宝物。
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#383 [みぉり]
「始めは思ったよりも楽だった、あいつは毎日変わらずに俺といたし・・・・・・けど、途中でつらくなった」
声のトーンをぐっと下げて、ゆっくりと私の方を振り向く
ドキン・・・・・ドキン・・・・・
なぜだかわからないけれど、私の心臓は大きく音を立てて鳴っていて森くんから視線を逸らせない
:08/11/10 00:41
:PC
:LKLcl7/I
#384 [みぉり]
「学年があがって、俺の知らない場所にあいつの新しい居場所があって・・・・・一緒に過ごす時間は変わらないのに、俺の知らないことばかりが増えていって・・・・・」
森くんの言葉が、いつかの自分を思い出させる
同じことを不安に思った
けれども、それは自然なことなんだと
自分の気持ちを見つめようとしなかったから納得して過ぎてきた
:08/11/10 00:45
:PC
:LKLcl7/I
#385 [みぉり]
でも森くんは違う
自分の知らない一面が増えていく前から、その幼馴染のことを想っていたのなら、その苦しさはきっと、今の私とは比べものにならない
「・・・・・縛れないって分かってる。俺は単なる幼馴染なんだと思ってみても、どうしたって悔しくて何よりも・・・・・あいつが離れていくことが寂しかった」
森くんが悲しそうに顔を歪めて、でも口元は笑いながら続ける
:08/11/10 00:50
:PC
:LKLcl7/I
#386 [みぉり]
「自分で伝えないと決めたのに、それが自分を追い詰めたんだ」
森くんの言葉が痛いほど、心に、頭に突き刺さってくる
本当はここまで自分の状況と酷似した話なんて聞きたくはない。
けれど、森くんの話し方が”過去形”だから、その行く末が気になって、聞き入ってしまう
:08/11/10 00:57
:PC
:LKLcl7/I
#387 [みぉり]
「………だから、お前の話を聞いた時は、すごく驚いた」
「え?……………ぁ…」
そうか、
森くんがあんなにも私の事を見抜けたのは、同じ経験があったから
はっと思い当たった私に、森くんは目を細めて笑う
:08/11/10 04:03
:N905i
:LHKklqQ.
#388 [みぉり]
「お前を見て・・・・・前の俺もこんな感じだったのかなぁって思えて少し笑っちまった」
「笑うって・・・・失礼ねぇ」
私も負けじと言い返すと、森くんはくくっと笑って再び窓の外に視線を戻した
再び、沈黙・・・・・私は今、森くんがその幼馴染とどういう状態にあるのか、森くんは・・・・・どうしたのかをすごく知りたくて、彼の言葉を待った
:08/11/10 14:58
:PC
:LKLcl7/I
#389 [みぉり]
けれども、森くんは何も言わずにずっと外を眺めているだけで
膨らみすぎたソワソワする気持ちを抑えきらず、私から切り出した
「今・・・・は?」
「ん?」
こちらを向くわけでなく、森くんは聞き返す
:08/11/10 15:04
:PC
:LKLcl7/I
#390 [みぉり]
ドキン・・・・ドキン・・・・
ゆっくり大きく鳴る心臓を抑えながら、今知りたい事を言葉にする
「今は、その幼馴染とは・・・・どうしてるの?」
私の言葉に森くんは、もう一度私に向き直る
その表情は不思議と穏やかな感じで、静かな笑みを浮かべていた
ドキン・・・・・ドキン・・・・・・
:08/11/10 15:07
:PC
:LKLcl7/I
#391 [みぉり]
「やめた」
「・・・・・・・・・・へ?」
意味がわからず、困惑する私に森くんは笑顔で告げる
「やめたんだ全部、あいつを好きでいることも幼馴染でいることも」
:08/11/10 15:13
:PC
:LKLcl7/I
#392 [みぉり]
ドクンーッ・・・・・
聞かなきゃよかった
きっと私の顔にはそう書いてあるに違いない
自分とあまりに良く似た状況を経験した人に、どこか期待して聞いていた
”どうやって幼馴染でいる関係を保っているのか”
:08/11/10 15:15
:PC
:LKLcl7/I
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