月の裏側
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#401 [我輩は匿名である]
「…んあー、誰ぇ」

「俺」

「誰ー」

「ミナト」

「あー、ミナト。久しぶりー」

なんだ。

はずれか。

ここに百合はいない。

明らかに寝起きの声のヨースケ

⏰:08/09/23 15:59 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#402 [我輩は匿名である]
「百合、いないよな」

「…は?何の話だよー。つか、まだ8時前じゃねーか」

「今、お前んちの家の前の駐車場だから出てこい」

「やだー」

「2分で来い」

そう言って電話を切ると、1分もしないうちに寒そうな顔をしたヨースケが家から出てきた

⏰:08/09/23 15:59 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#403 [我輩は匿名である]
俺は車の外に出た。

「うおー、美優ちゃんおっきくなったねー」

美優は恥ずかしそうな顔で車の中からヨースケをじっと見ていた。

「もう3歳だから」

「デカくなったな。で、何?寒いし眠いし久しぶりだし意味わかんねーしで、俺爆発しそう」

「百合がいなくなった」

「…何で?意味不明」

⏰:08/09/23 15:59 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#404 [我輩は匿名である]
「お前のとこには勿論いねーよな?」

「いるわけねーだろ。ミナトんちで殴られてから百合なんて見てねーよ」

「ほんとか?」

「嘘付いてどーすんだよ。だいたい何で俺に聞くわけ?一番知ってる可能性の低い人間じゃんかー」

「百合がいなくなったのはお前が原因だもん」

⏰:08/09/23 16:00 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#405 [我輩は匿名である]
夢にお前が出て来る。

そして百合を突き放す。

百合を泣かした。

百合の見た夢を一部始終話すとヨースケは冗談じゃねぇ、と苦笑いした。

「百合が勝手に俺の夢を見て自分責めてるだけじゃん。バカじゃねーの?」

⏰:08/09/23 16:01 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#406 [我輩は匿名である]
ヨースケだろうが真子だろうが、百合をバカにすると殴り掛かりたくなるぐらい腹が立つ。

だけど美優が見てる前でヨースケを殴るだなんて、そんな事はできないのでグッと我慢した。

「そんな事で一々俺を恨んだり頼ったりされちゃ身が持たねぇって」

⏰:08/09/23 16:01 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#407 [我輩は匿名である]
昔から口の悪い奴だった。

頭がよくて女にルーズ。

今も変わらず、結婚もせずに遊びほうけてるんだろう。

「そうだけど、こんな事初めてだし…百合はそこまで弱くなんかなかったから」

⏰:08/09/23 16:02 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#408 [我輩は匿名である]
「だとしたらお前の考えすぎ。もしくは…百合は自分の弱さをお前には見せなかったって事だ」

いつかの話を思い出した。

月の裏側。

私の裏側はミナトにしか見せない、って甘えてきた百合はまだ幼かった。

⏰:08/09/23 16:02 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#409 [我輩は匿名である]
あれからどれくらいの時間が経った?

百合の気持ちは変わったのだろうか。

もしかしたら裏側だけしか見せてくれないようになっちまったのかな…。

「悪かったな。とりあえず他当たるわ」

一気に冷静になった俺はヨースケに礼を言ってから車を走らせた。

⏰:08/09/23 16:03 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#410 [我輩は匿名である]
途中、美優がトイレに行きたいと言うので、コンビニに寄った。

そのとき、とても懐かしい顔に遭遇した。

「中畑?」

すぐにわかった。

「タツヤ…」

大学の友達。

⏰:08/09/23 16:03 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#411 [我輩は匿名である]
「久しぶりだな!」

「ホント、何年ぶり?」

同窓会にも顔を出せなかった俺は、タツヤやマコトとは卒業以来会っていなかった。

「つか…子供?」

「あ、うん、そう。てか、待って。まずトイレ行くから!」

慌てて美優の手をひいてトイレに駆け込んだ。

後ろでタツヤが笑う声が聞こえた。

⏰:08/09/23 16:04 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#412 [我輩は匿名である]
「だれ〜?」

「ん?パパの大学の時のお友達」

「さっき、おそとで、おはなししてたひとは?」

「あの人は幼なじみ」

「おさななじみってなに?」

「んー。美優にはいないもんな。また教えてやるから」

手を洗ってトイレから出るとタツヤが笑ってた。

⏰:08/09/23 16:04 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#413 [我輩は匿名である]
「パパうんち?」

