〜哀しき運命〜
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#295 [優]
傷付いても
出会って良かった
ってよく聞くけど
あたしはそこまで
大人な考えはできなかった。

出来ることならひろちゃんを
嫌いになりたい。

楽しかった日々も
優しかった笑顔も
思い出したくもないくらい
大嫌いになりたいよ…。

⏰:09/01/28 16:15 📱:SH905iTV 🆔:☆☆☆


#296 [優]
だけどそれはやっぱり
無理な事で、大好きな人を
嫌いになんかなれない。

慎『みのちゃん……?俺ね、忘れてなんて言わないよ……?』

呼吸を忘れるくらい
泣いているあたしを
きつくきつく抱きしめて
慎太郎は言った。

慎『忘れろなんてもう言わない…。ひろを好きなままのみのちゃんでいいから……好きになってくれなくてもいいからそばにいさせて…?』

⏰:09/01/28 16:20 📱:SH905iTV 🆔:☆☆☆


#297 [優]
慎『ひろを越えようなんて思わない…。ってか越えれるなんておもってねぇしさ…〃ただ、みのちゃんが辛い思いしてるのを黙ってみてらんねぇんだ…。』

有実さんから
守るためにあたしのそばを
離れた慎太郎…。

でも、今度はあたしを
守るためにそばにいると
言ってくれた。

……だけど

だけどあたしは………。

⏰:09/01/28 16:24 📱:SH905iTV 🆔:☆☆☆


#298 [優]
美『……あたしッ……そんな慎太郎くんの気持ち……利用なんてできないよ……。』

ひろちゃんを好きなままの
あたしのそばにいる
ってことは
見返りを求めないって事。

それに何の
メリットがあるの?

慎『俺がいいんだからいいんだって〃』

でも、あたしは慎太郎の
優しい気持ちを
利用するだけだよ?

⏰:09/01/28 16:28 📱:SH905iTV 🆔:☆☆☆


#299 [優]
美『…でもッ…〃』

でもずっとそばにいたら
好きにならなきゃいけない
っていう気持ちに
なるかもしれない。

慎『……いいから!!利用とかそんなんじゃねぇの!!……っ…何でわかんねぇかなぁ…………?』

そう言って自分の
髪をクシャクシャと
撫でながら言った。

⏰:09/01/28 16:32 📱:SH905iTV 🆔:☆☆☆


#300 [優]
慎『………好きだから俺がそばにいてーのッ!!だからみのちゃんは利用とかそんなの気にしなくていーんだって!!……ったくこんな事言わせんなよな〃』









慎太郎は真っ赤な顔で
照れながら言った。

⏰:09/01/28 16:34 📱:SH905iTV 🆔:☆☆☆


#301 [優]
その言葉を聞いて
また涙が流れた。

嬉しさと哀しさが
混ざった複雑な涙だった。


慎太郎のその言葉が
今の傷付いたあたしには
すごく嬉しい言葉だった。


…だけど、それを
言ってくれるのはなんで
ひろちゃんじゃなくて
慎太郎なんだろうって………
そんな事も思った。

⏰:09/01/28 16:40 📱:SH905iTV 🆔:☆☆☆


#302 [優]
こんな時すらあたしは
ひろちゃんを思う。

慎太郎には悪いけど
あたしの中でやっぱり
“男の人”は
ひろちゃんだけで、
“特別”なのも
ひろちゃんだけだった。

美『…わかった。それでいいのなら……。』

それでもあたしは
弱いから、誰かに
そばにいてほしくて、
慎太郎の優しさに
縋ることしかできなかった。

⏰:09/01/28 19:46 📱:SH905iTV 🆔:☆☆☆


#303 [優]
慎太郎に送ってもらい
家に帰ると、
待っていたかのように
玄関にお母さんが迎えでた。

ガチャー

美『ただいま〜〃』

母『どうだった!?』

期待と不安が見え隠れ
したような顔で
お母さんはあたしに
問い掛けた。

美『会えたよ♪そんな事よりお腹すいたぁ…。今日のご飯何?』

⏰:09/01/28 19:50 📱:SH905iTV 🆔:☆☆☆


#304 [優]
出来るだけ明るく
振る舞ったけど、
お母さんには無理してるって
バレたみたいで
悲しそうな顔をしていた。

美『お母さん!!早くご飯ご飯!!』

母『あ、はいはい…〃』

明るく振る舞っていないと
心が壊れて
しまいそうだった。

無理して笑ってる方が楽…。
落ち込んで同情なんかされたら
余計惨めだもん…。

⏰:09/01/28 19:55 📱:SH905iTV 🆔:☆☆☆


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