愛の在り処
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#74 [果樹]
子猫を見ながら言うと男は白い歯を見せて笑った。

「何がおかしいの?」

意味の分からない男の笑いに私の眉間に皺が寄る。

「いや、ごめん。俺と同じ考えの人もいるんだなぁと思ったらつい・・・ね」

なんだそれ。
ますます意味がわからない。

だいたいついで笑うっていうのも気に入らない。

⏰:08/06/20 01:49 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#75 [果樹]
心の中で悪態をついていたら男の手が伸びてきて子猫の顎を擦る。

「飼ってあげてよ」

優しい声色で言う男。

「あなたが飼えば?」

「俺は駄目なんだ」

私の言葉に眉を下げ悲しそうに男はいう。

なんでと口を開く前に男が口を開いた。

⏰:08/06/20 01:50 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#76 [果樹]
よろしければ感想ください!!

果樹の感想板.゚
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/3647/

⏰:08/06/20 01:52 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#77 [果樹]
「お願い!雨の中一人なんて可哀想すぎる」

顔の前で手を合わせて私に頼み込む男。

なんか犬みたい・・・。


「わかった」

「ありがとう!」

私が猫を飼うのを承諾すると男はにぱっと屈託のない笑みを溢した。

⏰:08/06/24 05:46 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#78 [果樹]
.
――――――――・・・・


「ただいま・・・あっ!」

あれから私は男と別れ家に帰ってきた。

もちろん子猫も一緒に。

そして今はその子猫が玄関を開けた直後に私の腕の中から脱走し、リビングに向かって猛ダッシュしていってしまった。

「ちょっ!」

⏰:08/06/24 05:49 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#79 [果樹]
あんな泥まみれで走られたら家の中泥だらけになっちゃう!

私も急いで靴を脱ぎ子猫の後を追う。


――――――――・・・・


「捕まえた・・・」

やっとの思いで部屋の中をかけずり回っていた子猫を手の中に収めた。

泥だらけでずぶ濡れな子猫が荒らしてくれたおかげで部屋の中はぐちゃぐちゃ。

⏰:08/06/30 04:10 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#80 [果樹]
後で片付けよ・・・。

はぁと溜め息を漏らし今は手の中でごろごろ鳴く子猫を抱き上げ風呂場に向かう。


・・・・・・・・・・・・・・・


ジャー

シャワーから流れる生温いお湯で子猫の濡れた体を温める。

ついでに泥も落としながら洗うが、子猫は嫌がるように爪を出し少し震えている。

⏰:08/06/30 04:10 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#81 [果樹]
ンニャーとたまに鳴く子猫の嫌がった声が風呂場に木霊する。

「じっとして!」

伝わる訳もないのに口からはついそんな言葉が漏れる。


ある程度洗い終えてタオルで子猫の体を拭くが、子猫は嫌がるようにまだ爪を立てて私にしがみついてくる。

「はぁ・・・」

タオルで子猫の体を拭き終えた私は一息つくようにソファに体を沈める。

⏰:08/06/30 04:10 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#82 [果樹]
疲れた・・・。

猫の世話がこんなに疲れるものだったとは思わなかった私は、マラソンでもしたかのようにどっと体力を消耗し、もう手の一本も動かせない感じだった。

そんな私とは裏腹に子猫はさっきあげたツナ缶を嬉しそうに頬張っていた。

明日は猫缶買いに行かなきゃ・・・。
後子猫の寝床てトイレと・・・。

⏰:08/06/30 04:11 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#83 [果樹]
子猫に必要な物を思い浮かべながら私はいつのまにか眠りについていた。


――――――――・・・・


ミャアミャア

うるさ・・・。

ミャアミャアミャア

猫の声・・・?
なんか近い・・・。

猫なんかいたっけ?と思いながら目を開けると視界には天井とお腹の辺りに重みを感じた。

⏰:08/06/30 04:12 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


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