●S×S〜sugar×spice〜番外編●
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#222 [桃色◆OQUMeZqegU]
どこかおかしい泉ちゃんはあたしの腕から手を離すと、取って付けたような笑顔を浮かべて両手で否定の意を表している。
‥?
時計を見ると四時を回っていた。
これ以上ここにいても、いい事なんてなさそうなので早々と教室を出て行った。
―ガタガタッガシャーン!
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:08/09/28 11:11
:SH706i
:2lNMyPho
#223 [桃色◆OQUMeZqegU]
しばらくしてから廊下に物凄い音が響いた。
思わず跳びはねた心臓と一緒にあたしの体も宙に浮いた。
振り返っては見たものの、まさかそれが泉ちゃんの仕業だなんて思ってもみなかったあたしは、ただ単に何かが倒れたのだろうと思い込んで部活に向かった。
グラウンドには部員と共に藤川さんの姿。
:08/09/28 11:12
:SH706i
:2lNMyPho
#224 [桃色◆OQUMeZqegU]
「すいません!ちょっと先生に呼び出されてて‥」
そう言って藤川さんの元へ駆け寄ると
「あれ?園田くんもまだ来てないからてっきり二人一緒なのかと思ってた」
遅れたことを咎めることもなく天使のような微笑みをくれる藤川さんにホッとしながらも、洋介のことが心配になる。
顧問の田辺もあたしを見つけるなり
「おい、園田はどうしたぁ?」
なんて怒鳴ってくる。
:08/09/28 11:12
:SH706i
:2lNMyPho
#225 [桃色◆OQUMeZqegU]
まさかまだあの場所で待ってる!?
焦ったあたしは何も告げずにその場からダッシュで校舎に向かった。
「洋介ぇ?」
いつもの待ち合わせ場所に来てみるも、その姿はやっぱりなかった。
携帯に連絡しようと画面を見ると、いつ届いたのかメールが一件届いていた。
『 どこ? 』
洋介からの素っ気ないメール。
:08/09/28 11:13
:SH706i
:2lNMyPho
#226 [桃色◆OQUMeZqegU]
時間を見ればついさっきだ。
泉ちゃんと話していた教室からだと、待ち合わせ場所は通らない。
なのに立ち寄らなかったことを今さら後悔する。
キョロキョロ辺りを見渡すが、やっぱり洋介らしき人影はない。
探すのは諦めて携帯に連絡を入れると、しばらくコール音がした後にいきなり留守電に切り替わってしまった。
「‥‥‥‥‥‥」
なんだか嫌な予感がする。
:08/09/28 11:14
:SH706i
:2lNMyPho
#227 [桃色◆OQUMeZqegU]
教室まで探しに行こうかとも考えたけど、さすがに気が引けてグラウンドに戻ることにした。
その日、とうとう洋介が部活に現れることはなかった。
部活が終わって片付けも済ませ、藤川さんといつものように校門で別れる。
別れ際
.
:08/09/29 21:30
:SH706i
:.HIHz0ig
#228 [桃色◆OQUMeZqegU]
「園田くんと何かあった?」
あえて“心配はしてないよ”という表情でやわらく微笑む藤川さんに、全て話してしまいたい衝動に駆られたけどそうなれば洋介と泉ちゃんの関係まで説明しなきゃならないし‥
それに時間ももう遅い。
きっと今日も大谷先輩が待ってるだろうから
「今日一度も顔合わしてないから、気になっただけです」
そう言ってあたしも何でもないフリをするしかなかった。
:08/09/29 21:31
:SH706i
:.HIHz0ig
#229 [桃色◆OQUMeZqegU]
一人で抱え込むには大きすぎるこの胸のモヤモヤは、いつか晴れる時が来るんだろうか‥‥
今まで一度だって部活を休んだことのなかった洋介が今日は無断で休んだ。
それだけでも事件なのに、思い当たる原因があるから余計に胸がざわめく。
‥洋介‥
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:08/09/29 21:33
:SH706i
:.HIHz0ig
#230 [桃色◆OQUMeZqegU]
信じてていい?
そう思ってみても、一体何を信じればいいのかもわからない。
そもそも信じろなんて言われてないし‥
「はー‥‥」
ため息をつきながら校舎を睨む。
‥さすがにもう、いるわけないか。
夜の校舎の不気味さに、思わず身震いしながらマフラーをきつく巻き直す。
その時だった
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:08/09/29 21:34
:SH706i
:.HIHz0ig
#231 [桃色◆OQUMeZqegU]
また、あの香り‥‥
“幼なじみなんだ”
“気持ち利用して”
“梓ちゃんの話ししか”
“よろしくお願いします”
“泉がいない方が”
泉ちゃんとの会話が一気に脳内を駆け巡る。
同時にあの時掴まれた腕の当たりが疼いた気がした。
:08/09/29 21:35
:SH706i
:.HIHz0ig
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