年下の彼
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#605 [新]
匂いも 温もりも


離れていても


忘れないように


会えなくても


傍に感じられるように

⏰:08/10/09 04:03 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#606 [新]
ベッドで寝ていると急に律が起きあがり何やらごそごそとしている。


「京子さん手ぇ出して」


律にそう言われ右手を出す。


「違う、こっち」

⏰:08/10/09 04:13 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#607 [新]
左手を引かれ、律は左手の薬指に指輪をはめた。


「えっ……これ……」


あたしは驚いて自分の左手と律を交互に見やる。


「今は安物しか買えないけど…」

⏰:08/10/09 04:17 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#608 [新]
よく見ると律の左手薬指にもお揃いの指輪が光っていた。


「こんなもんで京子さんの気持ち繋ぎ止めれるかわかんねぇけど…」



そう言って律はあたしの左手をとり指輪にそっと唇を寄せた。

⏰:08/10/09 04:20 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#609 [新]
「嬉しい……ありがとー…」



この小さな小さな指輪ひとつで



一年でも十年でも



待てる気がした………。

⏰:08/10/09 04:22 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#610 [新]
そして律がニューヨークへ行く日の朝。


あたしは空港まで見送る。


笑顔で見送ること。



それが唯一あたしにできること。

⏰:08/10/09 04:24 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#611 [新]
「忘れ物ないよね?」


「うん。大丈夫。」


「ハンカチ持った?ティッシュは?」


「ぷっ…遠足に行く小学生じゃないんだからさ」

「あっ。そうだね」

⏰:08/10/09 04:27 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#612 [新]
「たまには連絡してね?」


「うん。電話する。」


「寂しくて泣いちゃ駄目だよ?」



「京子さんもね。」

⏰:08/10/09 04:29 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#613 [新]
あと言いたいことは何だろう。


あぁ、もう、ありすぎてわからない。


「電気つけっぱなしで寝ちゃ駄目だよ?」


「うん。」

⏰:08/10/09 04:36 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#614 [新]
伝えたい気持ちを表す言葉が見つからない。


「それから、風邪引かないようにね。」


「うん。」


「それからっ……あたしのこと…忘れないでっ……」

⏰:08/10/09 04:40 📱:F902i 🆔:☆☆☆


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