「きゃはは」

美優は下品な言葉が好きな年頃。

タツヤの顔見て笑ってた。

「違うっつーの」

「この子が噂の美優ちゃんね。初めましてー」

「はじめまして、みゆです」

「賢い!パパとは大違いだね」

⏰:08/09/23 16:05 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#414 [我輩は匿名である]
「みゆ、ぱぱより、かしこいの?」

「うん。パパおばかだから、ママの言うことだけ聞きなさ〜い」

美優は笑ってたけど、俺は笑えねーし。

そのママ、今探してるんだっつーの。

⏰:08/09/23 16:05 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#415 [我輩は匿名である]
「で、久しぶりついでに今日の夜飲み行く?マコトも呼んで」

「悪い。また今度な。今、忙しくて」

「えー、数年ぶりに再会したのにー」

タツヤは昔とほとんど変わってない。

「ごめんな。また連絡して」

「はいはい。じゃあね。美優ちゃん、バイバイ」

「ばいばーい」

⏰:08/09/23 16:05 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#416 [我輩は匿名である]
懐かしい友達の笑顔。

あの頃は、百合とこんな未来を築いているなんて想像もしなかった。

百合が綺麗で美人な女だと褒められるのが嬉しくて、いつも鼻が高かった。

やっぱり俺には勿体ないくらいの奥さんなんだな、百合って。

自分の不甲斐なさにどんどん腹が立ってくる。

美優をチャイルドシートに座らせて再び車を発車した。

⏰:08/09/23 16:06 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#417 [我輩は匿名である]
30分かけて着いた場所は、美優の喜ぶところだった。

「おじーちゃんとおばーちゃんのおうち〜」

百合の実家だった。

「うん。ほら、美優おりて」

⏰:08/09/23 16:06 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#418 [我輩は匿名である]
車から降りた美優の髪の毛がフワッと風で揺れた。

その動きや横顔が百合にそっくりで…俺に似てると言われてる美優だけど、やっぱり百合の子なんだ、って改めて実感させられた。

ピーンポーン

美優の手を繋ぎ、インターホンを押した

⏰:08/09/23 16:07 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#419 [我輩は匿名である]
「はい」

「おはようございます」

インターホンのカメラに向かって頭を下げた

「ミナトくん…どうぞ」

お義母さんの声でわかった。

百合がここにいるんだ、って。

⏰:08/09/23 16:08 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#420 [我輩は匿名である]
ガチャ…

「おばーちゃぁーん!」

美優が飛びつくとお義母さんは優しい笑顔を見せた。

「まぁ、美優ちゃんも来てくれたの?」

「うん、ぱぱのくるまできたー」

「そう!ありがとうね。中におじいちゃんいてるから入って」

⏰:08/09/23 16:08 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#421 [我輩は匿名である]
美優は靴を脱いで、おじいちゃんと叫びながら中に入っていった。

美優の靴の隣に、百合の靴もあった。

「ミナトくん、来てくれてありがとね」

「あの、百合は…」

「ええ。部屋にいる。私たちが朝起きて来たらリビングにいて、泣きながらミナトと美優に会わせる顔がないって言い出して」

気にしなくていいって伝えたのに…伝わらなかったのか。

百合は自分を責めているんだ

⏰:08/09/23 16:10 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#422 [我輩は匿名である]
「お父さんはミナトくんと喧嘩したんだと誤解してるみたいだけど…違うんでしょ?百合の様子、おかしかったから」

「喧嘩ではないですけど…僕の力不足です」

「私が悪いのってずっと言ってるし、ミナトくんには連絡しちゃダメって言うし…私どうすればいいのかわからなくて」

「迷惑かけてすみません」

⏰:08/09/23 16:11 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#423 [我輩は匿名である]
「とにかく入って。美優ちゃんは私たちが見てるから百合のところに行ってあげて。お父さんには私から話しておくわ」

「はい、お願いします」

百合の部屋まで通されて、お義母さんは部屋をノックした。

「百合、入るわよ」

「…」

返事のない扉を開けた。

⏰:08/09/23 16:12 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#424 [我輩は匿名である]
百合が嫁に出てからも、部屋はそのままにしてある松本家。

