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#96 [◆LOSh2yD9/c]
「遅かったね湊。あのさ、別れよ」

ニッコリと可愛い顔して何言ってやがんだコイツ

「…は?」

当然俺はそう返した。

「だから、別れよ。」

尚も可愛い笑顔でさらりと言い放つ、俺の愛しい人。

「…何で?つか、意味わかんねーし」

そうだ。
意味わかんねーよ

俺たち、何か問題あったか?
…いや、ない。

喧嘩してたか?
……いや、してない。

そうだよ。
昨日だってデートしてラブラブに過ごしたし、先月一年記念日を迎えたばかりじゃねーか!

⏰:09/02/23 16:35 📱:F906i 🆔:☆☆☆


#97 [◆LOSh2yD9/c]
………これは夢か?
あぁ、俺は夢を見てんだな。


「ごめんね。別にね、湊のこと、嫌いになった訳じゃないんだよ?」

「………」

「湊は顔もいーし、あ、可愛いって言った方が合ってるか。好きなのは変わらないんだけど…」

「………」

「兎に角ねっ最近、未那のバイト先に美形が入ったの!それで、未那、今まであーゆータイプと付き合ったことなかったから、超興味持っちゃってさ〜」

「………」

「だから、ごめんね?」

⏰:09/02/23 16:39 📱:F906i 🆔:☆☆☆


#98 [◆LOSh2yD9/c]
―――――――――


…………ああ


悪夢だとも。


俺の恋は今さっき終わった。


……あの女は悪女だ。

人の皮を被った悪魔だ

あーゆーのを魔性の女って言うんだな

いや性格に問題がある

…と言うか、人間として間違ってる!!!



「…………っ」

⏰:09/02/23 16:41 📱:F906i 🆔:☆☆☆


#99 [◆LOSh2yD9/c]
やべー
眼が潤んで来やがった!

…おいおい、まさかの涙か?!

クソー
あんな女の所為で泣いてたまるかよ


「…………」

そんな俺の気持ちとは裏腹に、一滴の涙が頬を伝った。

「…っはあああぁー」

俺は盛大に溜め息を吐いて、がくりと柵に項垂れた。



―…本気だった。
俺は未那のこと、本当に好きだったんだ。

⏰:09/02/23 16:46 📱:F906i 🆔:☆☆☆


#100 [◆LOSh2yD9/c]
はああぁー
駄目だ俺、重傷…
……カッコ悪ィー

目の前に広がる夜に染まった川をぼんやりと眺め、どこまでも深いこの闇色に吸い込まれそうだと思った。


あれから俺は、とても家に帰る気になれなくて、友達んちに行こうとも思えなかったし、…兎に角一人になりたくて、気がついたらこの公園に来ていた。

思った通り、人一人いなくて少し安心した。
こんな所、例え知らない奴だとしても見られたくねーし!


「……はぁ」

俺はもう何度目かの溜め息を吐いた。

⏰:09/02/23 16:49 📱:F906i 🆔:☆☆☆


#101 [◆LOSh2yD9/c]
明日学校行きたくねーなぁ。
玲司に何言われっかわかんねーし、絶対あいつ馬鹿にするな…


『あはは!ほら見ろよあんな軽そうな女、絶対浮気するって言っただろ〜まぁ一年持っただけでも良しと思えよ』


ぐあ…!!
痛い言葉が突き刺してくるー(想像上で)

俺は頭をガシガシ掻きながら、未那に言われた言葉を思い出していた。



『それにね、未那、一年持ったのって湊が初めてなの!だから未那にしてみれば良く持ったなって感じ♪じゃあ、今までありがと。じゃね〜!』

⏰:09/02/23 16:54 📱:F906i 🆔:☆☆☆


#102 [◆LOSh2yD9/c]
あんな満面な笑顔で去られて、もう何て言うか、怒りとか悲しさを通り越した何とも言えない感情が、胸にしっかりちゃっかりぽっかりと大穴を開けた感じだった。


クソー
腹立つ!!
また潤んできやがったー
俺の涙腺崩壊っっ
ガアアアアッ情けねぇー
いっそのこと大泣きした方がすっきりするかな…

あーでも絶対目ェ腫れる…
男が失恋で大泣きして目腫らして学校休んで寝込むなんて……

そんな恥ずかしいこと出来るかあああああああっっっ

無理だムリムリ!!
落ち着け俺!
冷静になるんだっ

⏰:09/02/23 16:56 📱:F906i 🆔:☆☆☆


#103 [◆LOSh2yD9/c]
「…はぁ。」

………何か疲れた。

アホらし…


ふわっと生暖かい風が吹いた。
木の葉が揺れる音が聞こえる。

今日が真冬じゃなくて良かったな…
と、星空に向かって小さく微笑んだ。

ちょっとベンチにでも座るかと思い後ろを振り返ると、丁度真後ろにベンチがあったので、俺はトボトボトと歩き出した。


「よいしょ…」

……俺はおっさんか!

と、心の中でツッコミを入れた。

⏰:09/02/24 02:55 📱:F906i 🆔:☆☆☆


#104 [◆LOSh2yD9/c]
「…はぁー」

駄目だ。
全てにおいてもう、溜め息しか出ないや

「はぁ……」

…そのことにも溜め息が出る。



「………」



どのくらいそうしていたか、俺はずっと地面を見つめていた。
たぶん、ほんの二、三分程度だろう。
でも今の俺にとっては、時間の流れがスローに思える…

⏰:09/02/24 02:58 📱:F906i 🆔:☆☆☆


#105 [◆LOSh2yD9/c]
「……はぁー」

もう一度大きく溜め息を吐くと、俺は顔を上げた。

夜空は先程と変わらず、光り輝いている。
とても綺麗で、また泣きそうになった。


俺ってこんな泣き虫だったかな…
あー最悪!
だっせー



「はぁ。」



そんなことを思っていると、隣から俺のではない小さな溜め息が聞こえてきた。

⏰:09/02/24 03:00 📱:F906i 🆔:☆☆☆


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