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#36 [◆LOSh2yD9/c]
「…………嫌だ……グスッ」

これまで涙を必死に堪えていたであろう直くんは、ついに声に出して泣き出した。(大泣きじゃないけど)

…あちゃー…。
泣いちゃったよね、これ。
本当ごめんね直くん。
あたしいてごめんね。

「……ツ…何で泣くんだよ…グスッ…泣きたいのは、…こっちだし…」

陽菜もつられてか、直くんと同じように泣き出す。

⏰:08/09/25 00:35 📱:F906i 🆔:☆☆☆


#37 [◆LOSh2yD9/c]
…あのさぁ、泣く程お互い好きなんだよねぇ?
それわかってる?
それもうはっきり証明してるから。
後は…

あたしが今思った事を二人に訴えようとしたその時。


「…ツ俺は陽菜が好きなんだよ!陽菜以外考えられない!別れるなんて絶対嫌だ!!」

ちょっ…
うぎゃー!恥ずかしい!!
あたしが恥ずかしい!!!
そーゆーのは余所でやれっ

⏰:08/09/25 00:43 📱:F906i 🆔:☆☆☆


#38 [◆LOSh2yD9/c]
…と、内心パニクっていたが、普段顔に出ないあたしは冷静に陽菜に向き直り、優しく尋ねた。

「直くんはあー言ってるけど、陽菜はどうなの?本当に、別れたいの?」

「……ツ…」

「………グスッ…」

静寂な闇に、二人の涙音だけが響いている。

「……陽菜だって…、本当は、別れたくないよぉ…」

⏰:08/09/25 00:50 📱:F906i 🆔:☆☆☆


#39 [◆LOSh2yD9/c]
…やっぱりそうなんじゃん。
じゃあ、やるべき事は一つだね。

あたしは隣で泣きじゃくる陽菜を宥めるように、ポンポン…っと軽く頭を叩いた。

直くんに目をやると、予想だにしていなかったのだろうか、驚いた表情をして陽菜を見ていた。

「…ねぇ直くん。どうして直くんは、あんなに陽菜が嫌がる事をしちゃうの?」

「………」

⏰:08/09/26 00:15 📱:F906i 🆔:☆☆☆


#40 [◆LOSh2yD9/c]
「直人は女好きだもんね。誘われればほいほいついて行っちゃうような奴だよ」

あたしは陽菜の発言には何も触れず、直くんに再度問い掛ける。

「そんなに直くんは、女友達と遊びたい訳?」

直くんの反応はないままだ。

「それならそれで陽菜に言うべきだよ。隠して女と逢うなんて、浮気と変わんないんじゃない?逆にされたらどう思う?」

「……ごめん」

⏰:08/09/26 07:41 📱:F906i 🆔:☆☆☆


#41 [◆LOSh2yD9/c]
「誘いを受けたなら受けたで、陽菜にちゃんと言う。陽菜も頭ごなしに怒んないで、直くんの話をちゃんと聞く。」


相手が知らなければ、誰と逢おうがなかったこと。
秘密が増える。
例え何もなかったとしても、普通誰だって怒るし、悲しいよね。
陽菜みたいな人は特に。

だから余計言いづらくなって、ずるずる引きずってしまう。
悪循環。

⏰:08/09/27 13:27 📱:F906i 🆔:☆☆☆


#42 [◆LOSh2yD9/c]
【直人はさ、優しすぎるんだよ…。陽菜にも、周りにも。あんまり断れない性格だし、陽菜の我が儘も何だかんだで聞いてくれて…。】

いつかの陽菜の言葉が再生される。
あぁ、そんな事良く言ってたよね。
胸の内を話す時の陽菜は、いつも苦しそうに笑ってたっけ…






……わかってるんだ。

⏰:08/09/27 22:40 📱:F906i 🆔:☆☆☆


#43 [◆LOSh2yD9/c]
本当は、全部わかってるんだ。

陽菜は。

だけど、独占欲が、意地が、プライドが、色んなものが邪魔してしまうんだろう。

だから…わかってしまった時、爆発する。

あくまであたしの推測だけど、近いんじゃないかな。

⏰:08/09/27 22:49 📱:F906i 🆔:☆☆☆


#44 [◆LOSh2yD9/c]
…あー


何か焦れったくなって来た。

何であたしがあれこれ考えてんだ。

二人は相変わらず無言のまま。

そろそろまとめちゃっても良いかな?

この公園に来てから気付いた事がある。

…結構寒いんだよね。

君達は、寒くないの?

⏰:08/09/28 07:32 📱:F906i 🆔:☆☆☆


#45 [◆LOSh2yD9/c]
…まぁ、それどころではないか。

「………仲直り、する?」

あたしは静かに聞いた。

「………」

「………」

「…………俺は、仲直りしたい。陽菜と別れたくない」

「………………これで最後だよ。次やったら本当に別れるから」

「…うん。ごめん……」

⏰:08/09/28 16:41 📱:F906i 🆔:☆☆☆


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