〈君色Days〉
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#15 [智魅]
 

「とりあえず、隼人様と美来様のお部屋へ案内させて頂きますっ」


メイドさんの指示で中へ入ったあたし達。


家…というか、お城の中は想像していたとおり、今にもお姫様が出てきそうな雰囲気だった。


赤いカーペットが敷いてある階段、大きなシャンデリア、そして不気味な絵。

 

⏰:08/07/25 16:39 📱:W47T 🆔:SaBNxNQ6


#16 [智魅]
 

どれも高そうで、あたし達が昨日まで住んでいた家とは大違い。


「こちらが隼人様、あちらが美来様のお部屋となっております。荷物を置かれたら、1階のリビングにお集まりくださいませっ」


「は、はいっ!」
「分かりました」


こんな時、冷静なお兄ちゃんがかっこよく見えた。


あたし…貧乏オーラ丸出しだっつーの!

 

⏰:08/07/25 16:53 📱:W47T 🆔:SaBNxNQ6


#17 [智魅]
 

用意された自分の部屋に入ると、思わず見とれてしまった。


女の子らしい、全体的にピンク色が使われた部屋。


大きなソファに、大きなベッド。


まさに自分がお姫様になった気分っ♪

 

⏰:08/07/25 16:59 📱:W47T 🆔:SaBNxNQ6


#18 [智魅]
 

あたし…

これからこんな部屋で暮らせるなんて、幸せ者だ。


お父さんっ…

あたし一生感謝します!


なーんて考えながら、お兄ちゃんと一緒に1階のリビングに向かった。

 

⏰:08/07/25 17:07 📱:W47T 🆔:SaBNxNQ6


#19 [智魅]
 

リビングには1人の男の人が、高そうなソファの上に足を組みながら座っていた。


「初めまして、今日からお世話になる木村隼人です。」


「…………」


…あれれ??


「…えっと、あたしが妹の美来ですっ!よろしくお願いします」


「…………」


…何こいつ!?
完全無視じゃんっ!

 

⏰:08/07/25 17:38 📱:W47T 🆔:SaBNxNQ6


#20 [智魅]
 

「あ、あのぉ…」


そう言ってあたしがその男の人の顔を覗き込もうとした瞬間。


ガタッ


その男の人は急に立ち上がった。


そしてまじまじとあたしの顔を見つめてきた。

 

⏰:08/07/25 17:47 📱:W47T 🆔:SaBNxNQ6


#21 [智魅]
 

「な、なんですか!?」


自分でも顔が赤くなってくるのが分かった。


スラッと高い背、柔らかそうなサラサラの細い髪、吸い込まれそうな瞳。


か、かっこいい…


 

⏰:08/07/25 18:00 📱:W47T 🆔:SaBNxNQ6


#22 [智魅]
 

「俺は上村裕紀
   (ウエムラ ヒロキ)。」


「…うえむら?」


どっかで聞いたことのあるような…


「上村会社の社長の息子」


「む、むすこ!?」


 

⏰:08/07/25 18:14 📱:W47T 🆔:SaBNxNQ6


#23 [智魅]
 

「そう、だからこの家のご主人様は俺ってわけ」

裕紀はそう言って、悪魔のように微笑んだ。

「そ、そーなんですか…」


この人、なんか苦手…


「じゃあ、とりあえずお前は明日から俺専用のメイドな」


「…は!?」

 

⏰:08/07/25 18:25 📱:W47T 🆔:SaBNxNQ6


#24 [智魅]
 

何を言ってるんだか…


「あのぉ…あたし一応は高校生なんで、学校とかで忙しいんですけど」


「…何言ってんの?」


超笑顔で聞いてくる裕紀


「あんたの親父さんが転勤するからって家に泊めてあげてんのに、そんなこと言っていいわけ?」

 

⏰:08/07/25 18:34 📱:W47T 🆔:SaBNxNQ6


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