見覚えのある懐かしいベットの中に百合がいた。

「それじゃ」

お義母さんが扉を閉めて、俺と百合の二人っきりになった。

「…百合」

「…」

⏰:08/09/23 16:12 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#425 [我輩は匿名である]
ベットの近くに座って、百合の体の上に手をのせた。

「こっち向いて」

百合は首を横に振り、こっちを見てくれない。

「なんで、逃げるの。俺のこと嫌になった」

「…ううん」

消えていきそうなくらい小さな声

⏰:08/09/23 16:13 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#426 [我輩は匿名である]
「また、見たの?」

「…」

何も言わない百合。

そっか、見たんだ。

俺の手を繋ぎながらヨースケの夢を。

さすがにそれは俺もキツい。

「百合はさ、ここに逃げて来てどうしたいの」

「…」

「俺から逃げたいんだろ?」

⏰:08/09/23 16:24 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#427 [我輩は匿名である]
「わかんない。どうすればいいのかわかんないから、ここに来た」

「美優を置いて?」

「…」

「ヨースケの夢を見るのは百合の言う通り嫁失格かもしれない。でも母親失格にまでなるなよ」

⏰:08/09/23 16:25 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#428 [我輩は匿名である]
「…」

「美優、ずっとママは?ママは?って聞いてくんだよ。美優のこと不安にさせちゃダメじゃん」

「…ごめ…なさい」

百合は泣いていた。

叱りたくなかったけど、百合がここまで弱かったのなら、もう叱るしか方法がなかった。

⏰:08/09/23 16:25 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#429 [我輩は匿名である]
「わかったなら、帰っておいで」

「…ごめん」

「わかったから。もう帰ろう。これ以上、お義母さんたちに迷惑‥」

「これ以上ミナトに迷惑かけられない」

「え」

⏰:08/09/23 16:25 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#430 [我輩は匿名である]
百合が顔を上げ、俺を見た。

目元がベチャベチャに濡れていた。

「こんな女、もういらないでしょ?」

「何言ってんの」

「もうミナトと美優に迷惑かけたくない」

「だから帰ろうって言ってんじゃん」

⏰:08/09/23 16:26 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#431 [我輩は匿名である]
百合の目からとめどなく涙が流れている。

「帰れないよ」

「迷惑かけたくないなら、帰ってこいよ!帰って来ない方が迷惑だってわかるだろ?」

堂々巡りの会話。

どんどん…辛くなってきた。

百合と話すのが。

⏰:08/09/23 16:26 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#432 [我輩は匿名である]
「もうミナトの奥さんも、美優のママも…自信ない」

百合は全てを放棄した。

「何、何で?たかがヨースケが夢に出てきたぐらいで俺と美優を捨てんの?」

つい、声をあらげてしまった。

⏰:08/09/23 16:27 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#433 [我輩は匿名である]
「そんなに百合にとってヨースケは大きいの?」

誰にでも忘れられない人がいる。

俺は忘れるもなにも、目の前にいる百合が1番大切な人。

だけど百合は、きっと、ヨースケを忘れられない人として心に残してたんだ

⏰:08/09/23 16:28 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#434 [我輩は匿名である]
「ヨースケに未練はないの。でもね、生まれて初めて大恋愛だったの。結局遊ばれただけだったし、相手にもされてなかったけど…ミナトの言う通り、私にとって大きな人だったのかもしれない」

「ヨースケとは何もないって…」

⏰:08/09/23 16:29 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#435 [我輩は匿名である]
「本当に、何もないよ。ミナトと付き合ってから会ったのはあの日だけ。殴って、気持ちがスッキリしたってのも本当。でもね‥」

「もういい!わかった…」

これ以上、聞きたくない。

⏰:08/09/23 16:29 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#436 [我輩は匿名である]
俺を好きだけど、ヨースケも好きって事なんだろ?

