愛の在り処
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#44 [果樹]
鞄を覗き込むとやっぱりあった。
朝入れたと思ったのは間違いじゃなかったか。
仕方がないので私は踵を返して一哉の教室に向かった。
・・・・・・・・・・・・
私のクラスの近くまで来ると、教室の電気がまだついていた。
外は薄暗くなってるっていうのに教室の中からは話声が聞こえる。
:08/06/14 00:11
:P902iS
:☆☆☆
#45 [果樹]
教室にまだ誰かいるんだ。
私がなるべく邪魔をしないように廊下を静かに歩くと、教室から話が聞こえた。
声の主は
「キャハハッ一哉くんまぢウケるー」
里奈と
「だろー!」
一哉だ。
:08/06/14 00:12
:P902iS
:☆☆☆
#46 [果樹]
私は一哉にCDを返すために教室に入ろうとドアに手をかけたが、私の手はドアを引くことなく止まる。
「てゆうかさぁ、一哉くんて愛実のどこが好きなの?」
里奈が私の名前を口にしたからだ。
「顔かな?あと身体?」
私は一哉の言葉に一つ溜め息をつく。
一哉もこんなもんか。
:08/06/14 12:33
:P902iS
:☆☆☆
#47 [果樹]
「あー確かに愛実って可愛いもんね。この間もD組の会田君に告白されてたし」
「ふーん」
一哉の声はあまり気にしていない様子だ。
「ねぇ、私じゃ駄目?私一哉くんのこと好きなの・・・」
え?
里奈の言葉に私は自分の耳を疑った。
:08/06/14 12:33
:P902iS
:☆☆☆
#48 [果樹]
「里奈ちゃん・・・」
え?
「ん・・・っ」
教室の中からは卑猥な声が漏れる。
くだらない。
所詮彼氏なんて。
所詮友達なんて。
バンッ!
:08/06/14 12:34
:P902iS
:☆☆☆
#49 [果樹]
私は力いっぱい教室のドアを開けて教室の中でキスをしている一哉と里奈を睨む。
音に驚いた二人が私を見ながら硬直している。
「愛実っ!」
「あ、あの・・・」
一哉は今にも飛び出そうなくらい目を開けていて、里奈は真っ青になっている。
:08/06/14 12:35
:P902iS
:☆☆☆
#50 [果樹]
私は早歩きで二人の元まで行き鞄の中から一枚のCDを取り出して一哉に突き付ける。
「一哉。これ借りてたCD」
「あ、ああ・・・」
一哉は驚きながらもそれを受けとる。
「あの、愛実これは・・・」
里奈がしどろもどろになりながらも言葉を紡ぐが、私はそれを遮る。
:08/06/14 12:36
:P902iS
:☆☆☆
#51 [なぁ]
修羅場…おもしろい笑
がんばって下さい因y~
:08/06/15 02:25
:W51P
:sISJlpvI
#52 [果樹]
なぁさんへのコメントは感想板で
>>1
:08/06/16 02:31
:P902iS
:☆☆☆
#53 [果樹]
「いいよ別に。言い訳なんて聞きたくないし。別れよう一哉。それで里奈と幸せになりなよ。じゃあね」
それだけ言って私は二人に背中を向け、教室を出る。
後ろでは一哉が私の名前を叫ぶ声と里奈の泣く声がしたが、私は昇降口に向かう足を止めることなく歩いた。
「一哉は失ってもよかったけど、里奈は失いたくなかったなぁ・・・」
:08/06/16 02:32
:P902iS
:☆☆☆
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