月の裏側
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#435 [我輩は匿名である]
「本当に、何もないよ。ミナトと付き合ってから会ったのはあの日だけ。殴って、気持ちがスッキリしたってのも本当。でもね‥」

「もういい!わかった…」

これ以上、聞きたくない。

⏰:08/09/23 16:29 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#436 [我輩は匿名である]
俺を好きだけど、ヨースケも好きって事なんだろ?

だから俺と美優に会わせる顔がない、って。

もう、いいや。

これ以上百合を泣かせるのもいやだし、これ以上…百合に幻滅したくない。

⏰:08/09/23 16:31 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#437 [我輩は匿名である]
「自分の気持ちに整理ついたら改めて話そう。今の百合とじゃ話ててもキリないや」

「…」

「頭冷やしな」

「…美優は?」

⏰:08/09/23 16:32 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#438 [我輩は匿名である]
「今の百合に美優の事、無理なんじゃないの」

わざと憎まれ口を叩いたのに百合は目を伏せた

そんなことない!と反論さえしてこない

やっぱり百合は弱かったんだ

気付かなかった俺が悪いのか。

⏰:08/09/23 16:40 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#439 [我輩は匿名である]
「美優は俺が面倒見るから」

百合は何も言わない

これ以上、一緒にいると百合をもっと傷つける

俺は部屋を出た。

お義父さんに挨拶をしてから、お義母さんにも今回の騒ぎの理由を話した

⏰:08/09/23 16:40 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#440 [我輩は匿名である]
過去の恋人が、と、ヨースケの名前は伏せたが、お義母さんは「ヨースケくんね」とすぐに悟っていた。

百合の弱さや俺の不甲斐なさ。

美優のこと、これからのこと。

お義父さんもお義母さんも混乱していた。

俺だって、混乱している。

⏰:08/09/23 16:41 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#441 [我輩は匿名である]
きっと百合だって混乱している。

自分でどうしていいのかわからないだろう。

だからって投げやりな気持ちで、妥協しながら俺の元に戻ってきて欲しくない。

だから少し強く言ってしまったのだ。

⏰:08/09/23 16:41 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#442 [我輩は匿名である]
「美優に、ママが家にいないのは少し疲れたから、おじいちゃんとおばあちゃんのお家で休んでると話そうと思っています」

「そうね。それがいいわ」

妥協して帰ってきて欲しくないと思う反面、数日すれば百合も帰ってくるだろうとどこか余裕ぶった気持ちもあった。

⏰:08/09/23 16:42 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#443 [我輩は匿名である]
「じゃあね美優ちゃん」

「美優、また来なさい」

「おじーちゃん、おばーちゃんばいばーい」

「それじゃ、よろしくお願いします」

帰る時、美優はぐずらず一緒に車に乗ってくれた。

いつもは、まだいると泣いてぐずるのに。

⏰:08/09/23 16:43 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#444 [我輩は匿名である]
車に乗って、美優が言った。

「ままは?」

「ママね、今、コホンコホンって風邪ひいちゃったの」

「かぜ?」

「そう。美優もこの前なったでしょ?お薬飲んで、しんどかったでしょ?」

「しんどかったー」

「ママもあれになっちゃったの。だからしばらく、おじいちゃんの家でお休みするの」

⏰:08/09/23 16:43 📱:PC 🆔:a.07ms/M


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