だから俺と美優に会わせる顔がない、って。

もう、いいや。

これ以上百合を泣かせるのもいやだし、これ以上…百合に幻滅したくない。

⏰:08/09/23 16:31 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#437 [我輩は匿名である]
「自分の気持ちに整理ついたら改めて話そう。今の百合とじゃ話ててもキリないや」

「…」

「頭冷やしな」

「…美優は?」

⏰:08/09/23 16:32 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#438 [我輩は匿名である]
「今の百合に美優の事、無理なんじゃないの」

わざと憎まれ口を叩いたのに百合は目を伏せた

そんなことない!と反論さえしてこない

やっぱり百合は弱かったんだ

気付かなかった俺が悪いのか。

⏰:08/09/23 16:40 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#439 [我輩は匿名である]
「美優は俺が面倒見るから」

百合は何も言わない

これ以上、一緒にいると百合をもっと傷つける

俺は部屋を出た。

お義父さんに挨拶をしてから、お義母さんにも今回の騒ぎの理由を話した

⏰:08/09/23 16:40 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#440 [我輩は匿名である]
過去の恋人が、と、ヨースケの名前は伏せたが、お義母さんは「ヨースケくんね」とすぐに悟っていた。

百合の弱さや俺の不甲斐なさ。

美優のこと、これからのこと。

お義父さんもお義母さんも混乱していた。

俺だって、混乱している。

⏰:08/09/23 16:41 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#441 [我輩は匿名である]
きっと百合だって混乱している。

自分でどうしていいのかわからないだろう。

だからって投げやりな気持ちで、妥協しながら俺の元に戻ってきて欲しくない。

だから少し強く言ってしまったのだ。

⏰:08/09/23 16:41 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#442 [我輩は匿名である]
「美優に、ママが家にいないのは少し疲れたから、おじいちゃんとおばあちゃんのお家で休んでると話そうと思っています」

「そうね。それがいいわ」

妥協して帰ってきて欲しくないと思う反面、数日すれば百合も帰ってくるだろうとどこか余裕ぶった気持ちもあった。

⏰:08/09/23 16:42 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#443 [我輩は匿名である]
「じゃあね美優ちゃん」

「美優、また来なさい」

「おじーちゃん、おばーちゃんばいばーい」

「それじゃ、よろしくお願いします」

帰る時、美優はぐずらず一緒に車に乗ってくれた。

いつもは、まだいると泣いてぐずるのに。

⏰:08/09/23 16:43 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#444 [我輩は匿名である]
車に乗って、美優が言った。

「ままは?」

「ママね、今、コホンコホンって風邪ひいちゃったの」

「かぜ?」

「そう。美優もこの前なったでしょ?お薬飲んで、しんどかったでしょ?」

「しんどかったー」

「ママもあれになっちゃったの。だからしばらく、おじいちゃんの家でお休みするの」

⏰:08/09/23 16:43 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#445 [我輩は匿名である]
「おやすみ?」

「美優に移しちゃうといけないから、治すためにお休みするの。元気になったら帰ってくるから、美優は良い子にしてパパとおうちで待ってようね」

「ままいないの?」

「すぐ帰ってくるよ。美優が良い子にしてないと早く治らないかも。だからパパと2人で良い子にしてようね!」

「うん…わかったぁ」

⏰:08/09/23 16:44 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#446 [我輩は匿名である]
美優は納得していないようだ。

我ながら嘘が下手くそ。

昔はもっと上手に女を騙せたのになー、なんて。

⏰:08/09/23 16:44 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#447 [我輩は匿名である]
これからどうしよ。

何も家事のできない俺、どうすればいい?

とりあえず真子に電話をかけ、百合とのことを報告した。

「そっか。でもミナト、美優のこと大丈夫なの?」

「全然大丈夫じゃない」

⏰:08/09/23 17:19 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#448 [我輩は匿名である]
真子は優しいから、俺か百合が弱音を吐くと、すぐに助けてくれる。

俺はそれを知って、わざと甘えた。

本当はもっとしっかりしないといけないのに…。

でも、俺だってどうすればいいのかわかんねーだもん。

ホント、勘弁してよ…百合。

⏰:08/09/23 17:19 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#449 [我輩は匿名である]
「明日から3連休だから、そっち行ってあげる」

「まじ助かる。ありがと」

真子が明日から3日間、ママの変わりにお手伝いに来てくれる事を美優に話すと喜んでいた。

真子はよく遊びに来ているから美優も嬉しそう。

⏰:08/09/23 17:20 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#450 [我輩は匿名である]
その日は美優が生まれてから、初めて美優と二人っきりで過ごした日だった。

それほど俺はいつも百合に育児を任せっきりだったんだ。

どこに遊びに行くのにも美優がいて、片時だって一人の時間はない。

それが苦痛だと思ったことは無いんだろうが、少しは百合に一人の時間を作ってあげればと今更後悔している。

百合、ごめん。

⏰:08/09/23 17:20 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#451 [我輩は匿名である]
コンビニ弁当で我慢してもらった夕食。

