空に架かる七色の光
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#1 [∞奏∞]
はじめまして♪
∞奏∞です。

物語を書いていきたいと思います☆
基本的にエロは無いので…暇つぶし程度に読んで下さったらうれしいです♪

⏰:08/08/09 23:26 📱:913SH 🆔:rdqk1P5.


#2 [∞奏∞]
空に架かる七色の光

⏰:08/08/09 23:31 📱:913SH 🆔:rdqk1P5.


#3 [∞奏∞]
『結衣、虹ってね七色じゃ無いんだよ。』



穏やかな初夏の陽射しが降り注ぐ午後。
東 結衣(あづま ゆい)は空に浮かんだ虹を眺めていた。


中学三年生の時に初めて出来た彼氏の言葉が頭にエコーする。

⏰:08/08/09 23:32 📱:913SH 🆔:rdqk1P5.


#4 [∞奏∞]
「結衣、虹ってね七色じゃ無いんだよ。」


「そうなの?
でも、【七色の虹】って言わない?」


「確かにそうなんだけどね。
日本では虹は七色って言うけど、
他の国では二色だったり、三色って言ったりもするんだよ。」

⏰:08/08/09 23:34 📱:913SH 🆔:rdqk1P5.


#5 [∞奏∞]
「へぇー…。
全然そんなの知らなかったよ。
でも、なんで急に?」


今は虹は出ていない。
余りにも唐突なので、私は尋ねた。


「ん…?俺、虹って好きなんだよね。
なんか、人みたいじゃない?」


彼は、微笑みながら答えた。


「なにそれ?」

⏰:08/08/09 23:35 📱:913SH 🆔:rdqk1P5.


#6 [∞奏∞]
「なんか…、人間みたいにさ、いろんな見方があるんだなって思うんだよね。
考え方とか、見た目とかさ。」


私にはそんな彼が新鮮だった。


彼、飯田 隼人(いいだ はやと)は、正直、頭が悪かった。
普段何を考えているのか全く解らない。
飄々としてあまり人と群れない。
でも私は、そんな隼人に惚れていた。

⏰:08/08/09 23:36 📱:913SH 🆔:rdqk1P5.


#7 [∞奏∞]
あの声が傍で聞けるだけで胸が熱くなった。



あの瞳に見つめられるだけで愛おしさで狂いそうになった。









「結衣は、不満じゃないの?」

⏰:08/08/09 23:38 📱:913SH 🆔:rdqk1P5.


#8 [∞奏∞]
…放課後…

家に向かいながら
日向 歩(ひなた あゆむ)が真剣な顔で尋ねる。


歩はよくモテる。
明るくて、可愛くて、女子からの人気もあった。

⏰:08/08/09 23:40 📱:913SH 🆔:rdqk1P5.


#9 [∞奏∞]
「…不満じゃないと言えば嘘になるけど…。」


私は正直に言った。


「もうさっ、結衣たち、別れたら?」


私は一瞬耳を疑った。

⏰:08/08/09 23:41 📱:913SH 🆔:rdqk1P5.


#10 [∞奏∞]
                                 …別れる…?



そんな選択肢、私の中には一欠けらもなかった。




…別れる……ねぇ……。

⏰:08/08/09 23:43 📱:913SH 🆔:rdqk1P5.


#11 [∞奏∞]
黙り込んでしまった私に歩はまた話しかける。


「結衣、かわいいんだから、すぐに彼氏なんて出来るよ?」


歩のフォローは虚しくも私の耳を素通りして行く。

⏰:08/08/09 23:44 📱:913SH 🆔:rdqk1P5.


#12 [∞奏∞]
    泣きそうになるのを堪えながら私は微笑んだ。


「でも…好きだからさッ…。」


困ったような顔をして歩は私を見つめる。


「でも…もう半年経つのに…」


私は無理矢理、歩を遮った。


「大丈夫!!まだ待てるし!」



私の、せめてもの強がり。

⏰:08/08/09 23:50 📱:913SH 🆔:rdqk1P5.


#13 [∞奏∞]
「じゃ、また明日ねっ!」

私は歩に手を振って別れた。



後ろで歩が呼んでる声がするけど振り向かない。





「ただいまー…」



「お帰りー」


一歳年下の妹の佳奈(かな)がテレビを見ていた。

⏰:08/08/10 15:55 📱:913SH 🆔:TlZyUL3A


#14 [∞奏∞]
「あれ?
もしかしてあゆちゃんと喧嘩した?」


「ゔっ…」



我が妹ながら、なかなか痛い所を突いてくる。


「もぉー…
どうせお姉ちゃんが悪いんだから、さっさと謝りなよ。」

⏰:08/08/10 15:55 📱:913SH 🆔:TlZyUL3A


#15 [∞奏∞]
「っ違う!!
喧嘩じゃないっ!!」


「じゃあなんなの?」


「…いや……別に…。」


「いつからエリカ様になった訳?」

⏰:08/08/10 15:55 📱:913SH 🆔:TlZyUL3A


#16 [∞奏∞]
このやろう…


私が心の中で思っていると…


「まぁ…言いたくないならいいけど。
あたしで良ければ話くらいは聞くからね。」

佳奈は頼りになる。
私と一歳しか変わらないのに、いつも私は佳奈に助けられていた。

⏰:08/08/10 15:56 📱:913SH 🆔:TlZyUL3A


#17 [∞奏∞]
「…うん。」

「ん。」


佳奈はいつも、感情の表現が苦手な私の気持ちを察してくれる。



私はリビングをでると階段を上がり自分の部屋に入った。




物が少なく、余り生活感の無い部屋。


でも、私が1番好きな場所だった。

⏰:08/08/10 16:04 📱:913SH 🆔:TlZyUL3A


#18 [わをん◇◇]
↑(*゚∀゚*)↑(´∀`∩)↑age↑

⏰:23/01/01 20:41 📱:Android 🆔:2rUS2lJ.


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