愛の在り処
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#54 [果樹]
一人ぽつりと呟いて、私は学校を後にした。


――――――――・・・・


次の朝、席につくとすぐに里奈がやってきて、気まずそうに口を開いた。

「お・・おはよう」

「おはよ」

私は無表情で答える。

⏰:08/06/16 02:33 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#55 [果樹]
「あ、あのね愛実・・・。私一哉君と付き合うことになったの」

里奈はうつ向いて振り絞るような声でいう。
その声は微かに震えていた。

「よかったね」

「っ!」

私が口元に笑みを浮かべていうと、里奈が顔を上げる。

⏰:08/06/16 02:33 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#56 [果樹]
その顔はみるみるうちに歪み、今にも泣きそうな顔になる。

「ごめんなさい・・・」

そういって里奈は教室を出ていってしまった。


ごめんね、かぁ・・・。

ねぇ、里奈。
それは何へのごめんね。

私を裏切ったことへのごめんね?
それとも彼氏を盗ったことへのごめんね?

⏰:08/06/16 02:34 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#57 [果樹]
どっち・・・?



私はその日の授業を受ける気にならず、机に突っ伏したまま寝て過ごした。


――――――――・・・・


「お姉さん今、暇?」

学校帰り、一人で買い物に出ると金髪の男と背の高い男が話しかけてきた。

⏰:08/06/16 02:35 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#58 [果樹]
よろしければ感想ください!!
果樹の感想板.゚
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/3647/

⏰:08/06/16 02:41 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#59 [果樹]
「暇だけど何?」

無表情で言う私にも一切怯まない男たち。

「俺らと遊ばない?」

遊ぶ、ね。
結局最後は身体目的だろう。

断ろうと思ったがでも、と思い直す。

一哉とも別れたし。
ちょうどいい“ぬくもり”にはなるかな。

⏰:08/06/19 02:01 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#60 [果樹]
「いいよ」

私がそう言うと、男たちは嬉しそうに私の手を引いて、カラオケに連れて行った。

カラオケで二時間歌った後は、もちろんホテルに直行だった。


・・・・・・・・・・・・・


「ん・・・はぁっ」

「こっちも」

⏰:08/06/19 02:01 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#61 [果樹]
目の前につき出される男の肉棒を躊躇いもなく口に含む。

「んっ・・・んっ」

「休んじゃ駄目だよ」

後ろからは突かれて前では肉棒をくわえる。
休む暇もなく与えられる快感。

「あっ・・・んぅ・・」

肌と肌が触れ合う。

⏰:08/06/19 02:02 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#62 [果樹]
一時の“ぬくもり”


――――――――・・・・


「はぁ・・・」

男たちと別れて暗い夜道を歩く私の口から、何度目かになる溜め息が漏れる。

虚しい・・・。

感情の無い性行為が終わった後に必ず残る空虚感。

⏰:08/06/19 02:02 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#63 [果樹]
それでも“ぬくもり”を求めてしまう自分。

「はぁ・・・」

ん?

だるい身体を引きずるように動かしながら家に続く道を歩いてると、数メートル先にダンボールが置いてあるのが目に入った。

近付いて見てみてもただの茶色いダンボール。

蓋はしまっていて“みかん”の文字が書いてある。

⏰:08/06/19 02:03 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


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