月の裏側
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#445 [我輩は匿名である]
「おやすみ?」

「美優に移しちゃうといけないから、治すためにお休みするの。元気になったら帰ってくるから、美優は良い子にしてパパとおうちで待ってようね」

「ままいないの?」

「すぐ帰ってくるよ。美優が良い子にしてないと早く治らないかも。だからパパと2人で良い子にしてようね!」

「うん…わかったぁ」

⏰:08/09/23 16:44 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#446 [我輩は匿名である]
美優は納得していないようだ。

我ながら嘘が下手くそ。

昔はもっと上手に女を騙せたのになー、なんて。

⏰:08/09/23 16:44 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#447 [我輩は匿名である]
これからどうしよ。

何も家事のできない俺、どうすればいい?

とりあえず真子に電話をかけ、百合とのことを報告した。

「そっか。でもミナト、美優のこと大丈夫なの?」

「全然大丈夫じゃない」

⏰:08/09/23 17:19 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#448 [我輩は匿名である]
真子は優しいから、俺か百合が弱音を吐くと、すぐに助けてくれる。

俺はそれを知って、わざと甘えた。

本当はもっとしっかりしないといけないのに…。

でも、俺だってどうすればいいのかわかんねーだもん。

ホント、勘弁してよ…百合。

⏰:08/09/23 17:19 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#449 [我輩は匿名である]
「明日から3連休だから、そっち行ってあげる」

「まじ助かる。ありがと」

真子が明日から3日間、ママの変わりにお手伝いに来てくれる事を美優に話すと喜んでいた。

真子はよく遊びに来ているから美優も嬉しそう。

⏰:08/09/23 17:20 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#450 [我輩は匿名である]
その日は美優が生まれてから、初めて美優と二人っきりで過ごした日だった。

それほど俺はいつも百合に育児を任せっきりだったんだ。

どこに遊びに行くのにも美優がいて、片時だって一人の時間はない。

それが苦痛だと思ったことは無いんだろうが、少しは百合に一人の時間を作ってあげればと今更後悔している。

百合、ごめん。

⏰:08/09/23 17:20 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#451 [我輩は匿名である]
コンビニ弁当で我慢してもらった夕食。

洗濯機の使い方もわからない。

たまに一緒に入っていたので、お風呂だけはなんとかクリアー。

でもさ、家事も育児も大変なんだよな。

まじで奥さんには感謝するべきだよ。

⏰:08/09/23 17:20 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#452 [我輩は匿名である]
翌日から3日間。

俺が仕事中だと真子が美優の面倒を見てくれていた。

仕事から帰れば真子がご飯を作り、家事を全て終えてくれていた。

真子のご飯は美味しかったけど、百合の味とは全然別物。

みそ汁をすすりながら、寂しい気持ちになった。

⏰:08/09/23 17:58 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#453 [我輩は匿名である]
さて、真子は明日から仕事だ。

どうする。

百合からは連絡が来ないし、俺だって明日も仕事。

さすがに俺もストレスが溜まる。

思い切ってお義母さんに電話をかけた。

⏰:08/09/23 17:59 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#454 [我輩は匿名である]
「百合の様子、どうですか」

「元気にしてるけど、全然笑わないの。ミナトくんや美優ちゃんの話をすると黙っちゃうし」

「そうでうか。まだ気持ちの整理はついてないんですかね」

「えぇ。迷ってるみたいよ。ミナトくんと美優ちゃんの映った家族写真見て、何度も泣いてたわ」

⏰:08/09/23 17:59 📱:PC 🆔:a.07ms/M


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