愛の在り処
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#154 [果樹]
そう。約束だった。
慶に二度目にあった時。
またモアに会いたいって慶が言った時、私はいいよと言った。
私は約束を果たしただけのこと。
それでも慶は「ありがとう」と言って帰って行った。
:08/11/16 16:57
:P902iS
:☆☆☆
#155 [果樹]
――――・・・
それから慶はちょくちょく家に遊びに来るようになった。
ある日、私は前から疑問に思っていたことを慶に聞いてみた。
「ねぇ、どうしてそんなに猫が好きなのに飼えないの?」
すると慶は少し悲しそうな顔をしながら答えた。
:08/11/17 13:30
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:☆☆☆
#156 [果樹]
「俺の弟が昔猫に引っ掛かれて以来猫が怖くて触れないんだよ。だから俺がどんなに好きでも飼えないんだ」
「そう・・だったんだ・・。猫恐怖症治るといいね」
そう言うと慶は笑って「ありがとう」と言った。
なんであんな優しい笑顔ができるのだろうと慶を見てると不思議になる。
:08/11/17 13:30
:P902iS
:☆☆☆
#157 [果樹]
心が優しい人は笑顔も優しくなる。
いつかどこかで誰かが行っていた。
慶を見ているとそれが本当な気がする。
あたしにはあんな温かい優しい笑顔はできない。
――――・・・
「まーなちゃんっ」
学校に来るといつものように逞が近付いてきた。
:08/11/17 13:31
:P902iS
:☆☆☆
#158 [果樹]
「うるさい逞」
「まだ何にも言ってないよ!?」
一喝すると逞は悲しそうな顔をする。
なんでこうも顔で気持ちが表せるのか不思議でしょうがない。
「そんなことより俺昨日見ちゃったんだ」
「へぇーよかったね」
:08/11/17 13:32
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:☆☆☆
#159 [果樹]
逞がうざいくらい楽しそうに言うのを私は軽くあしらう。
「だから最後まで聞いてって」
またしょぼんとなる逞。
「まなちゃんイッチーと付き合ってんの?」
「は?」
唐突にそんなおかしなことを言われて私は思わず反応してしまう。
:08/11/17 13:33
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:☆☆☆
#160 [果樹]
「だって昨日まなちゃんの家から出てくるイッチーみちゃったんだもん」
しれっと言うものだから私は慌てて、逞を教室から引きずり出す。
「ちょっ逞こっち来て!」
――――・・・
「その話誰にも言ってないよね!?」
:08/11/18 06:33
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:☆☆☆
#161 [果樹]
階段脇まで連れてきた逞に詰め寄る。
「うん」
「誰にも言わないで!」
「言わないよ?」
けろっとした顔で逞が言うものだから呆気にとられてしまう。
「ぜ、絶対に?」
:08/11/18 06:34
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#162 [果樹]
「誓います」
少し不安気に聞くと逞は珍しく真面目な顔で答えた。
「俺はただ真実が知りたいの。まなちゃんはイッチーと付き合ってんの?」
「・・付き合ってない」
「そっか!」
:08/11/18 06:35
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#163 [果樹]
ニカッと笑うと逞は教室の方へ戻っていった。
「はぁぁ」
私は頭を抱えて階段に座り込んだ。
付き合っているわけではないがさすがに知れたのはまずい。
逞本当に言わないかな・・?
:08/11/18 06:35
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