洗濯機の使い方もわからない。

たまに一緒に入っていたので、お風呂だけはなんとかクリアー。

でもさ、家事も育児も大変なんだよな。

まじで奥さんには感謝するべきだよ。

⏰:08/09/23 17:20 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#452 [我輩は匿名である]
翌日から3日間。

俺が仕事中だと真子が美優の面倒を見てくれていた。

仕事から帰れば真子がご飯を作り、家事を全て終えてくれていた。

真子のご飯は美味しかったけど、百合の味とは全然別物。

みそ汁をすすりながら、寂しい気持ちになった。

⏰:08/09/23 17:58 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#453 [我輩は匿名である]
さて、真子は明日から仕事だ。

どうする。

百合からは連絡が来ないし、俺だって明日も仕事。

さすがに俺もストレスが溜まる。

思い切ってお義母さんに電話をかけた。

⏰:08/09/23 17:59 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#454 [我輩は匿名である]
「百合の様子、どうですか」

「元気にしてるけど、全然笑わないの。ミナトくんや美優ちゃんの話をすると黙っちゃうし」

「そうでうか。まだ気持ちの整理はついてないんですかね」

「えぇ。迷ってるみたいよ。ミナトくんと美優ちゃんの映った家族写真見て、何度も泣いてたわ」

⏰:08/09/23 17:59 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#455 [我輩は匿名である]
もう限界だった。

「お義母さん、すみませんが今から行ってもいいですか?」

「今から?」

時刻は夜の9時を迎えようとしていた

「はい。百合には言わないでください。今から俺とヨースケが行く事」

⏰:08/09/23 18:00 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#456 [我輩は匿名である]
お義母さんに了解を得て、俺は車を走らせた。

「…ぱぱぁ、んー。ねむいー」

「美優ごめんね。寝てていいよ」

眠いせいでぐずっている美優に謝りながらヨースケの家まで走らせた。

到着した頃には美優は夢の中だった

⏰:08/09/23 18:00 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#457 [我輩は匿名である]
「何ー」

「外出てきて」

「言われるとおもった」

ヨースケは家から出てきて俺の車に乗った

「そろそろ、また電話くるだろうなーって思ってた。で、また呼び出しされるんだろーなーって」

⏰:08/09/23 18:01 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#458 [我輩は匿名である]
あからさまに迷惑なんだけど!って態度のヨースケ

一応謝ったけど、こっちだって迷惑してんだよ

おめーの存在に。

「どこ行くの」

「松本宅」

「どこそれ」

「百合の実家」

「はぁ?なんで?意味わかんねー」

⏰:08/09/23 18:02 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#459 [我輩は匿名である]
この前の話をヨースケにした

「俺も迷惑してんの。明日仕事だから美優の面倒見る人いねーし。百合が帰って来なかったらヨースケ、お前が面倒見て!」

「やだよ。つーかなんで百合なんかに会わなきゃいけないのー」

「もうハッキリしてもらわねーと俺もキツい」

百合に考える時間をたくさんあげるつもりだったのに、俺ってば短気でさ。

もう限界だった

⏰:08/09/23 18:03 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#460 [我輩は匿名である]
10時前に松本家につき、お義母さんが出迎えてくれた。

眠った美優を、お義母さんたちの寝室に運び、俺とヨースケは百合の部屋に通された。

「百合、まだ起きてるから。どうぞ」

ノックの後に部屋を開けると、驚いた顔の百合がベットの中から体を起こしていた

⏰:08/09/23 18:03 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#461 [我輩は匿名である]
きっと百合は俺が来た事に驚いてるんじゃない。

数年ぶりに見る、かつての恋人、今でも忘れられない人を見て驚いてるんだ。

「百合、ベットから出てきて」

百合は今にも泣きそうな顔でベットから出てきた

⏰:08/09/23 18:03 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#462 [我輩は匿名である]
元々細い体の百合が、また細くなっていた

「ハッキリしたいんだ。俺のこと、美優のこと、ヨースケのこと」

俺が言い終えるとヨースケが言った

「百合さ、まだ俺が好きなの?」

普段の俺ならヨースケを殴り飛ばしてるかもしれないセリフ

だけど今は、これを聞かないと何も始まらないし…終わらない

⏰:08/09/23 18:04 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#463 [我輩は匿名である]
「…好きじゃない」

