〜哀しき運命〜
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#302 [優]
こんな時すらあたしは
ひろちゃんを思う。

慎太郎には悪いけど
あたしの中でやっぱり
“男の人”は
ひろちゃんだけで、
“特別”なのも
ひろちゃんだけだった。

美『…わかった。それでいいのなら……。』

それでもあたしは
弱いから、誰かに
そばにいてほしくて、
慎太郎の優しさに
縋ることしかできなかった。

⏰:09/01/28 19:46 📱:SH905iTV 🆔:☆☆☆


#303 [優]
慎太郎に送ってもらい
家に帰ると、
待っていたかのように
玄関にお母さんが迎えでた。

ガチャー

美『ただいま〜〃』

母『どうだった!?』

期待と不安が見え隠れ
したような顔で
お母さんはあたしに
問い掛けた。

美『会えたよ♪そんな事よりお腹すいたぁ…。今日のご飯何?』

⏰:09/01/28 19:50 📱:SH905iTV 🆔:☆☆☆


#304 [優]
出来るだけ明るく
振る舞ったけど、
お母さんには無理してるって
バレたみたいで
悲しそうな顔をしていた。

美『お母さん!!早くご飯ご飯!!』

母『あ、はいはい…〃』

明るく振る舞っていないと
心が壊れて
しまいそうだった。

無理して笑ってる方が楽…。
落ち込んで同情なんかされたら
余計惨めだもん…。

⏰:09/01/28 19:55 📱:SH905iTV 🆔:☆☆☆


#305 [優]
美『ごちそうさま!!』

母『美園?もういいの?沢山残してるじゃない…〃』

父『なんだ美園?ダイエットでもしてるのかぁ?女の子はちょっとぷっくりしてるほうが可愛いんだぞ〜〃昔の母さんなんてなぁ……。』

珍しく早く帰ってきていた
お父さんがお酒を飲んで
上機嫌で話す。

母『もう!!お父さんったら昔の話は止めてくださいって言ってるじゃない!』

⏰:09/01/28 20:13 📱:SH905iTV 🆔:☆☆☆


#306 [優]
お父さんが
ふざけてくれて助かった。

正直、食欲がなかった。

美『アハハ〃あれ?雄ちゃんは?』

母『雄大は友達のところに行くって言ってたわよ?美園、お風呂入っちゃいなさい〃』

友達…?
珍しいな………。

美『はーい!』

⏰:09/01/28 20:17 📱:SH905iTV 🆔:☆☆☆


#307 [優]
お風呂で目をつぶりながら
浴槽に浸かっていると
いろんな事を考えた。

いろんな事って言っても
すべてひろちゃんのこと…。

ホントに自分でも
呆れるくらいバカだと思う…。

どんなに冷たくされても、
どんなに突き放されても、
ひろちゃんを思い出すときは
いつもいい思い出だけ…。

⏰:09/01/28 20:20 📱:SH905iTV 🆔:☆☆☆


#308 [優]
昔から泣き虫のあたし。

中学生の癖にすぐ転んで、
いつも怪我して
泣いていたっけ…。
そんなあたしを見ると
ひろちゃんはいつも駆け付けてくれて手当てしてくれた……。

高校受験の時も
試験の前の日に
わざわざ学問で有名な神社まで
お守りを買いに
行ってくれたな…。

合格した時は
大泣きしたあたしを抱きしめて
すごく喜んでくれた。

⏰:09/01/28 20:25 📱:SH905iTV 🆔:☆☆☆


#309 [優]
美『…ハハッ〃…あたし……ひろちゃんに甘えてばっかじゃん………。』


だからかな…?

だからひろちゃんは
あたしを嫌いに
なっちゃったのかな?

ねぇ、ひろちゃん?

あたしもう人前では
泣かないから…
甘えたりしないから……
だからまたあたしに
笑いかけてくれる……?

⏰:09/01/28 20:28 📱:SH905iTV 🆔:☆☆☆


#310 [優]
お風呂から上がり、
タオルで髪を乾かしながら
リビングでテレビを見ていた時
雄ちゃんが帰ってきた。

ガチャー

雄『…ただいま。』

母『雄大、遅かった……ちょ、ちょっと!!どうしたのその顔!?』

玄関の方でお母さんの
悲鳴のような声が聞こえて
あたしとお父さんは
慌てて玄関に駆け付けた。

⏰:09/01/28 20:36 📱:SH905iTV 🆔:☆☆☆


#311 [優]
父『雄大…勝ったのか?負けたのか…?』

母『ちょっとあなた!!ふざけてないで早く救急箱持ってきて頂戴!!』

雄ちゃんの顔は
右のまぶたが痛々しく
青く晴れ上がり、
左目は目が開かないほどだった。
おまけに口角は切れて
血が流れていて
見るからに痛そうだった。

美『…雄ちゃん……この顔どうしたの…?』

⏰:09/01/28 20:41 📱:SH905iTV 🆔:☆☆☆


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