宝物。
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#942 [みぉり]
「そ、・・・・気づいた時には、手の届かない所にいっちゃうの」



月明かりに照らされた、楓の瞳から静かに涙が流れた



「楓ッ・・・お前・・・」


「黙ってッ・・・ごめんね?・・・泣くつもりなかったのに・・ッ・・・ちょっと・・・・ッだめ・・・みたいッ」

⏰:10/08/27 00:23 📱:PC 🆔:gWsEg7gA


#943 [みぉり]
驚いて声をかけた俺を、制止して、でもこちらは向かないで


まっすぐ前を見たまま、楓は泣いていた


喚くわけでなく、嗚咽するわけでなく



ただただ、ひっそりと涙がとめどなく流れていたー・・・・

⏰:10/08/27 00:52 📱:PC 🆔:gWsEg7gA


#944 [みぉり]
・・・・・・



どれくらいの時間が経ったのか、気づけば随分と離れていたはずの


波打ち際が、すぐそこまで迫ってきて


足先がぬれてしまいそうで、思い切って声をかけた



「・・・・楓、立てるか?」

⏰:10/08/27 01:02 📱:PC 🆔:gWsEg7gA


#945 [みぉり]
じっと、海を見つめたままだった楓が俺の言葉に応えるように、


ゆっくり腰をあげた。



「ありがと、凪」


「いや・・・大丈夫か?」



ありきたりな言葉しか出てこなくて、こんな自分に少しの嫌悪感

⏰:10/08/27 01:04 📱:PC 🆔:gWsEg7gA


#946 [みぉり]
そんな俺に楓は、にこりと笑ってバイクを止めた堤防のほうへと足を向けた。



ザク・・・ザク・・・

来たときと同じように、砂に足跡が刻まれる


その後について歩きながら、俺の心に生まれた波紋を抑えられず


「・・・・手遅れって・・・何なんだ・・・?」


口火を切った。

⏰:10/08/27 01:07 📱:PC 🆔:gWsEg7gA


#947 [えり]
すごいすきです!
がんばってください!

⏰:10/09/09 00:11 📱:SH905i 🆔:qh33Ga9A


#948 [みぉり]
>>えりさん☆
コメントありがとうございます!
ゆっくりですが、見守っていただけたらうれしいです。

みぉり

⏰:10/09/12 04:31 📱:PC 🆔:1w3JlWZI


#949 [みぉり]
ザク・・・・・・・


楓が足を止めた、それに合わせて俺も立ち止まる



「・・・・・・」



「・・・・・・」



ザ・・・ザザ・・ン・・・

⏰:10/09/12 04:33 📱:PC 🆔:1w3JlWZI


#950 [みぉり]
「・・・・・そのまんまの意味だよ」



話しながら、こちらを振り向いた楓は真剣な顔


さっきまでの泣き顔じゃなく、まっすぐに俺を見る



「・・・・凪、私ね、自分の気持ちにずっと蓋をしてきた」

⏰:10/09/12 04:36 📱:PC 🆔:1w3JlWZI


#951 [みぉり]
「好きと認めることが怖くて、関係を壊したくなくて・・・・
ずっと一緒にいたかったから・・・・

だから、ハルに、好きだって言わなかった


・・・・ううん、言えなかった」



・・・ー『ハル』ってまさか・・・?

⏰:10/09/12 04:39 📱:PC 🆔:1w3JlWZI


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