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#388 [みぉり]
「お前を見て・・・・・前の俺もこんな感じだったのかなぁって思えて少し笑っちまった」


「笑うって・・・・失礼ねぇ」



私も負けじと言い返すと、森くんはくくっと笑って再び窓の外に視線を戻した



再び、沈黙・・・・・私は今、森くんがその幼馴染とどういう状態にあるのか、森くんは・・・・・どうしたのかをすごく知りたくて、彼の言葉を待った

⏰:08/11/10 14:58 📱:PC 🆔:LKLcl7/I


#389 [みぉり]
けれども、森くんは何も言わずにずっと外を眺めているだけで


膨らみすぎたソワソワする気持ちを抑えきらず、私から切り出した




「今・・・・は?」


「ん?」


こちらを向くわけでなく、森くんは聞き返す

⏰:08/11/10 15:04 📱:PC 🆔:LKLcl7/I


#390 [みぉり]
ドキン・・・・ドキン・・・・


ゆっくり大きく鳴る心臓を抑えながら、今知りたい事を言葉にする



「今は、その幼馴染とは・・・・どうしてるの?」



私の言葉に森くんは、もう一度私に向き直る
その表情は不思議と穏やかな感じで、静かな笑みを浮かべていた



ドキン・・・・・ドキン・・・・・・

⏰:08/11/10 15:07 📱:PC 🆔:LKLcl7/I


#391 [みぉり]
「やめた」




「・・・・・・・・・・へ?」




意味がわからず、困惑する私に森くんは笑顔で告げる






「やめたんだ全部、あいつを好きでいることも幼馴染でいることも」

⏰:08/11/10 15:13 📱:PC 🆔:LKLcl7/I


#392 [みぉり]
ドクンーッ・・・・・



聞かなきゃよかった



きっと私の顔にはそう書いてあるに違いない



自分とあまりに良く似た状況を経験した人に、どこか期待して聞いていた



”どうやって幼馴染でいる関係を保っているのか”

⏰:08/11/10 15:15 📱:PC 🆔:LKLcl7/I


#393 [みぉり]
”好きって伝えた相手の反応はどうだったのか”


”伝えた後に何か変化はあったのか”




森くんの答えが”幼馴染のまま”だろうが”恋人”であろうが聞きたいことは山ほどあると考えていた



けれど、その答えは私の予想していなかったもので
最も私がなりたくない立場そのものにいるという現実だったー・・・・

⏰:08/11/10 15:17 📱:PC 🆔:LKLcl7/I


#394 [みぉり]
自然とゆっくり、俯いてしまった私の頭にぽんっと重みを感じた



「…………聞かなきゃよかったって思ってんだろ?」



ずばり心の内を当てられて、ビクンと体が動く



「まぁ…………そりゃ俺だってそんなことはしたくなかったんだけどよ」

⏰:08/11/12 19:12 📱:N905i 🆔:mIPh37fs


#395 [みぉり]
私の頭に手を乗せたまま、穏やかな口調で話す森くんは、どんな顔をしているんだろう



さっきみたいにほほ笑みを浮かべたままだろうか



それとも………




顔をあげようと、少しだけ頭を動かすと森くんは手をよけた


「欲しくて仕方なかった」

⏰:08/11/12 19:16 📱:N905i 🆔:mIPh37fs


#396 [みぉり]
顔をあげた先にいる森くんは、やっぱり笑っていた


だけど、さっきの笑みとは明らかに違う淋しそうな瞳でいて………私は何も言えず、黙って話に耳を傾ける




「だんだん幼馴染みでいる事が苦痛になって、だけどあいつは無防備で………このままじゃ、最悪なカタチに俺自身が動きそうだった……欲しくて欲しくて……………あいつを傷つけるくらいならいっそ離れてしまえばいいと思ったんだ」



淡々と続ける森くんの顔からはいつしか笑みは消えていた

⏰:08/11/12 19:26 📱:N905i 🆔:mIPh37fs


#397 [みぉり]
ドキッ―………


だけど、その言葉には森くんの切なげな気持ちが詰まっていて心臓が跳ねた



「……後悔……して……る?」


「…………さぁ、どうだろうな」


私の問い掛けに、天井を見上げながら話す



「……してないとなったら嘘になる………だけど………あの時の俺にはそれが精一杯だったんだ………だから、これで良かったんだと信じてる」



まるで自分に言い聞かせるように呟く姿に、その横顔に、確実に潤みを持ってしまっている瞳に、思わず立ち上がった

⏰:08/11/12 19:39 📱:N905i 🆔:mIPh37fs


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