●S×S〜sugar×spice〜番外編●
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#202 [桃色◆OQUMeZqegU]
そんなあたしのどこを好きになってくれたのか、あたしが知るのはもう少し先の話し。
季節は冬から春へ‥
三月三日、洋介の誕生日。
女を口説くため、わざわざ女の子の日に生まれたアイツにも、思うことはあったようで‥
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:08/09/24 21:51
:SH706i
:FF7Tazu.
#203 [桃色◆OQUMeZqegU]
「もう三月かぁ‥一年生も終わりだね」
瑞穂が窓の外を眺めながらぽつりと呟く。
「いいじゃん!四月からまた湊斗くんと通えるんだし」
「そ、それはそうだけど‥あずちゃんとまた同じクラスになれるかなって‥」
相変わらず可愛い事しか言わない瑞穂。
:08/09/24 21:53
:SH706i
:FF7Tazu.
#204 [桃色◆OQUMeZqegU]
あたしに少しでもこんな可愛い気があったら‥洋介への思いも、もっと上手に表現できるのかなぁ‥?
三月‥卒業の季節。
“望月泉”
彼女も卒業するんだろうか?
校内で彼女を見たのは男子トイレでの一件だけで、学校集会やその他の行事を思い返しても、やっぱりその姿を見た記憶がない。
もしかしたら、もうすでに辞めちゃってるのかも‥
:08/09/24 21:54
:SH706i
:FF7Tazu.
#205 [桃色◆OQUMeZqegU]
洋介は最近ボーっとしてることが多くて、そういえばバレンタイン以来喧嘩もしてない。
あの部室での出来事が夢だったんじゃないかと思う。
“部内恋愛もありだな”
藤川さんと大谷先輩を見ていると、いつもあのセリフを思い出す。
:08/09/24 21:54
:SH706i
:FF7Tazu.
#206 [桃色◆OQUMeZqegU]
洋介‥
どんなつもりで言ってくれたの?
期待してていいの‥?
なんて‥
これから何が起こるか全く知らないで、自分に都合のいい事ばかり考えてたあたし。
今日も廊下で洋介を待つ。
付き合ってもいないのに、待ち合わせて部室に行くなんてやっぱり変だよね‥
:08/09/24 21:55
:SH706i
:FF7Tazu.
#207 [桃色◆OQUMeZqegU]
壁にもたれてそんな事を考えていると、どこからともなく香水の香りが漂ってきた。
化粧品に全く疎いあたしには、キツく感じるこの香り‥
あんまり好きじゃないな。
どんどん強くなる香りに、頭がくらくらしてしまう。
「あのぅ、すいません」
いきなり聞こえた鼻にかかった甘ったるい声‥
:08/09/24 21:56
:SH706i
:FF7Tazu.
#208 [桃色◆OQUMeZqegU]
顔を上げると、ふんわり巻いた明るい色の髪を人差し指に絡めながら、あたしの顔ををまじまじ見つめる女の人がいた。
「あなたが瀬能梓ちゃん?」
距離が近すぎて一瞬戸惑ってしまったが、今目の前にいるのはまさに‥
「望月泉です!ちょっとお時間ありますかぁ?」
紛れも無く彼女だった。
???
望月泉が一体あたしに何の用!?
:08/09/24 21:57
:SH706i
:FF7Tazu.
#209 [桃色◆OQUMeZqegU]
渦巻く疑問に飲み込まれそうなあたしを、強引に引っ張って行く望月泉‥
「え!?ち、ちょっと待ってください!!」
「いいから、いいから」
彼女の髪が揺れる度、香水の香りが鼻孔をつく。
抵抗する気力を失ったあたしは、されるがままに付いて行った。
「さてと、ごめんね!急に呼び出して」
着いた先は三年生の教室。
:08/09/26 14:07
:SH706i
:oJZUcPwU
#210 [桃色◆OQUMeZqegU]
中庭側の日当たりのいい場所だった。
無言のまま望月泉を見つめるあたし。
‥何を言ったらいいのかわからない。
というかこの状況がわからない。
「あれっ怒っちゃった?」
大袈裟に両手を広げ、口の前でヒラヒラさせている。
んー‥、クリスマス前に見かけた時とは全然違うブリっ子キャラに、正直戸惑いを隠せない。
:08/09/26 14:08
:SH706i
:oJZUcPwU
#211 [桃色◆OQUMeZqegU]
「あのぅ‥何でしょう?」
漫画によくある“呼び出し”の類いでもないようだし‥
「梓ちゃんって呼んでもいい?泉のことも泉ちゃんって呼んでね」
あたしの質問には答えず、ニッコリと笑う泉ちゃん。
初めてまじまじと見る泉ちゃんの顔は、日本人離れしていて、もしかしたらハーフやクオーターなのかも‥と思わせるくらい整った顔立ちだった。
‥洋介が泣くほど好きな泉ちゃんは、やっぱり可愛い。
:08/09/26 14:08
:SH706i
:oJZUcPwU
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