ベッドに腰掛け、深呼吸をする。
なんだか熱っぽい気がしますね……。
:08/06/03 22:02
:SO903i
:☆☆☆
#12 [向日葵]
体のだるさを感じていると、ドアを誰かがノックした。
返事をすると、ノックした人物が入ってきた。
「あ、父様……。イタリアから帰ってらしたんですか……。お帰りなさいませ」
「たたいま椿。すまないがまた出かけなければならないのだ。その前に顔を見ておきたくてな」
柔らかく笑いながら、父は椿の髪を撫でる。
椿はいつも自分を大事にしてくれる父が大好きだった。
「それと、もうじき要君がくるらしいから、仲良くするんだよ」
:08/06/03 22:06
:SO903i
:☆☆☆
#13 [向日葵]
そう言われて、椿は静かに微笑んで頷いた。
そんな椿に、父は少し困った顔をした。
「椿、本当に要君が婚約者でいいのか?椿は私が彼を気に入ってるからそれでも良いと思ってるんじゃないのか?いいか椿。一生一緒にいる人は、自分の心で決めなきゃならないよ?」
真剣な顔で心配して言ってくれる父に、やはり椿は微笑んだ。
「大丈夫ですよ……父様……」
「失礼します」
凛とした声が椿の部屋に響いた。
:08/06/03 22:11
:SO903i
:☆☆☆
#14 [向日葵]
:08/06/03 22:21
:SO903i
:☆☆☆
#15 [向日葵]
↑も間違いました

×などの意味か書かれて
○などの意味が書かれて
:08/06/03 22:22
:SO903i
:☆☆☆
#16 [向日葵]
>>12×たたいま
○ただいま
しょっぱなから間違いだらけですいません


:08/06/03 22:24
:SO903i
:☆☆☆
#17 [向日葵]
入口を見れば、スーツ姿の要がいた。
要はにこっと笑うと部屋の扉を閉め、こちらに歩いてくる。
父はそんな要に向き直り笑いかける。
「やあ要君。久しぶりだね。フランスはどうだった?」
「行く度に勉強させられますよ。僕はまだまだ未熟ですね」
「そうかい。向上心があって実にいい。では、邪魔者は退散しようかな」
そう言って、要を信じきっているのか、父は2人を残して出て行ってしまった。父が出て行く際に一礼して見送った要は椿に向き直る。
:08/06/05 23:50
:SO903i
:☆☆☆
#18 [向日葵]
笑いかけられた椿はベッドから立ち上がり要に頭を下げた。
「お仕事ご苦労さまです、葵さま」
「葵さまだなんてよそよそしい。要と呼んでくれて構わないんだよ」
挨拶とでも言うように、要は椿の頬に軽くキスをした。
戸惑いながらも微笑む椿。
「まだ、旦那さまではないので……」
「でもなるのは決まってるんだ。別にいいじゃないか」
:08/06/05 23:53
:SO903i
:☆☆☆
#19 [向日葵]
そう言われても、なかなか呼べない椿だ。
やはり微笑むしか出来ない椿の額に、要は手を当てる。
「君、熱がある?」
「……さあ。分かりません。平熱は高い方なので……」
「でも休んだ方がいいね。メイドさんを呼んでこよう」
スタスタと歩き、彼は部屋を出ていった。
その姿を見ながら椿はふと思った。
恋人が体調を崩したなら、まず自分自身がそばにいるものじゃないのだろうかと。
:08/06/05 23:57
:SO903i
:☆☆☆
#20 [向日葵]
しかしすぐに、いいや、と首をふる。
心配なら尚更誰かに言って医者を呼ぶのが先か……と思い直す。
残念ながら椿は付き合った事がない。
なので当然ながら、彼女は恋人同士はどのように接するものかなんて言うのは分からないのだ。
仕方なく、寝巻きに着替える。
するとまた扉をノックされた。
入ってきたのはメイドと要だ。
「椿さま、担当医を呼びましょうか?」
「いえ、寝れば治ります。なので佐々木さんも葵さまも、うつらない内にお帰りなさいませ……」
:08/06/06 00:02
:SO903i
:☆☆☆
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