「俺のこと気にしなくていいから、本当のこと言って」

俺がそう言うと百合は強い目でこっちを見た

「私はミナトが好きなんだよ」

ヨースケが言った

「だってさ。はい、解決」

⏰:08/09/23 18:06 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#464 [我輩は匿名である]
ヨースケは続けた

「百合、もうお前ミナトんとこ帰れよ。俺が迷惑」

「…帰れない」

「なんで」

「ヨースケが夢に出てくるからだよ」

「っ。意味わかんねー」

⏰:08/09/23 18:06 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#465 [我輩は匿名である]
確かにヨースケの言うとおり

意味がわからない

どうして俺が好きなのに、帰って来ないんだ

どうしてヨースケの夢を見るから、帰って来れないんだ

「俺ら男だから、女のそーゆーのよくわかんねぇんだけど…元彼の夢を見るって浮気なの?」

ヨースケが聞いた

⏰:08/09/23 18:08 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#466 [我輩は匿名である]
「浮気より最低だよ」

百合の答えにまた首をかしげる男2人

「俺らさ、百合も知ってると思うけど…昔っから女にはだらしなくてさ。ミナトは百合のおかげで更正したけど俺は今でも昔のまんま。だから、そうやって忘れられない人…みたいなのがいないから、気持ちがわかんねーんだよ」

⏰:08/09/23 18:15 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#467 [我輩は匿名である]
百合は言った

「ミナトが好きなの。でも、心の底にはヨースケがいる。嫌いだけど、存在してんの。好きなのはミナトだよ。でもね、初めて本気で愛した人がヨースケ。そういう特別な人を、簡単には忘れられなかった私の弱さに原因があるんだってわかってる」

「なぁ百合」

「ん?」

「なんで言ってくんなかったの」

⏰:08/09/23 18:15 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#468 [我輩は匿名である]
俺は続けて言った。

「ヨースケがどっか心の隅っこに残ってる、ってなんで言ってくんなかった?俺には全て隠し事ないって言ってたよな。何で?俺を悲しませたくなかった?だとしたら検討違い。今、こうやって知った事のほうが悲しい」

強い口調でまた百合を責めてしまった

だけど押さえられない

⏰:08/09/23 18:16 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#469 [我輩は匿名である]
「その弱さも何もかも、何で俺に頼ってくんなかったの。百合に不満なんてなかった。だけど、今はそれが不満。こんなに想ってたのに、なんで伝わらなかったかな」

美優とママに大きな声は出さないと、百合がいなくなった朝、約束したはずなのにな…。

俺ももう壊れそう。

俯いて溜め息を零し、頭をかきむしってる俺にヨースケが背中にドンッと拳をぶつけてくれた。

そしてヨースケは言う

⏰:08/09/23 18:17 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#470 [我輩は匿名である]
「百合、その心の中にいる俺、美化しすぎてるんだよきっと。だから早く忘れなよ、そんな最低な男。こんなに想ってくれてる男、他にいないって」

「…」

「なぁ。百合が逃げ出したのって、俺以外に理由あるっしょ?」

「…は?」

何を言い出すかと思ったら…意味のわかんねーことを。

⏰:08/09/23 18:18 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#471 [我輩は匿名である]
「俺、久しぶりに百合見て思ったんだわ。つーか俺じゃなくてもわかんだろ。悩みの種は俺と…ミナトだろ?」

ヨースケは百合の目を見て言った

なんで?

俺が悪かったのか?

俺に悪いところがあったなら、治してるよ。

なんで、百合じゃなくてヨースケに指摘されなきゃなんねーんだよ

⏰:08/09/23 18:21 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#472 [我輩は匿名である]
「ミナトに悩みがあんなら言ったら?ミナトもわかんねーの?百合の悩みは俺とお前だったって」

「え、何それ…俺に原因あんの?」

「客観的に見てればわかんじゃん。百合が悩んでる原因は旦那にもあるってさ。なぁ百合、そうだろ?」

⏰:08/09/23 18:21 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#473 [我輩は匿名である]
百合は何も言わず俯いていた。

「何が?確かに家事も育児も任せっきりだったけど…え、意味わかんねーわ」

パニック状態なくらい焦った

ずっとヨースケばかりを恨んでいたから

「百合、言えば?」

ヨースケが促す。

「百合、言ってよ」

俺も促す

⏰:08/09/23 18:25 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#474 [我輩は匿名である]
すると百合は顔を上げて言った

「…ヤリチン」

はぁ?

