宝物。
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#653 [みぉり]
毎日が楽しかった
いつも一緒にいられることが『特別』だなんて気づかなかった
だから
自分の気持ちに気づいたとき
たった1週間の年の差が、悔しくて悔しくて仕方なくなった
:09/07/12 18:38
:PC
:px1IlGdI
#654 [みぉり]
「楓が中学に入って、
途端に毎日がつまらないと感じるようになったんだ・・・・
なんでつまらないのかって、その理由が
ずっとわからなくて
毎日もやもやした気持ちだったのを覚えてる」
中学入学式の写真を開き、じっと見つめた
俺が楓を好きなんだと気づいたのは、この日だったー・・・・・
:09/07/12 18:48
:PC
:px1IlGdI
#655 [みぉり]
「入学式の日はなんでか、すごく嬉しくてな。
親を急かしながら学校へ向かったんだ。
桜がキレイに咲いていて、立ち止まってその並木道を見上げていたらー・・・・・」
『はる〜〜っ!!!』
並木道の終わりにある中学校の門から、大きく手を振りながら立つ楓が満面の笑顔を向けていた
:09/07/12 18:55
:PC
:px1IlGdI
#656 [みぉり]
「・・・・柄にもない言い方だけど、本当に心臓がドキっとすることがあるんだなって思ったよ(笑)・・・・・・そのまま門に向かって駆け出したとき、感じたんだ」
パタンと静かにアルバムを閉じて、すっと本棚の下段に戻す
「あぁ、これから毎日楽しくなるって。楓がいなかったから毎日つまらなかったんだって」
ふぅっと息を吸い込んだ
「楓を好きだと、気づいたんだ」
:09/07/12 19:45
:PC
:px1IlGdI
#657 [みぉり]
少しの沈黙
園田に視線を向けると、じっと俺を見つめる姿があった
まっすぐに俺を見据えて、その続きに耳を傾けようとしてくれているのがよくわかる
・・・・・・・誰かに、この話をする日が来るなんて思ってなかったのにな
そんな想いにかられながら、続ける
:09/07/12 20:03
:PC
:px1IlGdI
#658 [みぉり]
「・・・・・でも、実際は違った。
中学は学年別の日課が基本だったし、
急に先輩・後輩の壁を持ち出すのが当たり前の雰囲気で・・・・」
苦々しい思い出を辿りながら、話す俺の顔はどんな表情なんだろう
きっといい顔はしてねぇな・・・・
「・・・・・楓が遠くて、傍にいられる奴らがうらやましくて必死に考えた。どうやったら、楓の近くにいられんのかって」
:09/07/12 20:08
:PC
:px1IlGdI
#659 [みぉり]
俺があと2日でも早く生まれていたら
同じ空間にいられたのにと、親を恨んだことさえある
「・・・・・・考えて考えて、俺は年の問題をクリアするのに必要なものを身につけようと思ったんだ」
「?」
こどものように首を傾げる園田の頭をぽんぽんと撫でる
:09/07/12 20:39
:PC
:px1IlGdI
#660 [みぉり]
「運動も勉強も・・・・・本気でやってみようと、
がむしゃらに取り組んだ。
今まで適当にやっても
そこそこ成績はよかったし、
勉強は好きだったから・・・・・親は驚いていたけど
俺の好きにさせてくれたんだ」
別のアルバムを手に取り、園田に渡す
キョトンとしながらもアルバムを開いた園田の目が丸くなった
「え・・・・これってーっ・・・えぇっ?!」
:09/07/12 20:51
:PC
:px1IlGdI
#661 [みぉり]
━━――――………
有希side
手渡されたアルバムを見て、思わず叫んでしまった
だって、これは・・・・尋常なことじゃない
アルバムの中身は全て、新聞記事のスクラップ
それもー・・・・森くんの天才っぷりを伝えるものばかり
:09/07/12 21:00
:PC
:px1IlGdI
#662 [みぉり]
”中学1年生にして中3模試、全国トップ”
”陸上選抜、日本を背負う逸材現る”
”全国英語スピーチコンテスト、中学生がまさかの日本一に”
・・・・・などなど。。。
めくってもめくっても、絶え間なく続く森くんの伝説オンパレード
口をぽかんと開けて見ていると、スッとアルバムを森くんが取ってしまった
:09/07/12 21:12
:PC
:px1IlGdI
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