宝物。
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#353 [みぉり]
「「・・・・・・・・・・・・・・・」」
二人とも無言でシャクシャクとアイスを食べた
食べ終わると、有希は目の前に置かれていた俺のデジカメを手にとって
無意味に部屋の中でシャッターを切る
しばらくそのまま放っていると、くるりと俺に向けてシャッターを切りだした
:08/10/27 01:00
:PC
:yXpYuQc2
#354 [みぉり]
「おいっ、」
俺は食べかけのアイスを片手に有希からカメラを奪う
「何よぉ、けち」
頬を膨らませながら、悔しそうにする顔はいつもと同じ
だけど、次の瞬間には表情は沈み、伏し目がちになった
・・・・・・カメラ、取り上げなきゃよかったか
そんなことを思いながら、アイスを食べきり残った棒を捨てようととして有希が声をあげた
:08/10/27 01:06
:PC
:yXpYuQc2
#355 [みぉり]
「凪のっあたりだよぉ!!」
「へ?」
有希が俺の棒を指差して言うので、俺も棒をよくよく見るとそこには『当たり』と書かれた文字
「いいなぁ〜これ、当たりの棒を何本か貯めると温泉一泊当たるんだよっ」
有希が心底、うらやましそうに棒を見ながら言う
:08/10/27 01:09
:PC
:yXpYuQc2
#356 [みぉり]
「すげぇ・・・・アイスで旅行が当たるのかよっ笑」
驚きながら笑って言うと、有希もそれにつられて笑った
なんとなくカメラを有希に向けてシャッターを切る
「なっ・・・・何すんのよぉいきなりっ」
目をぱちくりさせながら、慌ててカメラを取り上げようとする有希にほっとして余計にシャッターを切る
:08/10/27 01:12
:PC
:yXpYuQc2
#357 [みぉり]
「ちょっ・・・・ずるいっ私が撮った時は取り上げたのにっ」
有希はジタバタしながらも必死に俺からカメラを取ろうとする
それがまたおもしろくて、シャッターを切っていると有希はクッションを抱き締めて顔を隠すようにして、動かなくなってしまった
・・・・・・・拗ねたな
:08/10/27 01:15
:PC
:yXpYuQc2
#358 [みぉり]
「おーい・・・有希ぃ?・・・・・有希ちゃん?」
様子を伺いながら、有希に声をかけると応える様子はない
こうなると有希はちょっと厄介だ
昔っから強情っぱりで頑固、なかなか人の言葉に動こうとはしない
:08/10/27 01:18
:PC
:yXpYuQc2
#359 [みぉり]
それでも、ちょこちょこ声を掛けてみたが反応なし
俺はため息をついて、そのまま再び漫画を読み出した
こういう時、ずっと有希に声を掛けるのは逆効果
有希が自分で気持ちを切り替えるタイミングを作れないから
何事もなかったかのようにしていれば、自然と有希が動き出すのを俺はよく知っている
:08/10/27 01:22
:PC
:yXpYuQc2
#360 [みぉり]
しばらくすると、隣の有希がもそもそと動き出した
俺は視線を漫画に向けたままで、特に動かない
「・・・・・・何読んでるの」
「んー・・・・推理もの」
有希がクッションを置いて、それでも顔を合わせようとはせずに尋ねてくる
:08/10/27 01:25
:PC
:yXpYuQc2
#361 [みぉり]
「・・・・・怖いやつ?」
「怖くねぇよ、この間、一緒にDVDで見たやつ」
少しずつ、いつもの会話をしながら有希が自分で、自分のむすっとした気持ちを落ち着けるのを待つ
そのうち、俺の手元の漫画を覗き込んで一緒に読み始めた
有希のペースを伺いながページをめくって、その漫画を読み終えた
:08/10/27 01:28
:PC
:yXpYuQc2
#362 [みぉり]
「・・・・・・怒ってるよ」
「はいはい、ごめんな?ふざけすぎた」
有希が俺を見上げながら呟くのを聞いて、やっと有希と視線を合わせてその頭をポンポンと撫でながら謝る
有希は、昔からどんな些細なことでも、きちっと解決しなきゃ嫌な性格で
ちょっとしたケンカでも、互いに謝る・謝られるということを律儀にする
:08/10/27 01:31
:PC
:yXpYuQc2
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