〜哀しき運命〜
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#211 [優]
有『は?何でってあんたがムカつくからにきまってんじゃん?』
そう言って
得意げに笑った。
美『……慎太郎くんには何言ったのよ?』
有『慎太郎?あんたに関係ない。』
美『いいから言いなさいよ!!』
あたしは有実さんの髪の毛を
思いっきり引っ張った。
:09/01/23 13:16
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:☆☆☆
#212 [優]
有『痛いっ!!ちょっと放して!』
美『何言ったか言うまで絶対放さないから!!!!』
あたしはさらに力を入れて
髪の毛を引っ張った。
有『……あんたに………のよ!!』
美『聞こえない!!』
有『慎太郎がこれ以上あんたに近付いたらあんたを傷付けるって言ったのよ!!』
:09/01/23 13:19
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:☆☆☆
#213 [優]
え……?
あたしは驚いて
掴んでいた手を放した。
有『慎太郎だけじゃないわ。宏人もあんたの友達もちょっと脅したら簡単にあんたの元を離れたのよ?あんたは捨てられたの。いいきみ♪』
笑ってそう言う
有実さんを見て
あたしの中で何かがキレた。
:09/01/23 13:22
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:☆☆☆
#214 [優]
パンッ!!
気が付いたら
これ以上ないってくらい
力を込めて有実さんを
殴っていた。
:09/01/23 13:23
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:☆☆☆
#215 [優]
有『…っ……何すんのよ!!』
殴られた有実さんも
あたしを殴り返してきた。
あたしは殴っては殴られ、
殴られては殴りで
時間が経つともう
ボロボロだった。
小さくて小柄なあたしに比べ
身長も高く、たくましい
有実さんに勝てるはずなく
あたしは気が付けば
立てないくらいやられていた。
:09/01/23 13:27
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:☆☆☆
#216 [優]
しばらくして、
ずっと黙っていた
有実さんが口を開いた。
有『…………慎太郎が好きだったのよ。……ホントに本気で………。』
あたしは何か言いたかったが
口の中が切れていて
痛くて何も話せなかった。
有『あんたは何も悪くないってわかってる。………でも、羨ましかった…。慎太郎に好かれているあんたが……。』
:09/01/23 13:31
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:☆☆☆
#217 [優]
有実さんは
あたしに背を向けていたが
肩が小刻みに揺れていて、
泣いているのがわかった。
有『あんたが妬ましかった……。慎太郎に好かれて、成績優秀な兄と自分を守ってくれる好きな人がいて、何もかもに恵まれていたあんたが……すごく羨ましかった。』
好きすぎる故に生まれる
嫉妬という感情……。
有実さんはその感情に
飲み込まれてしまっていた。
:09/01/23 13:36
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:☆☆☆
#218 [優]
“どんな手を使っても
好きな人をそばに置きたい”
きっとそれが
有実さんの考え。
正しいとは言いきれないけど、
裏を返せばそれだけ
本気で好きって言うこと…。
有『でも……もういいわ!!慎太郎には飽きたからあんたに返す!』
そう言って有実さんは
その場を跡にした。
:09/01/23 13:40
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:☆☆☆
#219 [優]
帰されても……(笑)
あたりは薄暗くなり、
もうすぐ下校の時間になる。
あたしは教室に鞄を
とりに戻った。
廊下にはもうすでに
誰もいなかった。
ポケットの中の携帯を
取り出してみると
不在着信がたくさんあった。
:09/01/23 14:00
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:☆☆☆
#220 [優]
相手はすべて雄ちゃん。
そう言えば雄ちゃんに
連絡入れてなかったっけ…。
……もう
帰っちゃったよね?
そう思い、教室のドアに
手をかけた時……
『おっせーよ!!』
壁に寄り掛かって
雄ちゃんが待っていた。
:09/01/23 14:02
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