何、その懐かしい単語。

訳わかんなくて頭、爆発しそうだわ。

⏰:08/09/23 18:25 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#475 [我輩は匿名である]
「毎日不安だったんだよ。女にだらしなかったから、私と付き合ってても浮気してんじゃないかなって。ミナトは私だけって言ってくれてたけど、毎日違う女連れてるところ、ずっと見たたから」

過去の自分を責めた

「今は百合だけだ、っていつも言ってたのに…信じてくれてなかったの?」

「信じてたけど、不安は消えないよ」

⏰:08/09/23 18:26 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#476 [我輩は匿名である]
「自業自得ってやつ…」

混乱していた俺にヨースケのお節介な言葉が耳に届いた。

「俺、ずっと百合の事不安にさせてたの…本当に?全然気付かなかった…」

「した方は気付かなくても、された方ってのはずっと覚えてるもんじゃん」

ヨースケの言うとおりだ。

加害者は忘れてる事でも、被害者はずっと忘れない

⏰:08/09/23 18:26 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#477 [我輩は匿名である]
「百合、なんで言ってくんなかったの」

「言えるわけないじゃん!問いつめて、開き直られるのが怖かったの…」

百合の顔は涙でぐちゃぐちゃだ。

「ミナトもさ、まったく自覚なかった訳じゃないんだろ?そんな簡単に性格なんて変えれねーじゃん?女にだらしない癖、残ってるかもって思った事、あっただろ」

⏰:08/09/23 18:27 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#478 [我輩は匿名である]
ヨースケはいつも痛いところをついてくる。

確かに…そうだ。

本当に百合だけを想っていても、たまには昔の癖が出ていた。

それも無意識に。

体の関係だとか、不倫だとか…そういうんじゃない。

たまに心にもない事を冗談で百合に言ったり、聞いたり…。

それが、いけなかったんだ。

⏰:08/09/23 18:27 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#479 [我輩は匿名である]
自分でもわかってたんだ。

そろそろケジメつけねーと、って。

だけど、ケジメをつけきるのが邪魔くさくて後回しにしていたんだ。

それが百合を苦しめた

今日、ケジメをつけないと。

そのタイミングが…今日。

俺は『俺』とバイバイする。

⏰:08/09/23 18:27 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#480 [我輩は匿名である]
「ちょっ…そこまでする?」

ヨースケが小声で呟いたのは聞こえた。

ここまでって、どこまでだよ。

土下座なんかで許されるなんて思ってないよ。

「ミナト辞めてよ…土下座なんかされたくない」

⏰:08/09/23 18:28 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#481 [我輩は匿名である]
「俺には百合しかいないんです。ヨースケが心にいてもいい。ヨースケとの恋があってこその百合だから、そんな百合を全てひっくるめて、これからも俺の奥さんで居て欲しいです」

百合のすすり泣く声が部屋に響く。

ヨースケは何も言わずに、黙って聞いていた

「ヨースケが心にいてもいいけど、俺からは離れていかないで。俺は、本当に百合しかいないし、百合以外の女を女だなんて思ってないんだ。俺には百合がいないと無理なんです」

⏰:08/09/23 18:28 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#482 [我輩は匿名である]
顔を上げると、百合はさっきより泣いていた。

「許してくれる?俺、至らないとこだらけの男だしヨースケみたいに頭もよくない。でも、百合は俺の事、好きだって言ってくれたよな。それ信じるよ?だから百合も俺、信じてよ。ヨースケ忘れなくていいから、俺のこと信じて」

百合は何度も頭を上下に動かして頷いていた。

「ヨースケ、あんたのせいで…またミナトのこと惚れ直しちゃったじゃん」

⏰:08/09/23 18:28 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#483 [我輩は匿名である]
そう言って百合が笑った

「すみませんね。お詫びに1日でも早く、百合の中から俺がバイバイできること祈ってるよ」

ヨースケも笑ってる

「うん。さっさと消えてよね。あんたのせいで…もう泣きたくないんだから」

「おう。さっさと消えるよ。だから百合も頑張ってさっさと消せ、な?」

百合は大きく頷いていた。

⏰:08/09/23 18:29 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#484 [我輩は匿名である]
「ミナト」

「…え」

「私、弱いけど、あんたの強さがあるから今まで一緒にいれたんだよね。だからこれからも私と一緒にいてよね」

百合が目を潤ませて笑っている。

何、これ…

解決したの?

