━鬼鳴岬━
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#1 [朔] 08/06/19 14:16
カラフル・・恋愛短編集・・の朔です。

新たに書き始めますので良ければお付き合いお願いします。

感想は此方になります。

bbs1.ryne.jp/r.php/novel/2576/

#51 [朔]
その日の夜…

不思議な夢を見た。


あの岬の前に私は立ち海を見下ろしている…

ただ、きれいな海だと心を休めている私の背後から声が聞こえ
振り向くとそこには…

「ん…」

まだ、覚めぬ夢の途中で誰かに呼ばれた気がしてふと眼を
うっすらと開けるとそこには見た事もない恐ろしい形相の
女の顔があった。

⏰:09/02/25 17:09 📱:PC 🆔:RCrA4Y7A


#52 [朔]
それが夢なのか現実なのか区別の出来ないまま
声にならない叫びをあげようとする私の顔を見て
女はククと笑いそのままスーッと消えた。

「……だ…誰か…」

体には女の重みや低い笑い声が耳に残り
どうしようもない恐怖にかられるのに時間がかかり
腰が抜けて力の入らない体を動かし母の元へと急いだ。

あたしは母さん声に安心し布団に潜り込むと気を失うように
意識を手放した。

⏰:09/02/25 17:15 📱:PC 🆔:RCrA4Y7A


#53 [朔]
ー…次の日

あれは夢だったのか…生々しい感触を思い出せば
ぞわりと気味の悪い感覚を覚える。

「昨日はどうしたのよ??…もう…びっくりするじゃない」

目の前に並べられた朝食も食べる気がせず
母さんの文句にため息をつく。

「行ってきます…」

牛乳を一気に喉に流し込んで学校へと向かった。

⏰:09/03/10 16:30 📱:PC 🆔:EZ2iGBF6


#54 [朔]
学校への通学途中…

とぼとぼと歩くあたしの肩をポンッと和菜が叩いた。

「おはよ!どうしたの??」

顔を覗き込みながら心配そうに尋ねる。

昨日の事を和菜に話した方がいいのかな…

「あのね…」

「和菜!!ひな乃!!おはよ!!!」

「おはよぉ」

雪実と千穂がいつも通りと同じようにあたし達に
声をかけた。

⏰:09/04/13 13:38 📱:PC 🆔:METF5QIk


#55 [朔]
学校に着き蒸し暑い教室に見慣れた顔が並び
自分の席に荷物を置くと和菜の席に向かう。

「ねぇ…和菜…」

「ん??」

ノートをウチワ代わりにしながら和菜が暑そうに
眉をしかめて答える。

「昨日さ…変な事あって…」

「変な事…??」

怖がりの千穂と雪実がそばにいない事を確認して
話し始めた。

⏰:09/04/13 13:48 📱:PC 🆔:METF5QIk


#56 [朔]
あたしの話を聞き始めて和菜の表情が強張っていくのが分かり
話す途中で生々しい感触や声を思い出しそうで握った掌を
固く閉じた。

「実はさ…デジカメの写真…見せるつもりはなかったんだけど…」

そう言って和菜がバッグからデジカメを取り出して
躊躇しながら見せる。

それは、着いたその日に4人で撮った写真で見た感じ、違和感がなかった。

「何…??どこ…??」

あたしの言葉に和菜がゆっくりと指をさす。

⏰:09/04/19 16:27 📱:PC 🆔:GplJ4xmQ


#57 [朔]
それはペンションに着いたその日に撮った写真…

何てことはない思い出の1枚になるはずだった。

「ここ…ほら…」

大きな桜にもたれかかりカメラに向かい笑うあたし達の背後に、
こちらを見つめる女性らしき人影…

俯き加減で視線だけをカメラに向け睨むような無気味な表情…

「ヤダッ!!!!!」

急いで和菜にデジカメを返す。

耳元で昨日の笑い声が聞こえた気がした…

⏰:09/04/19 16:57 📱:PC 🆔:GplJ4xmQ


#58 [朔]
大きな声に千穂や雪実が、慌てて飛んで来ると心配そうに何があったのかと聞いて来る。

怖がりの千穂には絶対に言えない…

和菜は、とっさに自分が怖い話聞かせちゃってとフォローを入れた。


千穂は、案の定聞いてもいないのに涙目になり雪実は驚かさないでよと苦笑いを浮かべる。

「ごめん…怖すぎて…」

作り笑顔だってバレないように見せると小さくため息をついた。

⏰:09/04/19 19:51 📱:PC 🆔:GplJ4xmQ


#59 [朔]
―…その日


学校は昼で終わり4人でカラオケの前の腹ごしらえでお気に入りのカフェに向かっていた。


もう、お店が目と鼻の先まで近づいた時に雪実の携帯が鳴り相手はペンションの叔父さんからだった。


ちょっと嬉しそうな雪実にあたし達はニヤニヤ笑い何も聞かないフリをしながら聞き耳を立てる。


「もしもし?どうしたの?」

うんうんと笑顔を浮かべていた雪実が、一瞬眉をしかめてこっちを見つめる。


「…勘違いだよ?あたしを含めて4人で泊まったじゃん!!!」


雪実は、それからすぐに電話を切ると微妙な笑顔を見せた。

⏰:09/04/20 01:42 📱:P905i 🆔:azJA.dzg


#60 [朔]
「どぅしたの?」

千穂が聞く。

「おじさんがさー…変な事言うから…」


「変な事?」

質問した和菜に雪実が首を傾げて携帯を見つめる。

「一緒に来てた…あの子は誰だったっけ?って言い始めて…忘れ物があったから近い内に持って行くって…」


……忘れ物?

⏰:09/04/20 01:47 📱:P905i 🆔:azJA.dzg


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