短編集
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#1 [◆LOSh2yD9/c]
:08/09/21 01:51
:F906i
:☆☆☆
#2 [◆LOSh2yD9/c]
『君とあたしとあんたの赤い糸』
〜♪〜♪〜♪〜
突然携帯が鳴りだした。
誰からの着信か、画面を見なくてもあたしにはわかる。
このメロディーは一人しかいない。
あたしは大好きなお笑い番組から視線を外し、いつもの調子で電話に出た。
:08/09/21 02:12
:F906i
:☆☆☆
#3 [◆LOSh2yD9/c]
「もしもぉ〜し!」
「…あ、ゆっきー?」
「うん!陽菜、どぉしたの〜?」
「あはは、急にごめんねぇー」
「全然だよ!どしたぁ」
いつもと変わらない口調。
あたしたちは大の仲良し。
要するに、親友だ。
また他愛のないお喋りが始まるのだと思い、陽菜の言葉を待ちながら視線をTVに戻した。
:08/09/21 02:27
:F906i
:☆☆☆
#4 [◆LOSh2yD9/c]
丁度、あたしの好きな芸人のコントが始まった。
「………もぉ、嫌」
「…え?」
あたしはTVに意識がいき、陽菜が何を言ったのか一瞬わからなかった。
そして次の瞬間、もうTVの声はあたしに届くことはなかった。
「ゆっきー、もう陽菜限界!嫌だよぉ…!」
:08/09/21 02:39
:F906i
:☆☆☆
#5 [◆LOSh2yD9/c]
突然切羽詰まった陽菜の声が、受話器越しにあたしに訴える。
「え?何、どうしたの??」
あたしはまるで状況が掴めない。
電話に出た時、陽菜はいつも通りだったよね…?
「…今、直人と一緒にいるの。もうこいつ、許せないよ…!」
陽菜、泣いてるの…?
良く聞けば、微かに声が震えているのがわかった。
:08/09/21 02:46
:F906i
:☆☆☆
#6 [◆LOSh2yD9/c]
「え?直くんと一緒にいるの?」
直くんとは陽菜の彼氏で、あたし達より一つ年下だ。
もう付き合って一年は経ったと思う。
あたしも何度か逢っていて、一緒に遊んだこともある。
「グスッ………、うん…」
とうとう陽菜は弾かれた様に、声を出して泣き出した。
「え、え?えと、何がどうしたか良くわかんないけどさぁ…」
:08/09/21 02:57
:F906i
:☆☆☆
#7 [◆LOSh2yD9/c]
あたしはあたふたする。
え、どぉーしよ…
喧嘩、だよねぇ…
てか陽菜がこんな泣いてあたしに電話してくるなんて初めてじゃあ…?
あたしはどうしたもんかと考えていると、受話器の遠くの方で、直くんであろう声が聞こえた。その後直ぐ、声を荒げた陽菜の叫びが響く。
「…ッ、煩いなぁ!謝って済むもんじゃないんだよっ…!!」
:08/09/21 03:10
:F906i
:☆☆☆
#8 [◆LOSh2yD9/c]
「陽菜っ!!…」
今度は直くんが声を荒げ、何かを叫んでいた。
ちょっ…話が聞こえん!
てか、そもそもこの喧嘩の原因は何だよ!!
と、陽菜に聞こうと口を開きかけた瞬間…
「別れる!!もう終わりだよっ陽菜たちは…!!」
ちょっちょっ、ちょっと待てー!!
おい話を勝手に進めるなぁー!
:08/09/21 03:20
:F906i
:☆☆☆
#9 [◆LOSh2yD9/c]
てか何、あたしに電話して来たこと覚える?陽菜ちゃん。
別れ話をあたしに聞かせる為じゃないでしょ?
そうだよね?
てか昔から君はそーゆー所があるんだよね、まぁそこが好きだったりする訳で…
いや今はそんな場合じゃないだろ!
あたしは陽菜の突然の別れ宣言を受け、この一瞬の内にそりゃあもう様々なツッコミと言うか何というかをした。
そして今度はあたしが弾かれた様に声を荒げた。
:08/09/21 03:31
:F906i
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#10 [◆LOSh2yD9/c]
「ちょっと待ってよ!そんな簡単に決めていいの?!今から行くから、そこで待ってて!二人で!!」
「…う、うん」
突然のあたしの大声に、陽菜は少し驚いたようだった。
「で、今どこにいんの?」
「………ラブホ」
「………どこの」
「……ゲーセンの裏にある路地を曲がった所…」
:08/09/21 03:47
:F906i
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