百合、俺のこと許してくれたの?

⏰:08/09/23 18:30 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#485 [我輩は匿名である]
これから先、ヨースケのことで百合はまた泣くかもしれない。

そのときは俺が包んでやればいいんだ。

「ごめんね、ミナト」

俺に抱きついた百合。

「俺いるの忘れんなよ」

そう言うヨースケの前で俺にキスする百合なら、もう泣かせないって誓わずにいられない。

END

⏰:08/09/23 18:30 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#486 [我輩は匿名である]
〜〜〜〜〜〜〜

最後までおつき合いいただきありがとうございました。

途中更新が遅くて迷惑かけたと思います。

今回の作品も思いついたままポンポン書いて言ったので、まとめるのにかなり座棺がかかりました。

⏰:08/09/23 18:32 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#487 [我輩は匿名である]
まとめるのにかなり座棺がかかりました

じゃなくて

まとめるのにかなり時間がかかりました

です。すみません;

⏰:08/09/23 18:32 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#488 [我輩は匿名である]
で、結局何が言いたいのかと言うと
昔の悪さは将来、自分や恋人、家族を傷つけてしまうこともあるって事です。

今、もし自分がバカなことしてるかもって思ったらケジメつけて抜け出してください。

⏰:08/09/23 18:34 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#489 [我輩は匿名である]
きっと将来、あのとき抜け出せておいてよかったって思う時が来ますから。

それと、奥さんに何もかも任せきりの旦那さんが少しでも減って欲しくて。

当たり前すぎて、家族のありがたみに気づけないことってありますよね。

相手が苦しくなってからや、いなくなってから気づいては遅いんです。

自分を見つめ直して欲しいという意味も込めて書きました。

⏰:08/09/23 18:36 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#490 [我輩は匿名である]
文才0の主ですが何か少しでも伝わってくれていれば幸いです。

簡単な挨拶ですが、本当にありがとうございました。

〜〜〜〜〜〜〜

⏰:08/09/23 18:37 📱:PC 🆔:a.07ms/M


#491 [霞草]
いい話でした
最後まで書いてくれてありがとうございました

⏰:08/09/23 19:10 📱:D905i 🆔:4MyvjBuc


#492 [我輩は匿名である]
泣けました。

⏰:08/09/23 19:26 📱:P904i 🆔:9YwnHkvM


#493 [我輩は匿名である]
>>1-250
>>251-500

⏰:08/09/23 19:34 📱:SH905i 🆔:☆☆☆


#494 [我輩は匿名である]
前作もとてもよかったですが、このお話もとてもよかったです!とても考えさせられましたし泣けました。最後まで書いて下さってありがとうございました
お疲れ様でした

⏰:08/09/23 20:42 📱:SH906i 🆔:sDp2YIx6


#495 [AIRI☆彡]
とてもぃぃ話でしたw

最後まで書いてくれて感謝してます!!

お疲れ様でしたヾ(○´∪`●)ノ

⏰:08/09/26 19:35 📱:PC 🆔:ddbLL4v2


#496 [なな]
すごく感動しました

主さんのメッセージが
すごく伝わってきました

大切なこと
気づかせてくれて
ありがとうございます

この小説に出会えて
ほんとによかったです…

⏰:08/09/26 23:08 📱:SH902iS 🆔:☆☆☆


#497 [たたた]
>>1-100
>>101-200
>>201-300
>>301-400
>>401-500

⏰:08/09/27 09:09 📱:W61SA 🆔:g1XJgf9A


#498 [我輩は匿名である]
読んでほしいからあげ!!

⏰:08/10/01 06:45 📱:SH906i 🆔:GYRj4bws


#499 [我輩は匿名である]
あげます。

⏰:08/10/01 19:57 📱:SH901iC 🆔:☆☆☆


#500 [我輩は匿名である]
考えさせられる事ばかりでした。今隣にいる人を大事にしたいと改めて思いました主さんありがとう
こんな家庭を築けるよーに頑張りたいです

⏰:08/10/02 02:58 📱:SH903i 🆔:gu/GX6ws


#501 [我輩は匿名である]
>>338-500

⏰:08/10/02 18:35 📱:SO702i 🆔:VwEkPmRo


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