短編集
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#51 [◆LOSh2yD9/c]
「陽菜も思ってたぁー」

「…確かに」


「あたし達笑えるね。何時間此処にいんだ?」

「てか今何時?」

「3時過ぎだ」

「まじかよ〜4時間近くはいるのか」


さっきの張り詰めていた空気はどこへやら。
談笑を始めるあたし達。

⏰:08/09/30 00:18 📱:F906i 🆔:☆☆☆


#52 [◆LOSh2yD9/c]
「よし。じゃあ…ずっと此処にいるのも何だし、行くか!」

「え?何処に?」

「あたしんち!こーなったら三人で朝まで遊ぶよっ」

「えっ?!」

「心配するな。ゲームなら家に一杯ある」

「いやそーじゃなくて…」

「つべこべ言わずにさぁ立った立った!あ〜何か気が抜けたら腹減って来ちゃったよ〜。あ、食べ物もあるから安心してね」

⏰:08/09/30 00:27 📱:F906i 🆔:☆☆☆


#53 [◆LOSh2yD9/c]
「えー、ちょっとゆっき〜…」


後ろで何か聞こえたけど、そんなのは知らない。

だって何か嬉しいじゃない?
まるで自分の事のように嬉しいの。

君はあたしの親友。
あんたはあたしの親友の彼氏。

二人共、大切だし大好きだよ。

これからも、この先も、この思いは変わらない。

⏰:08/09/30 00:34 📱:F906i 🆔:☆☆☆


#54 [◆LOSh2yD9/c]
あたしはブランコから立ち上がり、お尻をパンパンッと払った。
そしてくるりと後ろを振り返り、陽菜に左手を差し出す。

初めは頭にハテナを浮かべていたが、直ぐにニコッと笑って陽菜は右手を伸ばした。

「はい。直くんも」

陽菜が立ち上がったのを確認して、次は直くんにあたしの右手を差し出した。

「え…?」

「ほらっ…」

⏰:08/09/30 00:47 📱:F906i 🆔:☆☆☆


#55 [◆LOSh2yD9/c]
直くんは少し戸惑っているようだったが、おずおずと左手を伸ばして来たので、あたしはそれをパシッと勢い良く取った。

「え、な、何だよ…」

動揺の声が聞こえてきた。

「だから帰んの!」

「このままぁ?!」

素っ頓狂な声が聞こえた。

「そう、このまま」

「はあぁ?!!」

絶句と共に笑い声が混じる。

⏰:08/09/30 00:55 📱:F906i 🆔:☆☆☆


#56 [◆LOSh2yD9/c]
「良いじゃん。誰も見やしないよ、こんな時間だし」

「そりゃ、そーだけど…。でも何だこれっ」

直くんも笑い出す。

「…たまには、良いんじゃない?」

あたしも自分でやってて、この異様な光景に客観視して笑えてきた。

「仲直りした、記念?」

「何だそれっ」

⏰:08/09/30 01:02 📱:F906i 🆔:☆☆☆


#57 [◆LOSh2yD9/c]
「なら俺は陽菜と手繋ぎたいよー」

「あはは確かに。でも今日はこれで良いの〜っ」

「陽菜はこれで全然良いけどね!」

寒い公園に笑い声が響く。
あたしは寒いけど、これなら暫く此処にいても良いかな、なんて思った。
違う意味で温かいから。

「じゃあ行こっか!」

「うん!」

あたし達は出口の方へと向かう。

⏰:08/09/30 01:10 📱:F906i 🆔:☆☆☆


#58 [◆LOSh2yD9/c]
ねぇ陽菜。

あたしはね、陽菜が笑ってくれれば嬉しい。

悲しんでる姿は見たくないの。

涙を流して、傷付いている陽菜を見るのはあたしも辛いの。


だからね、陽菜が笑ってくれるなら、あたしは何処にでもいくし、何でもするよ。(出来る範囲であれば)

⏰:08/09/30 16:43 📱:F906i 🆔:☆☆☆


#59 [◆LOSh2yD9/c]
だって陽菜はあたしの唯一無二の親友だもん。

陽菜もあたしと同じ気持ちだって自信、あるよ。


そして、ちょっと我が儘で自己中な、寂しがり屋で優しい陽菜の事が、直くんに負けないくらい大好きだよ。

百歩譲って任せるけどさ!

⏰:08/09/30 17:02 📱:F906i 🆔:☆☆☆


#60 [◆LOSh2yD9/c]
だからどうか笑っていて。

陽菜が幸せならあたしも幸せ。


この赤い糸が解けそうになったら、あたしがいくらだって繋きとめるよ。

あたしは手で繋がれた見えない赤い糸を、もう二度と切れないようにしっかりと握り締めた。

⏰:08/09/30 17:15 📱:F906i 🆔:☆☆☆


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